2016年09月07日

Lisaには必ずLisa マウスが付属したのか?

本日、Lisaの動作品が売却となりました。超レア品ですが、できればまた販売したいと思います。

Lisaのマウスと言えば、Mac用と互換性はあるものの、独特の形状をしています。

Lisa-3









左がLisa マウス、右が128K〜Plus用のマウスです。Lisaには必ずLisa マウスが付属していたと思っていました。ところが、Lisa 1を紹介するこんなページを見つけました。
Lisa マウスの紹介部分に、以下の記載があります。

They soon switched to the M0001 model, which is the same model that ships with the Mac Plus.
程なく、Mac Plusの付属品と同じM0001モデルに切り替えられた。


なんですと!これが本当なら、LisaにMac用のマウスが付属したことになります。しかし、このページはオフィシャルなものではなく、本当に正しいとは限りません。なんとか、オフィシャルな資料で確認できないものか。

そこで探してみたのがアップルのカタログ画像。

whole_thumb










MacとLisa 2が同時に写っていますが、マウスはLisa マウスです。

次に見つけたのが、こちらの記事です。
macx-100007483-orig












これは明らかに、Mac用マウスですね。
Macworldのサイトの記事ですが、大手サイトだけにちゃんと写真の提供元がAppleと書いてあります。Appleのオフィシャルな画像なら、有力な証拠と言えそうです。ちなみに、画面に映っているのはLisa OSではなく、Mac OSです。したがって、これはLisa 2ではなくMacintosh XLです。
しかも、この記事ではMacintosh 512Kと比べて、Macintosh XLは超お買い得だったと述べています。

そして、こちらの画像。

s-l1600





















AppleCareのカタログ画像です。これは間違いなく公式なAppleの画像です。こちらもLisaにMac用マウスが使われています。これもMac OSでMacitosh XLですね。しかもApple IIcやIIeにはMac用ではなくちゃんと専用のマウスが使ってあります。

これはやはりMacintosh XLになったあたりで、Mac用マウスに切り替えられた公算が大ではないでしょうか。Macintosh XLならMac用マウスがついても不思議じゃないと言えるかもしれません。ただ、ハード的には間違いなくLisaで、Lisa OSをインストールすれば動くわけですから、やっぱりLisaファミリーだと思います。これまでMacintosh XLにもLisa  マウスが付属とばかり思っていましたので、これが正解なら新発見です。

そういえば、Lisaは超レアマシンではありますが、時折オークションなどでも売りに出ています。しかし、付属するマウスはほとんどがMac用です。
Lisaは早い段階でレアマシンになっていますので、オリジナルマウスが失われてしまう率がそんなにも高いのは、ちょっと不自然です。元からMac用だったのかもしれません。

Lisaは先進的な機能を持ちながら、販売は低迷しました。Macの発売でそれは決定的となり、在庫処分のためにMacエミュレーターを付属させたMacintosh XLを発売しました。上の記事にもあるように、当時のMacintosh 512Kと比べても、メモリ最大2MB、10MB内蔵ハードドライブ、高解像度モニタとスペック的にかなり優位で、しかも在庫処分価格が付けられ結構な人気になったようです。その後、残った在庫は一部は廃棄され、一部はSun Remarketing社が買い取り、アップル公認の元ソフトウェアの開発とMacintosh XLの販売を継続しました。
実際のところ、Lisaとして販売された数よりも、Macintosh XLとして販売された数の方がずっと多かったのかもしれません。そう考えると、現在販売されているLisaのほとんどに、Mac用マウスが付属するのも合点がいきます。

この件について何かご存知の方、見解のある方、ぜひコメントお願いします。


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