2005年08月31日

米国での起業に必要なもの-44

米国での起業ネタ、今回は第4回目。今後、週1回くらいのペースでこのネタを取り上げていこうと思う。
さて米国で起業をしようというからには、米国を知ることが必要だ。それなりに人脈も必要になってくる。米国を肌で知り経験する、そのためには米国に住むことが一番だ。日本在住の日本人が米国に住むことを考えた時、以下のような方法が考えられる。

1. 駐在員など、仕事で派遣されて米国に居住する。
2. 米国企業に就職。
3. 1,2の家族として渡米し、米国に居住する。
4. 留学
5. 長期旅行
6. 米国人や米国永住者と結婚して、米国に居住する。

1は私の実例だ。駐在員としてロスに派遣され、その自由活発な雰囲気から日本では実現可能と思えなかった起業が身近なものと思えるようになった。米国でビ ジネスの経験も積んだ上で独立できたので、この経験は大変貴重だった。駐在のチャンスのある企業で働いている方は、積極的に希望するのも手だろう。
2は米国起業に就職後、独立するパターンである。ただし、外国人である故に現地での外国人としての就職は非常に狭き門で、優れた能力が必要とされる。
3は、家族頼みで他力本願とも言えるが、実はこれらの中でかなり条件的に恵まれている。EビザやLビザの家族としてビザの発給を受けると、米国内で自由に 仕事ができるのだ。駐在員本人は、駐在先以外の仕事をすることはできないが、その家族は自由に就労ができる。これは数年前の移民法の改正によるもので、そ れまでは全く職に就くことはできなかった。幸運にもこのような状況にある人は、この権利を活用してビジネスの経験を積み、独立するのも良いだろう。
比較的ハードルが低いのが4の留学という手段だろう。以前は語学学校でも簡単に学生ビザが発給されたが、年々厳しくなり、気軽に留学はしにくい状況になっ てきている。また、留学中は原則としてアルバイトでも就労禁止のため、ビジネスの経験を積むことは難しい。留学から2を経て独立というのが王道と言えるか もしれない。無論、在学中にしかるべき準備をすれば、卒業後すぐに起業も夢ではない。
お気楽に実行できそうなのが、5の長期旅行。しかし、旅行と居住はやっぱり違うし、就労もできない。とりあえず米国を体験したいというのには良いだろうが、本格的な起業準備とするのは色んな面で難しい。
米国人と結婚すれば、ほぼ米国人並の資格で米国に永住することが可能になる。つまり起業のハードルも米国人並みに下がるわけで、色んな点で最も有利であ る。それ故、偽装結婚をする人もやはりいる。人それぞれだが、結局そう言う人はあまり良い結果になっていない場合が多いので、決して愛のない結婚は勧めら れない。

と一通り米国滞在方法を見てみたが、一番重要なのはモチベーションだ。
留学でまじめに勉強するだけでは、良い成績は取れるかもしれないが、起業という面ではなかなか実現できない。常にどこにビジネスチャンスがあるかを意識して、人脈を作っていくことが大切だ。





vintagecomp at 10:51│Comments(0)TrackBack(0)起業 

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