2005年12月21日
実録ビザ取得への道 その9(最終回)
起業シリーズ「実録ビザ取得への道」の最終回です。
薄氷の思いで、ギリギリ当時の会社を退職前に、独立のための投資家ビザであるE-2 ビザを取得できた。残る出社日は後3日ほどという、本当にギリギリのタイミングだった。というのも、退職すればその時点で駐在員として交付されていたL-2のビザ資格は、失効する。退職前に、何としても新たなビザ取得が必要だったのだ。
駐在員の身でありながら、任期途中で現地で独立というのは、その会社にとっても異例の初めてのことであり、色々迷惑をかけることになった。そんな形で会社 を去ることになったわけだが、ありがたいことに最終日にはFarewell Party(お別れパーティー)まで開いて気持ちよく送り出してくれた。ここで興味深かったのが、同僚達の反応だ。日本人の同僚達は一様に、「よくそんな 馬鹿なことをやったもんだ。」、「おまえのわがままで、奥さんはかわいそう。」などなど。ところが米国人の同僚達は皆「自分のビジネスを始めるって!? おめでとう。」だった。ある程度予想はしていたが、ここまで明確に別れるとはちょっと驚きだった。
薄氷の思いで、ギリギリ当時の会社を退職前に、独立のための投資家ビザであるE-2 ビザを取得できた。残る出社日は後3日ほどという、本当にギリギリのタイミングだった。というのも、退職すればその時点で駐在員として交付されていたL-2のビザ資格は、失効する。退職前に、何としても新たなビザ取得が必要だったのだ。
駐在員の身でありながら、任期途中で現地で独立というのは、その会社にとっても異例の初めてのことであり、色々迷惑をかけることになった。そんな形で会社 を去ることになったわけだが、ありがたいことに最終日にはFarewell Party(お別れパーティー)まで開いて気持ちよく送り出してくれた。ここで興味深かったのが、同僚達の反応だ。日本人の同僚達は一様に、「よくそんな 馬鹿なことをやったもんだ。」、「おまえのわがままで、奥さんはかわいそう。」などなど。ところが米国人の同僚達は皆「自分のビジネスを始めるって!? おめでとう。」だった。ある程度予想はしていたが、ここまで明確に別れるとはちょっと驚きだった。
これで、大企業の駐在員からマイクロ企業の社長となったわけで、環境は大きく変わった。駐在員時代には、非常に良い地域の
割と豪華な家に住んでいたわけだが、1ベッドの賃貸アパートに引っ越し。車も新車が2台支給されていたが、中古のバン1台に縮小。社長と言っても、他には
副社長の妻のみ。客観的に見れば、リッチな生活から貧乏生活に転落だ。しかし、不思議と悲壮感は全くなかった。
何しろ自分自身で会社を運営するという、これ以上やりがいのあることはない。また、駐在員時代の個人売買の経験から、これはビジネスになると言う勝算と自信があった。お陰様で、Vintage Computerはその後、地道に成長して現在に至っている。
これを読んでおられる方の中にも、色々とビジネスのアイディアがある方もいらっしゃると思う。そして、それを人に話してみたりすると、おそらくは否定的な 意見が多いはずだ。しかし、自分の中に勝算があれば、ぜひやってみることをお勧めしたい。成功するまでやれば、どんなことも成功。どうしてもダメなら、別 のビジネスを考えれば良いまでのこと。人生やったもん勝ちです。
というわけで、9回にわたってお送りした「実録ビザ取得への道」は今回でお終いです。これからも、起業関係で面白いトピックスがあったら、このBLOGで取り上げていこうと思います。最終回まで読んで頂いてありがとうございました。
何しろ自分自身で会社を運営するという、これ以上やりがいのあることはない。また、駐在員時代の個人売買の経験から、これはビジネスになると言う勝算と自信があった。お陰様で、Vintage Computerはその後、地道に成長して現在に至っている。
これを読んでおられる方の中にも、色々とビジネスのアイディアがある方もいらっしゃると思う。そして、それを人に話してみたりすると、おそらくは否定的な 意見が多いはずだ。しかし、自分の中に勝算があれば、ぜひやってみることをお勧めしたい。成功するまでやれば、どんなことも成功。どうしてもダメなら、別 のビジネスを考えれば良いまでのこと。人生やったもん勝ちです。
というわけで、9回にわたってお送りした「実録ビザ取得への道」は今回でお終いです。これからも、起業関係で面白いトピックスがあったら、このBLOGで取り上げていこうと思います。最終回まで読んで頂いてありがとうございました。
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この記事へのコメント
1. Posted by Junpoco. 2005年12月21日 22:30
仕事に関する考え方の差なんでしょうね、日本人同僚と米国人同僚の反応の違い。
ん〜。自分に勝算か。
未だに、分からんです。
ま、こんなこっちゃ、独立なんて出来っこないですが(^_^;)。
ん〜。自分に勝算か。
未だに、分からんです。
ま、こんなこっちゃ、独立なんて出来っこないですが(^_^;)。
2. Posted by Gilles 2005年12月22日 00:40
こんにちは、最初から毎回ずっと楽しく読ませていただきました。
最後の日本人と米国人の反応の差ですが私だったら、おめでとうと声をかけるでしょうね。
私は3年くらい前に10年間勤めていた会社がなくなってしまって、またサラリーマンに戻るかどうか悩んでましたが最近になって道筋が見えてきました。
Vintage Computerさんのように勝算は全然ありませんけども。(苦笑)
まぁ、この歳になるともう人に使われて仕事するの、嫌になるんですよね。
あ、そうそう、Macに関してはMacII時代から使ってます。
最後の日本人と米国人の反応の差ですが私だったら、おめでとうと声をかけるでしょうね。
私は3年くらい前に10年間勤めていた会社がなくなってしまって、またサラリーマンに戻るかどうか悩んでましたが最近になって道筋が見えてきました。
Vintage Computerさんのように勝算は全然ありませんけども。(苦笑)
まぁ、この歳になるともう人に使われて仕事するの、嫌になるんですよね。
あ、そうそう、Macに関してはMacII時代から使ってます。
3. Posted by Muto@VC 2005年12月22日 04:35
コメントありがとうございました。
この話は、99年のことですので、今では日本でも大分意識が変わっているかも知れませんね。
Gilles様へ
道筋が見えてきた、ってことは勝算ありってことだと思いますよ。
組織の中で力を発揮するのも、独立して力を発揮するのも、人それぞれですのでどっちが良いってことでは無いわけですね。しかし、独立願望があり道筋も見えているのに、踏み切れずに不本意に現状に留まっている方も多いように思います。そう言う方には、やってみることをお勧めしたいですね。
この話は、99年のことですので、今では日本でも大分意識が変わっているかも知れませんね。
Gilles様へ
道筋が見えてきた、ってことは勝算ありってことだと思いますよ。
組織の中で力を発揮するのも、独立して力を発揮するのも、人それぞれですのでどっちが良いってことでは無いわけですね。しかし、独立願望があり道筋も見えているのに、踏み切れずに不本意に現状に留まっている方も多いように思います。そう言う方には、やってみることをお勧めしたいですね。
4. Posted by 謎のA 2006年02月14日 10:59
最近VC社長の周りに出没し始めている謎のAです。
日本にいる親友と米会社を立ち上げたいと思っている時期にこのコーナーを思わず見かけて、大変参考になりました。
タイミングの良さにわれながらビックリですが、それよりもとても励みになったので200%感謝の意をこめて、有難うございます。
日本にいる親友と米会社を立ち上げたいと思っている時期にこのコーナーを思わず見かけて、大変参考になりました。
タイミングの良さにわれながらビックリですが、それよりもとても励みになったので200%感謝の意をこめて、有難うございます。
5. Posted by Muto@VC 2006年02月15日 02:50
コメントありがとうございます。
ぜひ、起業してください。
ちなみに、この情報は古いのでテクニカルな面では参考にしないでください。コンピューターと同様、昔の情報は全く参考になりませんから。
ぜひ、起業してください。
ちなみに、この情報は古いのでテクニカルな面では参考にしないでください。コンピューターと同様、昔の情報は全く参考になりませんから。
6. Posted by 謎のA 2006年02月15日 06:04
はい、分かりました。
テクニカルな面は計画を立てていますので大丈夫です。
とても励まされたのは、心意気、前向きそして誠実なところです。
テクニカルな面は計画を立てていますので大丈夫です。
とても励まされたのは、心意気、前向きそして誠実なところです。