2013年01月29日

iPhone 5伸び悩みはガセか?

WSJ(ウォールストリートジャーナル)の報道で、iPhone 5の大幅な減産が報じられ、それを契機にAppleは大幅に株価を下げています。記事の内容はこちらの通りで、ディスプレイの発注が大幅減となったため、iPhone 5 不調との噂になっています。

それに対し、ティム・クックが「うわさを信じてはいけない」と反論しています。

この噂の根拠は、
当初、2013年1〜3月期に約6500万台分のパネルを発注する計画だったが、ジャパンディスプレイとシャープ、韓国LG Displayに対し、液晶パネルの発注をその半分程度に減らすことを通告した。
ということでした。

半減となると、相当な減産ですね。しかし、ティム・クックは以下の様に言っています。

たとえ個々のデータが正確なものだとしても、そこからわれわれの事業を正確に分析するのは不可能だ。

つまり、「報じられた3社に減産を通達したことは事実だが、それはiPhone 5の不振が原因ではない。」と言っているように思えます。

そもそも、6500万台というのがかなりおかしな数字ですね。10-12月期の決算発表で、過去最高の4,780万台のiPhoneが販売されたと報じられています。10-12月期は、1年で断トツに需要が盛り上がる時期で、1-3月期これより落ち込むのは季節変動として当然のことです。それなのに、6500万台分のパネルって一体何に使うんでしょう?

以下の様なことが考えられますね。

・歩留まりが改善し、発注数が減った
・発注メーカー数を増やしたため、既存のメーカーへの発注数が減った
・噂の廉価版iPhoneが登場するため、iPhone 5用パーツの発注を減らした
・一部は、季節要因による減産

季節要因と、新機種効果が一段落した緩やかな落ち込みはあるでしょうね。ただ、報じられたような大幅な減産というのは、ガセネタじゃないかと思います。

先日の決算発表でも、過去最高の業績を発表しながら、期待されたほどではなかったと言うことで株価も落としていますので、常に高い次元の期待を背負うアップルの宿命でしょうか。


vintagecomp at 09:31│Comments(0)TrackBack(0)iPhone 

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