2015年02月10日

最近のメモリ事情

2012年に、「メモリ増設でMacは速くなる?」という記事を掲載しました。この時は、メモリが十分足りていれば、増設しても効果はゼロ。ただし、メモリが足りなくなると動作が極端に遅くなるので、メモリ増設はメモリ不足で遅くなるのを防止するのに絶大な効果がある、というのが結論でした。この当時のOSは、Lion 10.7でした。

今やOS X Yosemiteの時代。実は時代は変わっていたのです。OS X 10.9 Merverickから、メモリの管理が大幅に変わっています。

10.7時代のアクティビティモニタ。(クリックで拡大)

29 PM

この状態だと、空きが7GB。この空いている7GBは、この時点では全く役に立っていません。

こちらが、OS X 10.10 Yosemiteのアクティビティモニタ。

45 PM



ビジュアルじゃなくなったのが残念です。ここで目立つのが、ファイルキャッシュの大きさ。どうやら、空いているメモリはどんどんファイルキャッシュに割り当てて、パフォーマンスを上げているようです。こんなことしていると、すぐにメモリ不足になるのではないかと懸念されますが、メモリの空きがなくなってくると、ファイルキャッシュを解放していくようです。
こうして、メモリに余裕がある場合はより高いパフォーマンスを発揮させ、足りてはいるものの余裕がなくなってくると従来通りのパフォーマンスを発揮しています。
また、仮想メモリの管理も変わっており、以前と比べるとスワップを使用した際のパフォーマンスは上がっています。これに伴い、何とか足りている様な場合も、仮想メモリを使用して急激なパフォーマンスの低下が起きないようにしています。
しかし、この仕様は諸刃の刃で、従来と比べ、レインボーマークの持続時間は減っているものの、レインボーマークの出る頻度が上がっているようです。やはり、仮想メモリを利用すると、改善したとは言えパフォーマンスはがた落ちですので、なるべくそうならないようにしたいものです。

そんなわけで、OS X 10.9以降では、メモリ増設の必要性が従来よりも上がっていると思います。10.9以降を使うからには、最低8GB、対応可能な機種は16GB以上をお薦めします。

また、今時のMacはメモリを後から増設できない機種が多いので、そんな機種では最初からMaxにしておくと、後々後悔しません。


vintagecomp at 12:40│Comments(0)TrackBack(0)テクニカル 

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