2005年10月26日

実録ビザ取得への道 その34

起業シリーズ「実録ビザ取得への道」の続編です。

弁護士との相談で、ビザ取得は限りなく困難と言われてしまった。物知り顔な知りあいに聞いても、「最近はビザ取得は、ちゃんとしたスポンサーがいない限り難しいみたいだよ」と言われる。やっぱり無理か? でもまだ弁護士一人に聞いただけ、この位で諦めるわけにはいかん。
映画やドラマの世界でも、アメリカの辣腕弁護士はどんな不利なケースも有利に解決してしまう。並の弁護士ではなく、腕の立つ弁護士に相談してみなければ。あちこちに声をかけて、難しいケースでもビザ取得が可能と評判の弁護士オフィスに相談することにした。
電話で予約を取って、相談に出かけた。ここは、弁護士やアシスタントを何人も抱えた移民専門の弁護士オフィスだ。応対してくれたのは、スティーブという白 人男性。一通りこちらの状況を説明して、なんとか米国でビジネスを起こしたいと説明する。この前のように、実質不可能と言われてしまうのか?
「いくつかの方法が考えられる。」スティーブは口を開いた。




10万ドルは用意できるか? 日本に協力してもらえる人はいるか? その人は、ソーシャルセキュリティーナンバーを持っているか?
何とも、質問が具体的。そして、こうしたやりとりを経て彼は以下のプランを説明した。

日本にいる協力者と、共同でこちらに会社(つまりVintage Computer)を設立する。会社への出資比率は、協力者が51%そして自分が49%。そして、その会社にビザをサポートしてもらうというのだ。自分が 主たる経営者だと自分をサポートできないが、別に主たる経営者がいればサポートは可能だという。
つまり、前の弁護士はどこかビザサポートしてくれる会社を探しなさいだったが、今回はその会社を自分で作りなさいと言うわけだ。サポートするビザは、 「10万ドルは用意できるか?」に急には難しいと答えたため費用のかからないH1-B ビザを目指すことになった。会社設立などの手はずも、彼が整えてくれるという。
暗闇から一転、急に視界が開けた感じだ。確かな手応えを感じて、オフィスを後にした。

解説 このケースからもわかる通り、ビザ取得は弁護士選びが重要なポイントとなる。移民弁護士といっても、条件的には全て満足していてあとはきちんと申請するだけ、と言うケースを専門にしているところも多い。これだと、代書屋とあまり変わらないとも言える。
また、腕の利く弁護士だとあの手この手を駆使して、条件を満足するよう考えてくれる。あの手この手の中には、法律の裏をかくような手法もある。良心的な弁護士なら法律の抜け道は使っても、あくまで合法的な手段を用いるはずだ。
気を付けないといけないのが、非合法な手段を使う弁護士。この手の弁護士は、金だけ取られてあとはドロンなんて話しも時々聞くので、気を付けなければならない。



vintagecomp at 11:11│Comments(0)TrackBack(0)起業 

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