2005年12月08日

実録ビザ取得への道 その84

起業シリーズ「実録ビザ取得への道」の続編です。

いよいよビザ取得の最終関門面接のため、国境を越えメキシコ Ciudad Juarez の領事館へ。私の妻(同時にビザ取得になるわけです)と弁護士の他、もう一人の申請者とともに国境を越える。多い時には一人の弁護士で5組ほど受け持つら しいが、今回は少なめでラッキーだった。おかげで、前夜はみっちり予行演習をやることができた。ここでうまくやらないと、5年間のビザ期限を短縮されたり、最悪は却下となってしまう。
待合所で待っていると、面接官と申請者のやりとりが見える。結構色々と聞かれているようで、緊張する。いよいよ自分の番だ。


まずは、氏名等の確認。ここは問題なしだ。申請した書類の束を確認して、いくつか弁護士に対して質問がある。さすがは弁護士、そつなく答えている。そして、いよいよ私への質問。
「この会社はカリフォルニアにあるのか?」
「はい、カリフォルニアのトーレンス Cityにあります。」
と言った瞬間、足に痛みが走った。なんと、美人弁護士が私の足に蹴りを入れたのだ。面接官と我々の間には仕切りがあるので、足の様子は全く面接官からは見えない。なんでこんな時に蹴りなんか?
前夜、質問された内容のみに答えるようにと、再三釘を刺された。確かに「トーレンス City・・・」の部分は、質問以上の内容だ。これもアウト?
幸い面接官は気にする様子はなく、いくつかの質問を弁護士にして、面接はあっけなく終わった。最後に弁護士がビザの期限は5年間かどうか確認し、答えはYes.
ビザ取得が決定した瞬間だ。
昨日の特訓は何だったんだ?って疑問が残ったが、この際これは嬉しい誤算だ。
面接室を出て、後は事務手続きを行う。最後に国境で、ビザにスタンプを押してもらい手続き完了。移民局を経由せずに領事館で手続きを行うと即日発行となるのが、非常に助かる。
独立を計画して半年あまり、特に会社に独立を宣言してからの3か月間は、まさに薄氷を踏む思いだった。しかし、ビザ取得はあくまで独立の第一歩に過ぎない。



vintagecomp at 11:23│Comments(0)TrackBack(0)起業 

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