2014年10月03日
米国4大キャリアについて
iPhone 関連の情報は、これまでほとんどが日本向けが主体でしたが、今回は時々御質問を受ける米国キャリアの事情について、解説したいと思います。
米国には、AT&T, Verizon, Sprint, T-Mobileの4大キャリアがあります。iPhone 6にも、4大キャリア仕様がそれぞれ設定されています。4大キャリアの他に、様々なキャリアがありますが、それらは4大キャリアのネットワークを利用したMVNOです。4大キャリアと言っても、実態は2強2弱で、AT&T, VerizonとSprint, T-Mobileの間には、歴然とした差があります。
AT&T (GSM)
Verizonとトップ争いをしていますが、ネットワークのカバー率では、Verizonに一歩譲ります。
プリペイドプランもあり、旅行者でもAT&T Store 店頭でSIM単体を購入できます。
契約済みのSIMは、SIMフリー端末で問題無く使用できます。
iPhone 6では、Apple Store 店頭でデバイスオンリーで購入すると、SIMフリーとなります。2年契約付きの場合は、SIMロックされます。SIMフリーのデバイスオンリーは、オンラインでは購入できません。
Verizon (CDMA)
ネットワークのカバー率は圧倒しており、最も繋がりやすいキャリアと言って良いと思います。LTEのカバーマップでも、他社を圧倒しています。
SIMフリーユーザーにとって、残念なのが、他社端末向けにプリペイドSIMを販売していないことです。Verizon端末持ち込みで、プリペイドSIMを購入できますが、iPhoneについてはiPhone 5以前しか対応していません。
また、契約済みSIMについては、Verizon端末では使用できますが、他社端末には使用できません。
Verizonで嬉しいのが、iPhone 6を2年縛り契約で購入しても、完全にSIMフリーであることです。これは、他のキャリア版にはない特徴で、米国外に出かける時には大変便利です。日本で、一時帰国時にデータープランのSIMを購入して利用することもできます。日本では、旅行者は通話対応のSIMを購入できませんが、ハナセルのSIMで通話にも対応することができます。
Sprint (CDMA)
一応全米3位のキャリアですが、T-Mobileの追い上げが激しく苦戦しています。
iPhone 5s, iPhone 6となぜかSprintだけが日本仕様と同じモデルですが、確証はありませんが、ソフトバンク傘下に入ったためではないかと推定しています。
ソフトバンクでは、iPhone 6より「アメリカ放題」のサービスを開始していますが、これももちろん傘下のSprintネットワークを使用しています。
アメリカ在住者としては、逆に「Japan 放題」を開始してもらいたいところですが、今のところその種の発表はありません。
プリペイドSIMは販売しておらず、また契約済みのSIMについても、端末に紐付けられており、SIMの入れ替えはできません。(例えば5sで使用していたSIMを6に入れても、通信できない。)
iPhone 6では、デバイスオンリーで購入しても、米国キャリアロックで海外キャリアのみSIMフリーとなります。
T-Mobile (GSM)
4大キャリア中最下位ながら、様々なキャンペーンや独自サービスでユーザー数を伸ばしています。
iPhone 6 の販売でも異彩を放っており、お約束の2年縛りは存在しません。端末代金は、購入時にフルプライスで払うか、2年ローンで購入することになります。あくまでローンで、通信契約とは完全に切り離されています。
プリペイドSIMの販売も積極的で、スーパーなどでもSIMを購入可能です。全米でのカバー率はやや弱いですが、カリフォルニアなど大都市圏ではかなり健闘しています。
契約済みのSIMは、SIMフリー端末で問題無く使用できます。
Apple StoreでのiPhone 6の販売は、デバイスオンリーのみ。自動的に、SIMフリーになります。Apple Store オンラインで購入できる、唯一のキャリア版デバイスオンリーになります。
米国には、AT&T, Verizon, Sprint, T-Mobileの4大キャリアがあります。iPhone 6にも、4大キャリア仕様がそれぞれ設定されています。4大キャリアの他に、様々なキャリアがありますが、それらは4大キャリアのネットワークを利用したMVNOです。4大キャリアと言っても、実態は2強2弱で、AT&T, VerizonとSprint, T-Mobileの間には、歴然とした差があります。
AT&T (GSM)
Verizonとトップ争いをしていますが、ネットワークのカバー率では、Verizonに一歩譲ります。
プリペイドプランもあり、旅行者でもAT&T Store 店頭でSIM単体を購入できます。
契約済みのSIMは、SIMフリー端末で問題無く使用できます。
iPhone 6では、Apple Store 店頭でデバイスオンリーで購入すると、SIMフリーとなります。2年契約付きの場合は、SIMロックされます。SIMフリーのデバイスオンリーは、オンラインでは購入できません。
Verizon (CDMA)
ネットワークのカバー率は圧倒しており、最も繋がりやすいキャリアと言って良いと思います。LTEのカバーマップでも、他社を圧倒しています。
SIMフリーユーザーにとって、残念なのが、他社端末向けにプリペイドSIMを販売していないことです。Verizon端末持ち込みで、プリペイドSIMを購入できますが、iPhoneについてはiPhone 5以前しか対応していません。
また、契約済みSIMについては、Verizon端末では使用できますが、他社端末には使用できません。
Verizonで嬉しいのが、iPhone 6を2年縛り契約で購入しても、完全にSIMフリーであることです。これは、他のキャリア版にはない特徴で、米国外に出かける時には大変便利です。日本で、一時帰国時にデータープランのSIMを購入して利用することもできます。日本では、旅行者は通話対応のSIMを購入できませんが、ハナセルのSIMで通話にも対応することができます。
Sprint (CDMA)
一応全米3位のキャリアですが、T-Mobileの追い上げが激しく苦戦しています。
iPhone 5s, iPhone 6となぜかSprintだけが日本仕様と同じモデルですが、確証はありませんが、ソフトバンク傘下に入ったためではないかと推定しています。
ソフトバンクでは、iPhone 6より「アメリカ放題」のサービスを開始していますが、これももちろん傘下のSprintネットワークを使用しています。
アメリカ在住者としては、逆に「Japan 放題」を開始してもらいたいところですが、今のところその種の発表はありません。
プリペイドSIMは販売しておらず、また契約済みのSIMについても、端末に紐付けられており、SIMの入れ替えはできません。(例えば5sで使用していたSIMを6に入れても、通信できない。)
iPhone 6では、デバイスオンリーで購入しても、米国キャリアロックで海外キャリアのみSIMフリーとなります。
T-Mobile (GSM)
4大キャリア中最下位ながら、様々なキャンペーンや独自サービスでユーザー数を伸ばしています。
iPhone 6 の販売でも異彩を放っており、お約束の2年縛りは存在しません。端末代金は、購入時にフルプライスで払うか、2年ローンで購入することになります。あくまでローンで、通信契約とは完全に切り離されています。
プリペイドSIMの販売も積極的で、スーパーなどでもSIMを購入可能です。全米でのカバー率はやや弱いですが、カリフォルニアなど大都市圏ではかなり健闘しています。
契約済みのSIMは、SIMフリー端末で問題無く使用できます。
Apple StoreでのiPhone 6の販売は、デバイスオンリーのみ。自動的に、SIMフリーになります。Apple Store オンラインで購入できる、唯一のキャリア版デバイスオンリーになります。
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この記事へのコメント
1. Posted by ネココ 2014年10月05日 07:22
はじめまして。VerizonのiPhone6がいかにも日本で使えるように書いてらっしゃいますが、Verizonの機種には日本の技適マークがなく(別の日の書いておられますね?)、日本では使用できないと思います。かくゆう私もアメリカのキャリアはVerizon を使っており、先日iPhone6を購入したところです。simフリーばかりを考えていたので、ショックです。将来的にVerizonが日本の技適マークがあるものを販売する可能性はあると思われますか?
2. Posted by Muto@VC 2014年10月06日 10:53
ネココ様
技適は重要な部分ですので、個々の端末を紹介していエントリーや商品ページでは、技適無しを明示しております。
日本で使用することは電波法上違反とはなりますが、実際に動作するかは別問題ですので、それぞれについて情報を提供しております。
> 将来的にVerizonが日本の技適マークがあるものを販売する可能性はあると思われますか?
iPhone 5 Verizon版は技適付きでした。日本版とモデルが共通だったためです。iPhone 6 Sprint版が技適付きなのも、日本版とモデルが共通なためです。
今後、モデル数は徐々に減っていき、行く行くは全世界共通モデルになると思います。そうなればどの国のモデルでも、技適付きになります。iPadは既に全世界共通モデルですので、どの国のモデルでも技適ありです。
技適は重要な部分ですので、個々の端末を紹介していエントリーや商品ページでは、技適無しを明示しております。
日本で使用することは電波法上違反とはなりますが、実際に動作するかは別問題ですので、それぞれについて情報を提供しております。
> 将来的にVerizonが日本の技適マークがあるものを販売する可能性はあると思われますか?
iPhone 5 Verizon版は技適付きでした。日本版とモデルが共通だったためです。iPhone 6 Sprint版が技適付きなのも、日本版とモデルが共通なためです。
今後、モデル数は徐々に減っていき、行く行くは全世界共通モデルになると思います。そうなればどの国のモデルでも、技適付きになります。iPadは既に全世界共通モデルですので、どの国のモデルでも技適ありです。
3. Posted by ネココ 2014年10月07日 23:00
ありがとうございました。大変参考になりました。
4. Posted by jun 2014年11月01日 10:19
はじめまして。先日sprint版iphone6plusをdevice onlyで購入しました。あと数ヶ月で日本に帰るのですが、アメリカでも使いたいと思い、nyのdocomoを契約しようと思ったのですが、sim rockがかかっているとのエラーメッセージがでてしまいました。device onlyで購入してもsim rockはかかっているのでしょうか?
アクティベーションのために付属のsprintのsimを使用したら、sim rockがかかってしまうでしょうか?(まだ入ったまま電源は入れていません。)
日本に帰国後softbnakと契約しアメリカ放題を使用しアメリカで使用は可能だと思いますか?
お願いします。
アクティベーションのために付属のsprintのsimを使用したら、sim rockがかかってしまうでしょうか?(まだ入ったまま電源は入れていません。)
日本に帰国後softbnakと契約しアメリカ放題を使用しアメリカで使用は可能だと思いますか?
お願いします。
5. Posted by Muto@VC 2014年11月01日 12:26
jun様
このブログでも何度も解説していますが、Sprint版だけは、Device Onlyで購入しても、米国内SIMロックとなっており、使用できません。
米国以外のキャリアのSIMであれば、問題無く使えます。
日本のSIMも問題無く使えますが、アメリカ放題については、Sprint版ではアクチできないとの報告をいただいています。アクチ済みSIMなら、使えるではないかとも思っていますが、まだ情報がありません。
Sprint版デバイスオンリーは、日本や米国以外で使うには、最高の端末ですが、皮肉にも米国では最も使いにくい端末です。米国では、ローミング以外使えないと考えて良いと思います。
このブログでも何度も解説していますが、Sprint版だけは、Device Onlyで購入しても、米国内SIMロックとなっており、使用できません。
米国以外のキャリアのSIMであれば、問題無く使えます。
日本のSIMも問題無く使えますが、アメリカ放題については、Sprint版ではアクチできないとの報告をいただいています。アクチ済みSIMなら、使えるではないかとも思っていますが、まだ情報がありません。
Sprint版デバイスオンリーは、日本や米国以外で使うには、最高の端末ですが、皮肉にも米国では最も使いにくい端末です。米国では、ローミング以外使えないと考えて良いと思います。
6. Posted by jun 2014年11月01日 13:05
ありがとうございます。
付属のsprontのsimでアクティベーションしてもUS国内のSIMロックだけで、US以外は問題なく使えるでしょうか?
素人でもうしわけありません。お願いします。
付属のsprontのsimでアクティベーションしてもUS国内のSIMロックだけで、US以外は問題なく使えるでしょうか?
素人でもうしわけありません。お願いします。
7. Posted by Muto@VC 2014年11月02日 00:35
未契約でロックされると言うことはないはずです。ただ、付属のSIMで未契約状態では、アクチできないんじゃないかと思います。