2006年02月19日

Macのデザイン4

IIciGMOの熊谷社長が珍しくMacのデザインについて、BLOGに書かれています。熊谷社長と言えば、「一冊の手帳で必ず夢はかなう」の著者と言った方が有名ですね。この本は、私も読んで共感しました。特に心に残ったのが、「自分に解決できない問題は発生しない」という部分。名言ですね。
さ て、その熊谷社長がMacについて語った内容ですが、IT業界の人はデザイン好きな人が多い。これはデザイナーの多くがMacを使っており、Macのデザ インが美しいので、周りも美しいデザインの物を置きたくなる、その結果デザイン好きの人が多くなったのではないか、と述べています。
勝手な想像と 言われていますが、これは言うまでもなく正解でしょう。しかし、ちょっと見逃せない部分がありました。「初期のマックはそれほどデザインが優れていたとは 思えません。」とされています。デザイナー層の囲い込みのために、後のMacではデザインを美しくしてきたのでしょう、という意見です。
例えば、 写真のIIcx。確かに今の感覚からすると、アップルらしいと言うよりただの箱と思えるかもしれません。しかし、冷却用のスリット、フロッピーの挿入口、 写真では見えませんが上部のスリットなど、きっちりデザインされています。また、一見ただの四角ですが、角は緩やかなRが取ってあります。この時代の他の PCも多少はRが取ってありますが、単に怪我しない程度でデザインを考慮した結果ではありません。何より、コスト的に有利な金属筐体ではなく、デザイン的 な自由度の高い樹脂筐体にしているところが当時他のPCではあり得ないところです。
また、このIIcxを初め多くの初期のMacはフロッグデザイ ン社がデザインを担当しています。(初代Macはアップル社のデザイン)今的な目ではただの箱でも、当時としては非常に高いデザインセンスを持ったパソコ ンでした。それは同時代のPCと並べてみると一目瞭然です。
このように、初期のMacいやApple IIの時代から、アップルはデザインにこだわり多くのマンパワーとコストをかけてきました。その結果が、Macユーザーがデザインが好きな人が多いという当然の結果に繋がっていったのだと思います。


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この記事へのコメント

1. Posted by 静音Mac志向   2006年02月19日 07:44
5 どうも〜。私は同時期に併売されていたMacintosh Plusと、
Macintosh SE をココロの天秤にかけて、
「デザインがいい!」という理由からPlusの方を選びました(笑)

パソコン本体のデザインもさることながら、
アップルはマニュアルを含めてパッケージングが美しいですよね〜。
ずっしり重いPlusのマニュアルは、強烈に美しかったです。
後に入手したApple IIc の深紅の箱やマニュアルも凄かった…
2. Posted by 會澤   2006年02月19日 09:53
5 ぁあ...そうなんですよ。この美しい調和!あたかもモニター一体のパソコンであるかのようなフォルム。美しいですねぇ。この美しさが初期の(フロッグさんの)デザインの妙です。
よくぞ言ってくださいました。ホントそんな気分です。
3. Posted by Y2   2006年02月19日 13:53
5 初期の頃から、デザインは優れてましたよね。
熊谷社長ってそこまでは知らないんじゃないですか?
シェアだけでみると負けだけど、そういう思想がずっとあるから今も残っているんだと思いますよ。

4. Posted by Muto@VC   2006年02月20日 15:24
コメントありがとうございます。
外観とOSの美しさ、それがMacの魅力ですね。どちらが欠けてもMacではなくなってしまうと思います。
熊谷社長、当然そこまでは知らない訳で、知らない人にとっては当然の感想だろうと思います。それだけに、Mac好きな人には知っておいてもらいたい歴史ですね。
5. Posted by タカヒロト   2006年02月20日 16:25
4 もしかしたら熊谷氏は、68040〜PowerMacに移行するあたりの金属きょう体時代を指して、初期と言われてるのかも知れません。
今となっては、iMac以降がアップルデザインだと解釈されても仕方のないことなのかな。

ところで細かいことですが、cxはフロッグデザインの仕事では無いと思います。フロッグデザインはPlus,LaserWriterあたりまでで、その後のMacはアップルのデザインチームによるものと記憶してます。もっとも、VC社長さんの趣旨にはまったく賛成なのです。
6. Posted by 静音Mac志向   2006年02月20日 19:08
5 タカヒロトさん (^^)

いや、初期のIIシリーズ(無印、x、ci、cx、fx)はフロッグデザインのお仕事ですよ〜 (^^)

他にも私が挙げたMacintosh SEや、SE30、
Apple II GS、Apple IIc、Apple IIc Plusあたりがそうですね。
LaserWriterならIISCやIINTあたりです。

アップルの自社デザインに変わるのは1990年代の、LCやIIsi、viあたりからです。
Macintosh Classicも自社デザインでした。
7. Posted by Muto@VC   2006年02月21日 16:21
> 今となっては、iMac以降がアップルデザインだと解釈されても仕方のないことなのかな。

世間的にはそんなところでしょうね。Mac通の間ではデザイン的にパッとしないと言われている機種でも、ほとんどの場合微妙な曲線が使われていたり、他のPCにはないこだわりが感じられますね。
静音Mac志向 様
フォローありがとうございました。
8. Posted by SuZ   2006年02月22日 01:42
フロッグデザインが関わっていた頃のアップル製品のデザインは素晴らしいと思います。
コストダウン等で仕方ないのかもしれませんが、むしろ最近の製品の方が首を傾げたくなるデザインが多いような気がしてますが。
熊ちゃんはどこに眼をつけてるんでしょうね(笑)
アップルの製品デザインは全体的なシルエットからディテールにいたるまで手抜きや妥協が無いところがスゴイと思いますね。

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