2016年07月29日

Mac Pro Early 2009のFirmware アップデート

昨日のYoutube チャンネルで、Mac ProのCPUアップグレードを取り上げました。Early 2009 モデルで必要なのが、Firmware のアップデート。Mid 2010相当にアップデートすることで、本来は使えないWestmere CPUが利用可能になります。1 CPUあたり4 Coreまでだったのが、6 CoreのCPUも利用可能になり、クロックが高いCPUもラインナップされているためかなりの高性能化が可能になります。

今日は、このFirmware アップデートについて解説します。

実は、Appleが提供しているMac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.5を適用します。これは、Mid 2010用なので、本来はEarly 2009には利用できません。このアップデーターを騙して、Early 2009にインストールしてしまうのが、 Mac Pro 2009-2010 Firmware Toolです。以前利用したことのある方は、
Mac Pro 2009-2010 Firmware Toolを実行するだけ、とお思いの方もいらっしゃるはずです。以前はそうでしたが、現在はちょっと状況が変わっています。

1.  OS X El Capitanでは、System Integrity Protection(SIP) の無効化が必要です。無効化の方法については、Continuity Activation Tool の解説で説明しましたので、参考にしてください。
OS X YosemiteまではSIPは導入されていないので、不要です。

2. 以前は、
Mac Pro 2009-2010 Firmware Toolを実行すると、自動的にMac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.5をダウンロードし、処理をしてくれました。しかし、ダウンロード先のURLが変更されたことから、単純に実行すると、途中でエラーが発生してしまいます。そこで以下の手順が必要です。

2-1 Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool をダウンロードし、デスクトップに置いておきます。
2-2 
Mac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.5ダウンロードし、ディスクイメージをマウントしておきます。(2016/11/11 ダウンロード先が廃止になっていましたので、リンク先を変更しました。最初のポストのリンクよりダウンロードできます)
2-3 Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool を開き実行します。以下のウィンドーが表示されます。
Update-1












もちろん、「Upgrade to 2010 Firmware」のボタンを押します。

2-4 処理が終わると以下が表示されるので、OKを押します。
Update-2

















ここでホッとしてしまいがちですが、これからが本番です。システム終了後、電源ボタンをインジケーターが点滅するまで長押しします。ロングトーンが鳴り、ステータスバーが表示され、Firmwareのアップデートを実行します。この間、数分かかります。処理が終わると、通常通り起動します。

2-5 システムレポートで、機種IDがMacPro5,1となっていることを確認します。MacPro5,1となっていれば、アップデート完了です。

Update-3






Early 2009モデルは、機種IDはMacPro4,1、Mid 2010とMid 2012はMacPro5,1です。Mid 2012で使用されているCPUも使用可能になるわけです。なお、Mid 2010相当になったと言っても、「このMacについて」の表示はEarly 2009のままです。

Mid 2010相当となるため、対応OSもOS X 10.5.6以降から10.6.4以降に変更となります。また、64bit専用となります。購入時についてきたシステムディスクは使えないことになります。

また、メモリは12 Coreの場合1066MHz動作のままとなります。6 Coreでは1333MHzになります。(2016/12/18修正)

それから、勘の良い方は気がついたと思います。次期 macOS Sierraでは、Early 2009は非対応機種になっています。Mid 2010相当になるなら、 macOS Sierraもインストール可能では?との疑問もわいてきます。
正解は、可能です。Public Betaはインストール可能になっています。断言はできませんが、正式版も大丈夫でしょう。(正式版リリース後、大丈夫でした)

Update-4














というわけで、CPUアップグレードする方もしない方も、大変役に立つFirmwareのアップデート。トライしてはいかがでしょうか。
なお、Firmware アップデート中に電源が落ちたりすると最悪起動不能になりますので、十分注意して自己責任でトライしてください。


vintagecomp at 11:20│Comments(20)TrackBack(0)テクニカル 

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この記事へのコメント

1. Posted by TK   2016年08月05日 07:51
5 いつも、貴重な情報やパーツを提供していただいて有難うございます。1つ教えてください。
オフィスのMacPro2009でMac Pro 2009-2010 Firmware Toolを動かすと、インターネット接続が必要というエラーメッセージが出ます。実際には接続しているのですが、何か、回避法はあるでしょうか。
2. Posted by Muto@VC   2016年08月05日 08:45
Mac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.5は、あらかじめダウンロードした上で、ディスクイメージをマウントしていますか。
ここで解説している通り、Mac Pro EFI ファームウェア・アップデートのダウンロード先が変わってしまったため、Firmware Toolはダウンロードを試みてもダウンロードできない状況となってしまいます。私の場合は、エラーコードだけでしたが、条件によってそのようなメッセージが出るのかもしれません。

あるいは、Firewallによる不具合でしょうか。この場合は、ネットの接続先を変えるのが良いでしょう。iPhoneのテザリングが使えれば試してみてはいかがでしょうか。
3. Posted by あっちゃん   2016年08月15日 16:30
うちのMacPro2009なぜかCommand+R起動が出来なくてファームアップできないです。
もう置いて行かれるのかな。
かなしい
4. Posted by Muto@VC   2016年08月16日 02:23
あっちゃんさん
これは不思議ですね。キーボードはBluetoothではないですか。USBキーボードの方が確実です。
何れにしても、別のキーボードを使ってみてはいかがでしょう。
5. Posted by あっちゃん   2016年08月17日 07:46
そう思ってG4Cubeのキーボードを引っ張り出してきてやってみたんですがダメでした
Option推しながら起動ディスク選択もムリ
PRAMのリセットもムリ

もうお手上げ状態です
6. Posted by Muto@VC   2016年08月17日 11:45
SMCのリセットでどうでしょう。
電源ケーブルを外して、ロジックボード上のスイッチを長押ししてください。スイッチは電池の脇にあります。電池を変えてみるのも手かもしれません。
7. Posted by maru   2016年09月22日 10:39
初めまして
いつも大変参考にさせていただき感謝したおります。
さてこの記事を読み、早速2009を5.1にしようと試みましたが。
MacProEFIUpdate.pkgを画面においてMacPro2009-2010farmware を実行するも「5770エラー」が出てきて
実行できません。
何が悪いのでしょうか?
機種は発売当時の構成のままです。
8. Posted by maru   2016年09月22日 11:50
5 説明が足りませんでした。
OSXは10.7.5です。
何度か試しましたがやはり駄目です。
5770のエラーが出てしまいます。
9. Posted by Muto@VC   2016年09月22日 12:46
> MacProEFIUpdate.pkgを画面において

ここ、おかしいですね。ディスクイメージをマウントするのみにしてください。
10. Posted by Pon   2016年10月29日 20:02
Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool ダウンロードできなくなっていませんか?
ダウンロード先知っていたら教えてください
11. Posted by Pon   2016年10月30日 09:50
4 ダウンロードできました。
12. Posted by sima   2016年11月09日 05:49
コメント失礼します。
ロングトーンが聞こえるまでは出来ているんですが、再起動すると更新せず勝手に電源が落ちてしまい、困っています
13. Posted by Muto@VC   2016年11月09日 16:11
2-4と同じウィンドーは表示されているでしょうか。
あとは、電源ボタンの長押しで放すタイミングが悪いとうまくいかない場合があります。
14. Posted by Simao   2016年11月09日 19:40
返信ありがとうございます。
はい、2-4の画像までは確認しています。
再起動も何回もやっているんですが、どうしても電源が切れてしまいます。
ロングトーンが鳴るところで電源ボタンを離したりとやっているんですが。。。
15. Posted by Muto@VC   2016年11月11日 05:42
アップデートの仕組みとしては、まず更新プログラムをNVRAMに読み込ませます。その後、電源ボタン長押しでFimrwareのロックを解除、NVRAMに記憶させた更新プログラムを実行し、Fimrwareがアップデートされます。
時計が合わないなどの問題はありませんか。だとすると、NVRAMが内容を保持出来なくなっているため、うまくいきません。内蔵電池をチェックしてみてください。
16. Posted by sima   2016年11月11日 15:25
返信ありがとうございます。
PRAMクリアなどもやり、内臓電池も最近変えたばかりですがうまくいきませんでした。
再起動し、一瞬だけアップデートするようなゲージはでてくるのですが、やはり電源がすぐに落ちてしまいます。困りました・・・
17. Posted by Muto@VC   2016年11月12日 13:08
なんでしょうね。手順に間違いがなければ、NVRAMに不具合があるかもしれません。
18. Posted by 通りすがり   2016年12月18日 00:54
よけいなことかも知れませんが、
「また、メモリは1066MHz動作のままとなり、6 Coreでも1333MHzにはなりません。」と書いてありますが、CPU交換を行えばクロックはちゃんと上がりますよ。
19. Posted by Muto@VC   2016年12月18日 04:58
通りすがり様
ご指摘ありがとうございます。
12 Coreの場合1066MHzのままなので、6 Coreもと思ったのですが、6 Coreは1333MHzに上がるようですね。修正します。
20. Posted by 通りすがり   2016年12月19日 13:18
ご丁寧に有難うございます。
当方の経験では、Mac純正のPC3-10600Eで上がらないことを一度だけ体験しました。同じPC3-10600Eでもメモリの相性で上がらないことがあるようです。
CPU交換だけでは上がらないこともありますので、NVRAM のリセットを行えば確実に上がるようです。

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