2011年11月08日

公式伝記「スティーブ・ジョブズ (2)」を読了

先日「公式伝記「スティーブ・ジョブズ (1)」を読了」のエントリーを書きましたが、(2)については、(1)と全く異なる感想となりました。まー、これは、(1)の読了時点で予想というか期待していたことではあるのですが。

jobs2-1

内容が新しくなればなるほど、その表舞台の記憶は鮮明なわけですが、その裏事情についてはまだあまり報じられていないわけです。その知られざる裏事情をかなり踏み込んで、明かしてくれました。
近年の開発事情、闘病生活、家族について、これまで謎に包まれていた部分の一級の資料となると思います。

さて、最近よく話題に上るのが、ジョブズ亡き後、アップルは今後も大丈夫かという点。その予測としてよく言われたのが、ジョブズも今後数年間のロードマップを残しているはずで、また社内に強力なチームを造り上げた、従って当面は盤石であるというもの。私も、願望も含めてこの意見には賛同していました。
しかし、この伝記を読んでみると、ジョブズは真に並の人では無いというのを改めて思い知らされました。まさに、不可能を可能にする男です。
既に開発がほぼ完了していると言われるiPhone 5までは良いとして、その後、たとえジョブズがロードマップを書いた製品であっても、これまでのように不可能を可能にしていけるのでしょうか。この伝記を読んだ後では、難しいと言わざるを得ません。

ともあれ、これまでアップル事情について詳しかった私にとって、(2)は(1)より格段に面白かったです。あなたがアップルフリークだったら、(2)だけ読んでも良いかも知れません。もっとも、アップルフリークだったら、(1)をスキップするはずも無いわけですが。



vintagecomp at 07:59│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 井口耕二 a.k.a. Buckeye   2011年11月08日 08:36
> あなたがアップルフリークだったら、(2)だけ読んでも良いかも知
> れません。もっとも、アップルフリークだったら、(1)をスキップ
> するはずも無いわけですが。

訳者ですが……同意見です。

そして、アップルフリークではないふつうの人なら、Iだけ読んでIIを読まないなんてものすごくもったいないとも思います。でも、ふつうの人がIIを存分に楽しむには、Iを読んでおかないと難しいかな、とも。
2. Posted by Muto@VC   2011年11月08日 13:41
おー!訳者の井口さん直々のコメント。恐縮です。
今回は、元々短いスケジュールを、更に前出しの連続と本当に大変だったと思います。お疲れ様でした。

普通の人は、IもIIも驚きの連続、必読だと思います。

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