2015年07月11日

純正 PCIe SSDの考察

2015モデルに採用されたSSDは、2013-2014モデルのSSDより倍速いと謳われています。スペック上の明らかな違いは、PCIe 3.0 x4対応のコントローラチップ「S4LN058A01」を搭載していることです。細かいところも含めてまとめると、以下の様になります。

Mid 2013~Mid 2014モデルについて(10/28 コメントご指摘より修正)
・MacBook Air, MacBok Pro Retina 本体は、いずれのモデルもPCIe 2.0 x4 仕様
・iMac, Mac mini
本体は、いずれのモデルもPCIe 2.0 x2 仕様
・SSDは、Air/Retina用128GB, 256GB, 512GBはPCIe 2.0 x2 仕様(Mac Pro Late 2013以外)
・Mac Pro Late 2013用SSDは、256GB, 512GB, 1TB ともにPCIe 2.0 x4 仕様
・1TB SSDは、いずれのモデル用でもPCIe 2.0 x4 仕様

2015モデルについて(追記修正)
・Air 11インチ用SSDは、従来通りPCIe 2.0 x2 仕様
・Air 13インチとMacBook Pro Retina用SSDは、PCIe 3.0 x4 仕様
・本体は、MacBook Pro Retina 15は
PCIe 3.0 x4 仕様、MacBook AirとRetina 15は、PCIe 2.0 x4 仕様
・倍速いのは、2013-2014 Air/Retina用SSDに対して。
Mac Pro Late 2013用に対しては、1.5倍程度。

このPCIe 3.0 x4 仕様のSSDは、PCIe 2.0 x4 仕様のMid 2013~Mid 2014モデルに装着しても、1.5GB/sec級の高速性能をたたき出すことを確認しています。

2015モデル用のSSDを2013モデルのMacBook Pro Retinaに装着した際のベンチ結果です。

PCIeSSD15-Bench


















PCIe 2.0 x4 の理論最大転送速度は2GB/secですので、下位規格となってもかなり高速化しています。ところが、本来の2015モデルのMacBook Pro Retinaでのベンチ結果は、こうなります。

Blackmagic diskspeed


















Read 1.8GB/sec オーバーです。
2013-2014モデルでは、理論最大転送速度 2GB/secと言っても、シーケンシャルの実効速度としては75%程度の1.5GB/sec程度で頭打ちしてしまうようです。
そういえば、Mac Pro以外の2013-2014モデルの128GB〜512GBのSSDは、PCIe 2.0 x2 仕様で理論最大転送速度は 1GB/secです。実際には800MB/secに達しませんので、やはり75%程度の実効速度となっています。

つまり2015用の高速SSDでは、ほぼ2013-2014モデル本体の性能を出し切っていると言えるでしょう。(Writeの方は、容量によってはまだ向上余地があります。)
また、2015モデルの本体については、PCIe 3.0 x4 対応によって高速化していますが、まだまだ向上余地が大きいと考えられます。先ほどの75%程度の実効速度という傾向に従えば、SSDさえ速くなれば3GB/sec程度までは向上する余地がありそうです。

というわけで、Vintage ComputerではPCIe SSDを各種販売中です。1.5GB/s 高速版は、Mid 2013-2014モデルをほぼ限界まで高速化しますので、最高のアップグレードですね。


vintagecomp at 06:49│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by ひこいち   2015年10月28日 18:28
5 >1TB SSDは、いずれのモデル用でもPCIe 2.0 x4 仕様

とありますが、Mac mini 2014モデルのオプション1TB SSDは、「PCIe 2.0 x2」ではないのですか?
2. Posted by Muto@VC   2015年10月29日 06:18
ご指摘ありがとうございます。修正しました。

Mac mini 2014モデルが1TBでも「PCIe 2.0 x2」となるのは、本体の仕様のためです。

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