2005年07月26日

米国での起業に必要なもの-23

さて、米国での起業の話題2回目だが、果たして興味を持ってくれている方はいるんでしょうか? そう信じての第2回目。
米国でどんなビジネスをするか、まずこれを考えないと始まらない。やはりこれは自分の特技や優位な点を活用したい。そう考えると、やはり外国人としては自 国との繋がりを活用しない手はないと思う。よく、日本との関係に頼らず、アメリカ人と対等に勝負してアメリカンドリームを達成したいという方がおられる。 大変素晴らしい心意気だが、これはかなりハードルが高いことを心しておくべきだ。まず外国人である以上言葉のハンデがある。外国人であることが、色々なハ ンデとなる事は想像に難くないだろう。そんなハンデを物ともせず、アメリカ人と勝負できる自信があるならそれも良いだろう。ただ、これは一部のスーパーマ ン以外には難しい話だ。
ハンデもあれば、外国人ならではの優位な点もある。日本は経済大国なので、外国人の中でもこの優位性は大きな物だ。アメリカにしかない物やサービスを日本 へ、逆に日本にしかない物やサービスをアメリカへ、こういう分野では米国滞在経験のある日本人にとっては非常に優位性があるわけだ。加えて、アメリカはそ ういう起業を志す外国人に対して大変寛大な社会だ。おそらく、アメリカ人が日本で同じ事をする場合、何倍も苦労するであろう。
何も苦労を好んで買って出る必要はないわけだから、こういう有利な点に狙いを定めて起業をするのが、夢実現の第一歩ではないかと思う。



vintagecomp at 10:48│Comments(2)TrackBack(0)起業 

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この記事へのコメント

1. Posted by Y伊藤   2005年07月27日 14:37
非常に興味深く読ませていただいています.
続々続編を期待しています.

USA の寛容の精神の源は何なのか,都市と地方で(2つのアメリカで..)その違いがあるのか,などにも関心があります.
2. Posted by Muto@VC   2005年07月27日 14:57
コメントありがとうございます。
アメリカでは、外国人でも簡単にアパートが借りられるし、家も買えるし、お金も貸してくれます。日本だと、アパート探しでもかなり苦労するのでは?
これは寛容の精神などという高尚なものではなく、極端な多様性からきているものだと思います。特に私の住んでいるロスなどは、まさに人種の坩堝ですから外国人だとか何だかとか気にすること自体ナンセンスというか難しいです。
多様性の社会と均一な社会、どちらがいいと一概には言えませんが、外国人にとっては前者が過ごしやすいことは言うまでもないでしょう。そしてこの多様性こそがアメリカのパワーの源だと思います。

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