2005年09月14日

全てはあの日から始まった〜その2

64d610ae.jpg9/10のエントリーの続編である。
4年前の10/22、初代iPodの発表会はApple本社で行われた。私も、取材のために駆けつけていた。
事前には、Macではない画期的な新製品が登場するという予告だった。Newtonの再登場か?なんて期待もあったが、そこで出たのが初代 iPod。
MP3プレーヤーは、既にRioなどが台頭しており、一つの製品分野を構築しつつあった。ところが、当時はまだ大容量バージョンがないフラッシュメモリ仕 様だったため、128MB程度。USB 1.1接続だったので、お世辞にも転送は速くない。そして、連携用のソフトはお世辞にも使いやすいとは言えず、日本語対応も十分ではなかった。
そこに出てきたのがiPodだ。5GBのハードドライブを内蔵、Firewireで高速転送、そしてiTunesによる簡単シンクロと、従来の製品の常識 を覆す確かに画期的なモデルだった。当時は、Appleもよほど力が入っていたと見えて、なんと発表会参加者全員にiPodがプレゼントされた。実機を操 作してみて、私は大ヒットを確信したのだった。
ところが、発表後の各報道を見ると、今一つ煮え切らないのだ。「MP 3 プレーヤーにしては、$399は高すぎる。」「確かに良いが、価格が・・・ Newtonの二の舞になることが懸念される」、と言った論調が目立ったのだ。いつもは、熱 烈にApple製品を支持するAppleびいきのライターさえそうだった。
私の友人にも、「たかが
MP 3 プレーヤーの発表にSFまで行っちゃうとは、ご苦労様!」なんて、言われる始末。「一度使ってみろ、そうしたら考えが絶対に変わる! 」と思ったものだ。ところが、この傾向もライターの方々が実際に製品を入手すると、徐々にトーンが変わってきたのだ。「安くはないが、一度手にすると手放 せない」という風に。
その後の展開は、皆さんご存知の通り。iPod nanoのヒットを疑う人もいない今、時代の流れを感じずにはいられない。現在のiPod のブームも、全てはあの日から始まった。思い返すと、歴史的な日に立ち会えたのは、感慨深いものがある。


vintagecomp at 08:05│Comments(2)TrackBack(0)Apple Topics 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by fw800kengo   2005年09月18日 22:20
3 その当時、iPodを積極的に指示していたのは、間違いなく、MDでは納得のいっていなかったコアな音楽ファン層であったに違いありません(趣味の幅が広い層等)。高音質の音楽を野外に持ち出したい!いつでもどこでも聴きたい時に聴きたい。実際5GBでも足りない…と思ったのも事実。あれを手にした時の手応えは、今でもぜんぜん薄てません。「来たな!」って、感激しました。いろんな人に自慢したし、セールスしました(Appleの社員でもないのにね…)。
で、今回の登場の「iPod nano」の感想は、「とてもエレガントなプロダクトだけど、小さすぎるかな…(笑)」
2. Posted by Muto@VC   2005年09月19日 02:22
コメントありがとうございます。

> いろんな人に自慢したし、セールスしました(Appleの社員でもないのにね…)。

この気持ちわかるな〜。なんでこんなことやっているんだろう、とふと我に帰ったり。
nanoとiPodは、やはりターゲットユーザーが違いますよね。しかし、誰がどう見てもiPodですし、旧iPodと操作系も同じ。これは他社にはない魅力ですね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

Harry

Archives