2015年01月17日

iMac 21.5/27インチMid 2011用HDD センサケーブル Ver. 3

iMac Mid 2011の純正3.5インチ HDDは、温度センサ端子が電源コネクタ部に出力されています。これにより、ファンの回転速度をコントロールしています。これはアップル独自仕様のため、市販のHDDに交換すると、起動後10分程度でファンが高速回転してしまいます。故障やアップグレードでのHDD交換ができないわけで、大変困った仕様です。
そこで、役立つのがこのHDDセンサーケーブル。HDDの電源コネクタ部分に、中間ケーブルを追加し、HDD上に温度センサを付けることで、この問題を解決しています。

owcdiyhdd-3








iMac 21.5/27インチMid 2011用HDD 交換キット Ver. 3(ツール付き) 8,980円
iMac 21.5/27インチMid 2011用HDD センサケーブル Ver. 3 5,980円


Ver. 3というからには、その前に2つのバージョンがあったわけです。その変遷を紹介したいと思います。

まずは、Ver. 1。

owcdid27hdd












ケーブルを、ロジックボードコネクタ部からごっそり交換する方式でした。ロジックボード裏側のコネクタを脱着する必要があるため、ロジックボードをずらす必要があり交換はかなり大変。上級者でも苦労する仕様でした。

続いてVer. 2。

owcdiyhdd-2















フィルムケーブルの中間ケーブルタイプになりました。電源ケーブルだけでなく、SATA信号も中間ケーブルで中継しています。これにより、取り付けは大幅に簡単になりました。
ところが、HDDでは全く問題ないのですが、一部の高速SSDを2.5-3.5インチアダプタを付けて利用した場合、正常に動作しない場合がありました。

そして、今回のVer. 3。電源ケーブルのみを中間ケーブルで中継し、SATA信号は元のケーブルを中継無しで利用しています。これなら、SATA信号が中間ケーブルの影響を受けることはないですね。また、取り付けも更に簡単に。

こうして比べてみると、最初からVer. 3タイプにすれば良かったのにと思いますが、なかなか経験してみないと分からないんですよね。


vintagecomp at 06:40│Comments(4)Products | テクニカル

この記事へのコメント

1. Posted by かや   2017年12月14日 19:19
お聞きしたいのですが。秋葉原館でこの商品を購入して取り付けたのですがfanが最大で回りっぱなしになります。
取り付けた後何かしないといけないのですか。
よろしくお願いします。
2. Posted by Muto@VC   2017年12月15日 03:33
何もする必要はありません。おそらく、製品の不具合だと思います。購入元に、相談されることをお勧めします。
3. Posted by どとーる   2019年05月11日 00:59
お聞きしたいのですが。秋葉館でこの商品とSDD取付キットを購入して同時に取り付けました。imac2011mid27です。この時点では完璧でした。しかし、BootcampでWin7をインストールするため内臓メディアの優先順位の変更が必要でしたのでこの商品からHDDを外したところ、FANの暴走が始まりました。このセンサー付ケーブルとHDDを元のように繋いでみても回りっぱなし。字数の関係で書ききれませんが色々やってみましたが効果はありませんでした。
不思議なのは暴走しているのはCPUとODDのFANでありHDDのFANは正常でした。暴走している2つのFANの回転数を指定するとその通りの回転数になります。が、温度指定だと完全無視されます。更に言うとSDDのみの接続の際にもHDDのFANは暴走しませんでした。なんだか色々と変な感じです。ただ、この商品からHDD
を外したのが始まりなのは確かです。
ロジックボードの交換は最終手段として理解していますが、他に何かありますか。
よろしくお願いします。
4. Posted by Muto@VC   2019年05月11日 01:59
光学ドライブの温度センサーが怪しいかもしれません。
ロジックボード右側に2つコネクターがありますが、上がファンのコネクターで下がセンサーのコネクターです。
CPUの温度センサーは、ロジックボード裏側、ヒートプレート状に設置されています。
あと、AHTで診断してみるのも良いと思います。

これ以上は、秋葉館さんにご相談ください。

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