2015年12月05日

Mac改造、Mac Pro Early 2008

各モデルの特徴、お薦め改造、メインテナンスのツボを紹介するMac 改造の連載 第4回目です。第3回から、久々となってしまいました。今回は、Mac Pro Early 2008 モデルです。

MacPro















概要
 かなり古いモデルですが、Xeon プロセッサは現在でも高い性能を発揮します。初代Mac Proが32bit EFIの悲しさで早々とOS X 10.7.5で打ち切りとなったのとは対照的に、
Early 2008 モデルは64bit EFIのお陰で、最新の(2015/12現在)OS X 10.11 El Capitanにも対応しています。
拡張の注意点としては、PCI Express スロットが、1(ビデオカード用)と2がPCIe 2.0、3と4が
PCIe 1.1となっているため、性能上有利になるよう選択する必要があります。

主要スペック
販売期間 2008/1~2009/3
機種ID:MacPro3,1
製品番号:MA970LL/A
CPU: 2.8GHz Xeon E5462, 2.8GHz E5462x2, 3.0GHz
E5472x2, 3.2GHz E5482x2
メモリ:標準 2GB DDR2 800MHz FBDIMM
ストレージ:320GB/7200 rpm 3.5インチ SATA HDD
光学ドライブ:8X DL SuperDrive
グラフィックス:Radeon HD 2600 XT
Wi-Fi: 802.11n (オプション)
Bluetooth 2.0+EDR(オプション)
発売時のOS バージョン:OS X 10.5.1
最終OS:最新の10.11 El Capitanに対応(2015/12現在)


お薦め改造(難易度は1〜5、5が最難関)

メモリ
  アップルの公式スペックでは、最大メモリは4GBメモリ8枚で32GBですが、実際には8GB 8枚で64GBまで拡張可能です。ただし、8GBメモリは一般的とは言いがたく、価格も8枚で20万円超で今となってはあまり現実的とは言えないと思います。公式スペック通り、
4GBメモリ8枚で32GBがお薦めです。

難易度 1
8GBキット(4GBx2) DDR2 FB-DIMM PC2-6400 800MHz ECC
16GBキット(8GBx2) DDR2 FB-DIMM PC2-6400 800MHz ECC

グラフィックス
64bit EFI, PCI Express 2.0とEarly 2009-Mid 2012と同スペックのため、
Early 2009-Mid 2012用のビデオカードも利用可能です。Early 2009-Mid 2012用でEarly 2008は対応機種に入っていないことも多いのですが、実際には使用可能です。

難易度 1
Sapphire Radeon HD 7950 3GB Mac Edition
ATI Radeon HD 5870 1GB Graphics Card for Mac Pro

SATA 3 SSD
3.5 インチ HDDのインターフェースはSATA 2(300MB/sec)対応。3.5インチ-2.5インチアダプタの使用で、2.5インチSSDを装着可能ですが、SATA 3の速度は発揮できずSATA 2相当の速度となってしまいます。
SATA 3の速度をフルに発揮させるために、PCI Expessカードを販売中です。

難易度 1〜2
APRICORN Velocity Solo x2 - Extreme Upgrade
APRICORN Velocity Duo - Dual SSD RAID Upgrade Kit for Mac Pro

これらのカードは、PCI Express 2.0 x2 対応。フルに速度を発揮させるためには、2番スロットに装着する必要があります。ただし、PCI Express 1.1 x2でも、理論値で500MB/secあるので他のカードとの兼ね合いによっては3番、4番スロットもありと考えらえれます。

PCIe SSD
最新のMacBook Pro Retina等で使用されている、超高速のPCIe SSDをアダプタを介して利用できます。1.5GB/sec級の超高速ストレージ環境を実現できます。これも、
フルに速度を発揮させるためには、2番スロットに装着する必要があります。3番、4番スロットに装着した場合は、速度が半減でします。

難易度 1〜2
Apple純正 Samsung 128GB〜1TB PCie SSD f(1.5GB/s 高速版)


USB 3.0カードの追加
本機で足りないインターフェースといえば、何と言ってもUSB 3.0です。ドライバ不要のタイプのカードがお薦めです。この種のカードは、大抵PCIe 2.0 x1です。従って3、4スロットに装着してしまうと、最大250MB/secとフルに性能を発揮できません。他の高速カードを利用する際は、どのスロットにするのか悩ましいところです。

難易度 1〜2
ORICO 4 Port USB 3.0 PCI Express カード

メインテナンスのツボ
電源
本機で最大の弱点は、電源といってよいでしょう。Vintage Computerでも人気商品で、故障は多いようです。


Mac Pro Early 2008用 電源



vintagecomp at 08:00│Comments(12)Mac改造 

この記事へのコメント

1. Posted by Blue MooN   2015年12月09日 18:32
武藤様
丁度、Mac Pro(2008)の延命を考えている最中でしたので、興味深く拝見させて頂きました。

例えば、
GPUをHD 5870 に換装した場合、対応OSが10.6.8以降なので、もし、HDDやSSDに不具合が生じて、OSの再インストールとなると、なんか厄介になりそうで・・・。

所有している Mac OS X 10.6.3リテール版をインストールして、10.6.8にアップデートすれば問題ないのかとかドライバのインストールとか電源への負担や放熱は大丈夫なのかとか色々気になっている最中です。
まだまだ使える機種なので。
2. Posted by Muto@VC   2015年12月10日 02:00
お考えの通り、10.6.3をインストール後、10.6.8にアップデート可能です。

http://vintagecomp.livedoor.biz/archives/51813275.html

10.6.8になったら、ドライバも自動的にインストールされています。
放熱、電源とも基本的には大丈夫ですが、電源は少し心配です。この機種は電源の故障が多く、劣化が進んでいるところに電源負荷が増えるとトラブルの原因となる可能性はあるかもしれません。
3. Posted by eco   2015年12月11日 12:22
いつも、興味深く拝見させていただいてます!
メモリの種類なのですが、
667MHzと800MHzでは、体感的に違いはあるのでしょうか?
4. Posted by Muto@VC   2015年12月11日 13:51
Mac Pro Early 2008で使用できるメモリは800MHzで667MHzは使えません。
初代Mac Proではどちらも使えますが、動作はどちらも667MHzとなり性能に差はありません。
今や667MHzのメモリも800MHzのメモリも、価格に差はありませんので、800MHzに一本化しております。
5. Posted by eco   2015年12月11日 19:41
メモリの件、ありがとうございます。
危うく、使えない方を買う所でした。
6. Posted by Muto@VC   2015年12月12日 03:07
お役に立てて良かったです。
時々見かける、放熱板が薄いタイプのメモリは、Mac Proでは早期に故障するケースもありお勧めできません。
純正と同じ、厚い放熱板のメモリを選ぶのが無難です。
7. Posted by yoyoyo   2017年10月17日 15:59
Sonnet からリリースされた、「Allegro USB-C PCIe」ですが、こちらはTower MacProでもThunderboltが使用できるようになるものでしょうか?
もしなるなら是非入手したいのですが、お取り扱いの御用邸はございますか?
8. Posted by Muto@VC   2017年10月18日 01:24
USB-CとThunderboltは別々の規格です。例えば、現行のMacBook ProはUSB-CとThunderbolt両対応ですが、MacBookはUSB-Cのみに対応です。端子形状は同じですが、MacBookにThunderboltデバイスを繋いでも使用できません。同様に、本カードはUSB-Cのみの対応です。

本カード自体は取り扱い予定は今のところないですが、類似品を取り扱い予定です。
9. Posted by アキレサンドル・エイガスキー   2019年11月09日 04:57
5 SSD換装とMetal対応GPUについての情報を探していrたため、興味深く読ませていただきました。
大学の研究費で購入して(現在はPCハードを研究費購入できなくなってしまいましたが)、長く使っていますが、愛着もあるので、もう少し延命したいと思っています。なんか新しい黒筐体は、内部いじれなそうなので、トラブったときにすぐに自己メンテナンスできなそうですので...。

メモリ増設(現在、14GB)とSSD化では、どちらが体感的な速度は上昇するものでしょうか?
また、PCIeSSDも検討したいのですが、グラボにSapheia Radeon HD 4870のAT向けのものをファームウェアをMac用にflashしたものを使用しており、これが、隣のPCIポートに干渉してしまい、実質2ポート持って行かれています...
将来的にはSapphire Radeon HD 7950でMetal対応したいところですが、非常勤研究職のため、いまは予算が取れず、こちらは値段の様子見中です。
USBポートも増設したい状態なのですが、優先順位として、グラボは速度の低い方のPCIeポートでも問題ないものでしょうか?

アドバイスいただければ幸いです。

それと、もう1点ですが、MacPro2009ですと、firmwareを上位機種のものにアップデートするのが常套策に見られますが、El Capitan以後(最終目標は、いまのところmojaveですが)のOSにアップデートする場合、firmwareのアップデートはなくても問題ないのでしょうか?

いろいろと申し訳ありません。

あと追加ですが、私のMacPro2008earyでは、メモリは初代のMacProのものを一部そのまま使ってしまったこともありますが、667MHzのメモリが667MHzで認識されて動作していますよ。
どっかでジャンクをあさって調達したものなので、一部800MHzのものも混ざっていますが、667があるので、そちらに揃って動作している感じです。
10. Posted by Muto@VC   2019年11月09日 11:44
> メモリ増設(現在、14GB)とSSD化では、どちらが体感的な速度は上昇するものでしょうか?

メモリ増設で速度が向上するというのはあまり適切ではないです。メモリ不足に陥ると、極端に速度が低下します。この速度低下を防ぐためにメモリを増設します。従って、メモリ不足になる場面がなければ効果はありませんし、常にメモリ不足気味であれば劇的な効果があります。
SSD化は、全般に高速化します。
14GBであれば、まずはメモリ増設をお勧めします。

> 優先順位として、グラボは速度の低い方のPCIeポートでも問題ないものでしょうか?

やはり16x スロットで本来の性能を発揮しますので、16x スロットがお勧めです。他のスロットでも、性能は落ちますが、動作はします。

> El Capitan以後(最終目標は、いまのところmojaveですが)のOSにアップデートする場合、firmwareのアップデートはなくても問題ないのでしょうか?

Firmwareをアップデートしないと10.12以降はインストールできません。

> あと追加ですが、私のMacPro2008earyでは、メモリは初代のMacProのものを一部そのまま使ってしまったこともありますが、667MHzのメモリが667MHzで認識されて動作していますよ。

その通りですね。ただし、性能はその分落ちてしまっているので、できれば800MHzメモリがお勧めです。
11. Posted by アキレサンドル・エイガスキー   2019年11月10日 02:48
ありがとうございます。

動画やCGを扱うのは趣味程度なので、そこまでメモリが逼迫している意識はなかったのですが、まずは、メモリの増設から検討したいと思います。

どうしても、ストレージの逼迫は目に見えやすいのため優先しがちなのと、使用環境のせいか定期的に光学ドライブがダメになるので、最近もblurayドライブに交換したばかりで、システムHDDが逼迫しているので、HDD+メモリを買うか、あるいは、SSDにするとメモリを減らせる(MacBookのメモリが少なくて疑問だったら、そういう記述を見かけたので)いっそSSDにすればメモリ増設は、後回しでも良いのかな〜と迷っていました。

はじめて使ったのが当時日本法人役員だった父の友人が不要だからと呉れたMac Plusで、それから初代PPC以後ずっとMacを使ってきましたが、最近、急速に、とにかく一気に何でも大容量化しているようで(価格暴落も早いですし)もう容量に対する感覚がかなり古いので(苦笑)
12. Posted by Muto@VC   2019年11月10日 23:51
メモリ不足の際には、ストレージにスワップされるのですが、そのため高速なSSDなら速度低下が抑えられるという考えもあります。実際のところ、その効果は限定的で、大きく速度低下するのは変わりません。
ただ、ストレージ逼迫も可及の課題ですね。レインボーマークが出ることがあまりなければ、SSDが先かもしれません。

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