2014年12月02日

Mac Pro Early 2009で現行マシンにダブルスコアで圧勝!

最強、最速のMacと言えば、Mac Pro Late 2013 との答が返ってくると思います。正解ですね。しかし、旧型となるMac Pro Early 2009~Mid 2012 には、拡張性という強力な武器があります。チューンナップによっては、現行 Late 2013をも凌ぐマシンにすることも不可能ではありません。

Macの体感性能に直結するのが、ディスク性能です。Mac Pro Late 2013は、PCIe 4x のSSDでかなりの性能をたたき出します。お宝さんのベンチ結果では、Write 780MB/s、Read 940MB/s オーバーという速度が出ています。1GB/secも目前。これはすごい!

しかし、旧型も負けていません。お客様のMacPro Early 2009 2.26GHz 8 Coreのベンチ結果です。(クリックで拡大)

RAIDMC














1.8GB/sec前後の速度が出ています。項目別には、2.0GB/sec オーバーも!ダブルスコアで、Mac Pro Late 2013に圧勝です。
旧型、しかも4年半も年式差があるマシンでダブルスコアで圧勝というのは、痛快ですね。

もちろん、これだけの速度をたたき出すのはRAIDです。OS Xの起動にも対応しているので、その性能をフルに発揮できます。

MaxConnect


















MaxConnect 4x Optical Bay kit for Mac Pro,Hardware RAID 54,800円

今回使用したSSDは、ADATA 2.5” SATA 6Gb/s 128GB SSD XPG SX900 4台です。実は、最初お客様から、1.2GB/sec しか(これだってすごいんですが)スコアが出ないとご相談をいただきました。ベンチテストは、様々な条件が影響しますので、絶対値はあまり当てになりません。とは言え、2.0GB/sec狙いで1.2GB/secというのは残念すぎます。色々情報をいただく内に、原因が見えてきました。

使用したベンチアプリは、お馴染みのDiskSpeedTestです。ADATA XPG SX900のスペックを確認すると、コントローラーはSandForce 2281です。SandForceのコントローラーは、データーを圧縮転送することで、高性能をたたき出します。しかし、DiskSpeedTest はこの圧縮効果が出ないよう、圧縮されたデーター容量の転送速度を測ります。高性能化のための圧縮効果が反映されないなんてなぜ?
これは、開発元のBlackmagic Design社が、ビデオエディティングに特化したラインナップだからなのです。ノンリニア編集では圧縮効果が出ないため、この効果抜きで性能を測っているのでした。それ以外の用途では、圧縮効果がダイレクトに効いてきますので、この仕様は一般向けとは言いがたいと思います。
そんなわけで、QuickBenchを使っていただいたところ、この通り。もちろん、SandForceのコントローラーとは違う圧縮効果を利用しない高性能SSDを使用すれば、DiskSpeedTestでもダブルスコアを実現できるはずです。


vintagecomp at 12:39│Comments(0)TrackBack(0)テクニカル | Products

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