2010年03月26日

秘かに拡張されていたMacのUSB ポート

アップルの3/15付けのサポート記事に、大変興味深い内容が掲載されています。

USBport

簡単に内容を紹介します。

USBポートは、基本仕様よりポート当たり5V 500mAの電力を供給可能です。MacBook Late 2007などの新しめのIntel Macでは、5V/500mA以上の電力が必要なデバイスが接続されると、ハイパワーポートとして動作し、12V/1200mAの電力が供給可能となります。

12V/1200mAって、ほぼFireWire並じゃないですか。FireWire 400に対する最も大きな欠点が解消されそうです。とはいえ、これはおそらく規格外の独自仕様。ハードドライブなどバスパワーでは電力不足になることがありますが、こういう状況では切り替わらないはずです。勝手に12Vに切り替わったら、壊れてしまいます。なぜこんな拡張が必要なのか。
最新のMacBookにはFireWireが搭載されておらず、USB 2.0を強化する必要があるのはわかります。しかし、なぜ独自仕様にしてまで必要なのか? しかも、Late 2007モデルでは既に対応しているのに、今になってなぜ公表するのか?

推定になりますが、これはiPadを想定した拡張だと思われます。iPadのバッテリは当然ながらiPhone よりかなり容量が大きいはず。MacのUSBポートに接続した場合、バスパワーの供給電力の制限上、かなり充電に時間がかかると思われます。iPadの急速充電を可能にするために、USBの仕様が拡張されているのではないかと思います。
新しめのMacなら急速充電が可能。古めのMacやPCでは、充電は可能だが時間がかかるわけです。だから、新しいMacを買いましょう、ということか。

この推定が正しければ、少なくとも3年以上前からMacも含め周到に準備を進めていたことになりますね。しかも、これまで内緒にしていたとは。
Apple 恐るべし!

4/13追記
4/5付け更新で、12V/1200mAが5V/1100mAに変更されていました。誤植だったみたいです。独自仕様ってわけではなかったようですが、やはりiPadを想定した変更じゃないかと思います。


vintagecomp at 05:36│Comments(4)TrackBack(1)テクニカル | Apple Rumors

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1. USBのハイパワード化はiPadのため?  [ パワーリンゴ ]   2010年03月28日 10:19
 先日記事にした、MacのUSBハイパワード化。VC社長日記で面白い推測がなされています。    なるほど、iPadのためですか。MacBook Late 2007に搭載されておきながら、このタイミングでAppleのサポート記事に載ったという点を考えると、そうなのかもしれません。実際、iPa...

この記事へのコメント

1. Posted by t   2010年04月06日 13:30
500mAを超える奴はこの辺のBattery Chargingに書かれてますのでもちろんusbの規格です。
http://www.usb.org/developers/devclass_docs

でも5V(落ちる場合もありますが)のはず。12Vとはリンク先のどこにも書いていない気がしますが。
2. Posted by Mapu   2010年04月06日 15:28
リンク先は5V/1100mAと書いてありますね。
記事の最終更新日がApril 05, 2010とあるので、当初誤植があったのでは?
3. Posted by Muto@VC   2010年04月07日 11:04
おや、本当ですね。5V/1100mAになっていますね。でも、3/15付の記事では、間違いなく12V/1200mAとなっていました。誤植のようですね。
この変更がiPadを想定したものと言うのは、やはり正しいんじゃないでしょうか。古い機種では、iPadがスリープ状態でないと、充電できないようです。新しい機種では、動作中に充電可能です。
4. Posted by fukagawa   2010年06月05日 09:55
白Book(MC240J/A)2.13GHzでは
手前側のUSBにiPadを接続しないと充電されないみたいです。
奧側は同期は出来ます。

ちゅなみに手前にiPad、奧にiPhone接続で同期、充電、同時に出来ます。

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