2007年11月01日

Leopard 非対応マシンの対応状況まとめ4

昨日、日本からロサンゼルスに戻りました。
私の不在中に、Leopardが発売されました。不在中も、技術スタッフにテストを行ってもらい、G4/867MHz以上のシステム条件を満たさないPower Mac G4でも、CPUアップグレードによりインストールと利用が可能であることを確認しました。その後のテストや情報も含め、もう一度まとめてみたいと思います。

・Power Mac G4 AGP Graphics, Gigabit Ethernet, Cube, Digital Audio, QuickSilverの非対応機種でも、CPUアップグレードカードの装着によりLeopardのインストールは可能。また、G4/1GHzでも実用的な速度で動作し、1.4GHz程度でかなり快適に動作する。

・上記インストールが可能になるためには、Giga Meterなどの補正ソフトなしにクロックが正しく認識されていることが必要。例えば、1.4GHz/133MHzなどでは、クロックが正しく認識されないために、インストール不能。

・Giga DesignsやFastMacのCPUカードは、ディップスイッチやジャンパーでクロックを変更可能なため、一度正しく認識されるクロックに設定することでインストール可能。その後、元のクロックに戻しても、動作可能。1.4GHz/100MHz, 1.5GHz/100MHz, 1.33GHz/133MHz, 1.47GHz/133MHz は正しく認識可能。
尚、Giga Meter 1.0.1 は、Leopardでも有効で、正しいクロックを表示させることができる。

・SonnetのCPUカードは自動設定で、クロックの調整はできない。しかし、SonnetのFirmwareパッチには、クロックを補正する働きがある。従って、非対応クロックでも正しく認識され、インストールは可能である。
(Giga Meterはシステムにインストールされるため、Leopard インストーラーでは無効。Sonnetのパッチは、Firmwareにインストールされるため、Leopard インストーラーでも有効。)

・Leopard対応機種に、非対応機種をターゲットモードで接続することにより、インストールが可能になる。インストール後は、非対応機種(AGP以降)でLeopardが利用可能。

・Sonnet MDD用のCPUカードは、Leopardを問題なくインストール、利用可能。もちろん、Gigaの
MDD用 CPUカードも、問題ない。

・ZIF G4 1GHzは、Leopard 非対応(Sonnetからの情報)。



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2007年10月27日

Leopard のCPUアップグレード時の対応状況5

社長の武藤が不在のため、代わって山城が OS X 10.5 Leopard のG4 インストールテストの結果をレポート致します。

まず、
システム条件のPowerPC G4(867MHz以上)を満たさないマシンにインストールが可能かテストしてみました。
AGP Graphis、Digital Audioと条件を満たさない純正CPUのままでインストールを試みたところ、案の定蹴られてしまいました。そこでシステム条件をクリアするGiga 1.4GHz を装着して再トライ。今回はスムーズに進み、小一時間後めでたくインストールが終了し、無事起動しました。

この調子でDigital Audioも同様にGiga 1.4GHzを装着しテスト。
しかし、1.4GHz/133MHz では、クロックが正しく認識されないためか、インストール不可と表示。クロック調整で1.33GHz/133MHzに設定するとインストールが無事完了しました。その後、設定を1.4GHzにもどしてもLeopardは無事起動できました。

次にQuick Silverですが、QuickSilverは本当は800MHz Dualでテストを行いたかったのですが、在庫の関係で1GHz Dualでテストを行うことになりました。こちらはシステム条件を満たしていますので、問題なくインストールが完了しました。

Leopardの867MHzの壁は機種判別ではなく、クロックで判別を行っているようです。また、今回テストした、CPUアップグレード後のみにインストールが可能な機種は、純正CPUにもどしてもLeopardが起動しました。しかし、実用には堪え難く、美しい機能が逆に重たく感じてしまいました。

結果としては、CPU 867MHz以下というのが原因でインストールが不可能だった今回の機種もアップグレードカードを装着することにより、可能になるということでした。



vintagecomp at 09:25|PermalinkComments(24)TrackBack(2)テクニカル 

2007年10月24日

一週間ほど日本に一時帰国します3

明日から一週間ほど日本に一時帰国します。今回は、お仕事ではなく、帰省が主な目的です。今週のVC Podcast Newsと、帰国中のBlogはお休みとなります。私の不在中も、Vintage Computer スタッフがしっかり運営いたしますので、よろしくお願いいたします。

帰国中、OS X 10.5 Leopard が発売されますね。Leopard のCPUアップグレード時の対応状況についてのテストは、テクニカルスタッフが実施予定です。私も立ち会いたかったのですが、残念。結果がわかり次第、このブログ上にアップしてもらう予定です。


vintagecomp at 07:43|PermalinkComments(6)TrackBack(0)一般 

2007年10月23日

南カリフォルニアで大山火事3

ea80199e.jpg日本でもニュースで大きく取りあげられていると思いますが、南カリフォルニアで大規模な山火事が発生しています。昨日の日曜日から、テレビはこの報道一色です。
特に被害の大きいマリブは、セレブの邸宅が建ち並ぶ地域で、大豪邸が焼け落ちていく様は、ショッキングです。
この時期、ロス近郊の山の方では、毎年のように大きな山火事が発生しており、ある程度仕方のないものと言えます。しかしながら今回の山火事は、私がアメリカに来てから最大級のものだと思います。ニュースで見る火の勢いが、例年より遙かに大きいように感じられます。
Vintage ComputerのあるTorrance は、山のない地域で平穏ですので、ご安心ください。パッと見にはわかりませんが、駐車している車にうっすらと灰が積もっており、火事を実感させられます。



vintagecomp at 12:54|PermalinkComments(2)TrackBack(0)USA 

2007年10月20日

Leopard の準備にビデオカードアップグレード3

9214e141.jpg今年の夏、Apple関係者の方とお話しする機会がありました。話題は当然のように、OS X 10.5 Leopardに。そこで、G4でLeopard が快適に動作できるのか? と尋ねてみました。
彼は、一旦「う〜〜ん」と唸りつつ、
「G4/1.4GHz以上、ビデオメモリは128MB、できれば256MB 欲しいところ。」
と言ってました。G4について尋ねただけなのに、ビデオメモリの条件が出てくると言うことは、やはりそれだけ重要と言うことでしょうか。OS Xのデモを見ても、凝った描画が多く、ビデオ性能は鍵となりそうです。

このビデオメモリの条件、Power Mac G4だけでなく、Power Mac G5でも満足していない場合が多いですね。
Vintage Computerでは、G4/G5用の高性能ビデオカードを各種用意しております。Leopard の準備に、ビデオカードをアップグレードしておくのはいかがでしょう。

G5用ビデオカード
Radeon X800 XT 256MB 39,800円
Radeon 9600 Pro 256MB 25,800円
Radeon X1900 G5 Mac Edition 256MB (PCI Express)
45,800円

G4用ビデオカード
Radeon 9600 Pro 256MB DA/QS検証済み 28,000円
Radeon 9800 Pro 128MB 19,980円
GeForce 4 Titanium 128MB 28,000円


vintagecomp at 09:58|PermalinkComments(6)TrackBack(0)テクニカル 

2007年10月19日

VC Podcast News 10/17収録分配信中4

d05c1894.gif週一回のVC Podcast News、10/17(米国時間)収録分を配信中です。

今回は、10月26日発売予定のOS X 10.5
Leopardの話題と802.11n関連製品のお知らせを中心にお送りします。
尚、次週の
VC Podcast Newsは、都合によりお休みとなります。

ぜひiTunesに登録してください。登録の仕方は、以下のようになります。
1. iTunes を起ち上げる。
2. iTunesの左のメニューのPodcast を選ぶ。
3. このブログの右側の一番上にあるPodcasting のアイコンを iTunes にドラッグドロップする。

以上の簡単な操作で、今後週1回の放送が自動的にiTunesにダウンロードされ、iPodで持ち運ぶことが可能になります。
    
     
   
     
    
    
  

vintagecomp at 08:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Podcast 

2007年10月18日

VCベンチマークレース ビデオスコアの謎4

VCベンチマークレース結果についての追加分析です。
G4タワーを使用されている方は、Radeon 9800 ProGeforce 4 Ti 128MBを使用されている方が多いようですね。G4用ビデオカードとしては、ともに屈指の性能を誇りますので、性能向上に十分貢献していると思います。

さて、これらビデオカードが高スコアを出しているかというと、必ずしもそうでもありません。対して、初期のG4の標準ビデオカード Rage 128 Pro が意外なほど高スコアを出しています。例えば snappi's AGPは 81.80。これはG4のトップクラスのスコアです。これは特殊なケースではなく、よくある逆転現象なので、Xbenchのビデオスコアは当てにならないというのは、定説化しつつあります。
とはいえ、それには理由があるはず。当たっているかどうかの確信はありませんが、以下考察してみました。

ベンチでCPU性能を測る際は、ヘビーな演算処理をさせて、それがどれだけ速く完了するかを見ているわけです。ビデオ性能を測る際も、ヘビーな描画処理をさせて、それがどれだけ速く完了するかを見ているわけです。
CPUの場合は、速いマシンも遅いマシンも、得られる結果は同じです。ところが、ビデオ描画の際は、速い遅いだけでなく描画そのものが変わってきます。
例えば、ヘビーな3D描画では、速いマシンだと緻密に描画されていますが、遅いマシンだと、雑な描画となってしまいます。
また、Quartz Extreme対応カードと非対応カードでは、対応カードは、ウィンドーやポインタに陰影を付けたり、トランジション効果を付けたりと、描画内容自体が大きく異なります。
つまり、ベンチでビデオ負荷をかけるため、高度な処理をさせようとすると、性能の低いカードはできないことが多いため、処理をすっ飛ばしてしまい描画は素速く完了、結果高スコアをたたき出すという現象ではないかと推定しています。

そんなわけで、ベンチスコアを上げるという目的に絞ると、Rge 128 Proはかなり良い選択になります。とは言え、やはり重要なのは実性能。Leopardでは、更にグラフィックパワーが要求されるようですので、ビデオカードアップグレードが重要になってきそうです。


vintagecomp at 06:53|PermalinkComments(1)TrackBack(0)テクニカル 

2007年10月17日

Loepard 10月26日発売!

8148fa53.jpgついに、OS X 10.5 Leopard の発売が、10月26日と正式発表されました。注目のシステム条件も、噂通り
「Intelプロセッサを搭載したMac、 PowerPC G5、PowerPC G4(867MHz以上)」
となっています。 しかし、867MHzという境目は、何とも中途半端ですね。
噂段階でも触れましたが、同一シリーズ内で見事に分断されてしまいます。

QuickSilver 2001    733/800 Dual/867
QuickSilver 2002    800/933/1GHz Dual
初代iBook G4          800MHz/933MHz
初代PowerBook G4 Ti DVI   800MHz/867MHz
eMac ATI Graphics   800MHz/1GHz

同一シリーズで分断されると言うことは、機種判別だけでなく、クロック判別が必要となると思われます。ということは、QuickSilver の非対応マシンは、CPUアップグレードで、対応可能となるのは間違いないのでは、と思います。
クロックで判別するのであれば、果たして厳密に機種判別が必要かというのも疑問ですね。AGP/GE/DA もCPUアップグレードで対応可能になるのでは? と期待を持ってしまいます。
仮にOKだとすると、GigaMeterなどのExtensionを入れずに、システムプロファイラでG4/867MHz以上と認識されることが必要と思えます。例えば、1.4GHz/133MHz では、正しく認識されませんので問題ありそうです。その場合、クロック調整が可能な機種なら、1.33GHz/133MHzに設定してインストールという手順でクリアできそうな気がします。ちょっと想像で先走り過ぎましたね。

いずれにしろ、発売されればすぐにわかることですので、すぐにテストしてみたいと思います。もちろん、本日発注済みです。




vintagecomp at 09:03|PermalinkComments(4)TrackBack(0)Apple Topics 

2007年10月16日

802.11n対応のUSBアダプタとPCカードを発売!3

現行のAirMac Extreme ベースステーションは、802.11nに対応しています。従来の802.11g 54Mbpsに対して、最高5倍の通信速度を得られる仕様になっています。既に、導入済みの方も多いのではないでしょうか。最新型のMacBookなどを買うと、802.11n対応で最大5倍速を堪能できるわけですが、問題は旧型マシン。AirMac対応機種でも、802.11gまたはbの対応機種がほとんどです。これでは、最新のAirMac Extreme ベースステーションも宝の持ち腐れ。
そこで、ほとんどの旧型マシンでも、802.11nが利用可能となるQuickerTek社のアダプタを販売開始しました。


11n USB一つは、QuickerTek nNano USB 802.11n

8,480円
USBのアダプタで、ほとんどの機種で利用可能です。



11n PC cardもう一つは、QuickerTek nQuicky 11n PCカード

8,480円
Card Bus PCカードスロット付きのPowerBook で利用可能です。

旧型マシンでも、11nにアップグレードしてみてはいかがでしょう。




vintagecomp at 11:08|PermalinkComments(6)TrackBack(0)Products 

2007年10月13日

VC Podcast News 10/11収録分配信中4

d05c1894.gif週一回のVC Podcast News、10/11(米国時間)収録分を配信中です。

今回は、
VC Podcast News 第百回の記念放送です。番組の最後に、百回記念のお得なお知らせがありますので、ぜひ最後までお聴きください。

ぜひiTunesに登録してください。登録の仕方は、以下のようになります。
1. iTunes を起ち上げる。
2. iTunesの左のメニューのPodcast を選ぶ。
3. このブログの右側の一番上にあるPodcasting のアイコンを iTunes にドラッグドロップする。

以上の簡単な操作で、今後週1回の放送が自動的にiTunesにダウンロードされ、iPodで持ち運ぶことが可能になります。
    
     
   
     
    
    
 

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