2006年05月11日

トヨタのセクハラ騒動3

北米トヨタ現地法人の日本人社長が、セクハラで日本人秘書に、215億円の賠償を求める訴えを起こされました。今のところ、日本でのニュースの扱いはそれほど大きくもないようですが、今後大きな話になりそうです。
なにしろ、米国ではビッグ3が低迷。対して、トヨタは北米市場で絶好調。現地生産も進んでいるため、貿易摩擦の指摘は当たらず、米国としてもトヨタの快走を黙ってみているしかなかったわけです。そこに降って湧いたセクハラ騒動。国を挙げての、バッシングに拡大しかねない状況になっているようです。
私の古巣でもあり、知人もいるので情報を集めてみました。
まず、北米トヨタ社長と報道され、あたかも北米のトヨタのトップという印象ですが、実際はニューヨーク・ワシントンでロビー活動を行っているトヨタグループの一現地法人で、それほど大きな会社ではありません。トヨタとしては、「北米のトップではなく、小規模な一現地法人のトップなんですよ。」と言いたいところでしょうが、言い訳がましいことはできないでしょうね。
それから、本当に問題があったのか、言いがかりに近いものなのかですが、あくまで噂としてですが、それなりのことはあったようです。
日本では、個人対個人の問題と考えられそうな内容なので、日本流に済ませようとしたところが間違いだったのかもしれません。本来単なる痴話騒動だと思うのですが、認められるかどうかは別として、215億円もの賠償請求になってしまうのがアメリカですね。



vintagecomp at 23:13│Comments(6)TrackBack(0)USA 

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この記事へのコメント

1. Posted by ひかり   2006年05月12日 13:15
 確かに日本国内ではこの事件扱いが小さいですね。このところ毎日のように殺伐とした事件が続いているのでそちらに時間が取られているのも一因のようです。
 日米の自動車産業の業績格差?が広がっている所にこの事件はいかにもタイミングが悪いです。奥田会長もこの辺りの事を発言されていたようです。
 セクハラに関してはどうも良くわからないです。ある番組でセクハラの定義は相手(主に女性?)が不愉快に思った時点で成立するとの事で極論すればある女性が不愉快に思う男性の存在自体がセクハラになりかねないのではないでしょうか。となると私は仕事どころか市中を歩けません。(笑)ところでアメリカでは男性に対するセクハラも成立するのでしょうか。
2. Posted by Muto@VC   2006年05月13日 07:05
男女間のことですので、難しいですよね。お触りしても、相手が喜べば問題ないですし、不快に感じればセクハラとなるわけです。
無論不快に思えば何でもダメかというというわけではなく、常識的に許される範囲かどうかという点が重要です。
こちらでは、男性に対するセクハラもありです。さすがに珍しいですが、女性上司が男性部下に強要してという事例もあります。
3. Posted by ひかり   2006年05月15日 22:43
>Mutoさん
 私のような世間知らずな人間に解説下さりありがとうございました。日米両国ともどういう所で決まっていくのかよくわかりませんがセクハラの定義とか損害賠償額とかが常識的な所に早く落ち着いて欲しいと今回の一件で思いました。セクハラは決して許されない行為であるとは理解していますが、215億円というのは余りにも法外です。
4. Posted by Muto@VC   2006年05月16日 03:57
確かに215億円は法外で、これがそのまま認められることはあり得ないと思いますが、それでも相当高額で和解する可能性は高いと思います。
妥当かどうかはともかく、考え方を記しておきます。米国では、このような反社会的行為を作り出した企業には、懲罰を与えて抑止力にしないといけないという考え方があります。トヨタのような大企業で、1億円の罰を与えても、大して痛くないわけです。そこで、痛みを与える額として、法外と思える額が請求されるということになります。
5. Posted by ひかり   2006年05月17日 23:09
 なるほど米国独特の考え方ですね。ただ、判決がどうなるにせよ個人が受け取るにしては大変高額ですし、一部でもユニセフに寄付されるとか、ガン研究等に使われるとかそういうシステムになればみんなHappyになれるのにと個人的には思いました。このままでは逆にトヨタの社員一人一人が被害者になってしまうように感じました。被害女性が相応の金額を受け取るのは当然だとは思いますが、やはり違和感を感じてしまいます。
 Mutoさん、私のような書き込みにつきあって頂きありがとうございます。
6. Posted by かなめっこ   2011年01月24日 12:27
2002年、上記会社で派遣(事務)で働いていた。
同僚派遣社員(当時25歳 女性)に取引先販売店の愛人がいた。
派遣社員は交通費なしなのに、愛人には
「交通費」名目で愛人手当てが支払われていた。

お金の流れ:上記会社→上記会社系派遣会社→愛人

金額: 岡崎ー名古屋ー久屋大通の交通費

愛人が自慢して他の派遣社員にしゃべっていた。

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