2010年06月10日

カーキチ, アップルキチには最高! PLX Kiwi Wifi

iPhone, iPod touch, iPadが車用の各種メーター、データーロガー、スキャンツールになる、 PLX Kiwi Wifi を好評販売中です。
KiwiWF

PLX Kiwi Wifi 17,800円


仕組みは、車両の診断用に標準的に設定されているOBDII(オービーディーツ−)端子に装着し、そこに出力される信号をWi-Fiで飛ばします。それをiPhone, iPod touch, iPadで受信し、対応ソフトで各種のメーター表示をしたり、データーをグラフにしたり、本来の故障診断を行ったりします。
実際に使用すると、こういう感じです。



いや〜、これはカーキチには楽しい限りです。
私も以前、某自動車会社で新型車開発をしていましたので、車両データーを計測していた頃を思い出します。こんなに、簡単にかっこよく表示できるなんて。
元々車両診断用ですので、コネクタはすぐに触れるところではないものの、それなりに簡単にアクセスできるところに付いています。
対応ソフトは、AppStoreにフリー、有料各種揃っています。リンク先以外の物も色々あるようなので、お好みの物を探してみてください。

さて、車両側の条件はOBDIIに対応していること。元々、米国で策定された規格で、米国では1996 Modelより装着が義務づけられています。日本仕様のアメ車には装着義務はないわけですが、付いていて便利なことはあっても邪魔にはならないので、1996 MY以降なら必ず付いています。

欧州車は、2001年以降のほとんどの車両がOBDII対応で使用できます。

問題は日本車。1996年に米国で、2001年に欧州車が採用したことで、OBDIIが世界的標準になることは確定したわけです。そこで日本も2002年より採用車が増えています。しかし、ここがややこしいのですが、OBDIIと同じコネクタを採用しながら、メーカー独自のプロトコルを使用している車もあります。
おそらくそれ以前も、メーカー独自の車両診断システムを確立していたため、そちらの互換性を重視してしまったのでしょう。
結局、2008年以降発売の車両は対応していますが、それ以前の車両はコネクタだけでなくプロトコルもOBDII対応かどうかの確認が必要です。

いやしかし、これガラパゴスって言葉を思い出しました。せっかく、世界標準が確定したのに、当面独自規格に突っ走たわけです。アメリカ向けの日本車は1996年以降OBDII対応していたわけですから、技術的な問題ではなく、一重に国内市場の都合の話です。OBDII対応になると、民間修理業者もOBDII対応機器だけで診断できるわけで、メーカーサービスの優位性を保つためでしょうか。いやはや、これはいただけません。


vintagecomp at 09:36│Comments(2)TrackBack(0)iPhone | Products

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この記事へのコメント

1. Posted by mei   2010年06月10日 22:24
こんばんは
いつもお世話になってます。
これ使ってますよ。eBayで個人輸入しました。
17,800円は安いですね。送料考えると個人輸入と変わらないかも?
プリウスには、タコメーターや水温計がないので、重宝してます。
(*^_^*)
2. Posted by Muto@VC   2010年06月11日 11:07
なるほど、プリウスには良いですよね。
燃費計の付いてない車で、燃費表示をさせて、エコランに活用というのも有りだと思います。

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