2014年03月04日

Mac Pro 2009-2012 用メモリのトリプルチャンネル

Mac Pro Early 2009~Mid 2012用のメモリは、トリプルチャンネルで最大の性能を発揮すると謳われています。Quad Core や6 Coreなら3枚セット、8 Coreや12 Coreなら、6枚セットのお揃いのメモリを使用することで最大限の性能を発揮します。トリプルチャンネルでメモリの帯域幅が理論上は3倍となるということなので、できれば利用したいところです。

しかし、この理論上というのが曲者です。果たして、大きな性能差はあるのでしょうか。巷では、それほど大きな差は出ないというのが定説のようです。体感できるほどの差は出ないということですね。ベンチテストなどでも、ほぼ差が出ないか、出ても2〜3%という場合がほとんどです。
ところが今回、大きな差が出たケースをお客様からご連絡いただきましたので、ご紹介します。

元々は、4GB 3枚の12GBでご利用いただいておりました。この場合、トリプルチャンネル構成になります。これに、8GB Unbufferedメモリ(混在可)を装着しました。
通常のファイル操作や、Adobeの各ソフトでも特に問題無く、20GBのメモリが利用可能になりました。
Photoshop CS6も通常通り利用できましたが、一点だけ違いが出ました。
プラグインのNik フィルターを利用した際に、明らかに遅くなるということです。それまでは反応良く作業ができたのが、レインボーマークが出てしばし待ち時間が発生します。
理論上は大きな性能差があるわけですので、メモリ帯域幅が大きく効いてくる作業については、やはり目に見える差が出るようです。

ここで素朴な疑問。4GB 3枚、8GB 1枚なら4GB 3枚分はトリプルチャンネルで動作しそうな物です。しかし、実際はこの組み合わせではトリプルチャンネルにはなりません。トリプルチャンネルで使用するには、3枚セットのみで使用する必要があります。

といわけですので、性能重視でしたらやはり3枚セットのみでのご利用をお勧めします。4枚セットの場合は、デュアルチャンネルx2となりますので、この組み合わせもお薦めです。

DDR3ECC4










32GBキット 8GBx4 1333MHz ECC Hynix純正 ¥34,800
24GBキット 8GBx3 1333MHz ECC Hynix純正 ¥26,800


差が出るのは限定的ですので、その点割り切れるのでしたら、取りあえず8GBを1枚だけというのもありです。

8GB DDR3 1333MHz ECC Unbuffered(混在可) ¥9,980


vintagecomp at 08:57│Comments(2)TrackBack(0)テクニカル 

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この記事へのコメント

1. Posted by shin   2014年03月05日 14:09
目から鱗でした。私のはMacPro2010ですが、普段はほとんど思い作業はしないので多くのメモリは積んでいませんが、それでも少しでも多くと思い、貴店で4GB×3枚を購入し、標準で積まれていた1GBを1枚残して使ってました。さっそく1GB×1枚を外して、4GB×3枚だけにしました。
2. Posted by Muto@VC   2014年03月06日 05:20
メモリ使用量が、12GBより大きく13GBより小さい場合は、13GB搭載の方が当然パフォーマンスは良好です。
どちらが良いかは、微妙ですね。
メモリ使用量が、ほとんど12GBで収まっているのでしたら、12GBが良いですね。

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