2016年02月23日

Wi-Fi Low Energy ?

本エントリーは、私の誤った推察によるものでした。Wi-Fi Low Energy ?と思った機能は、同じApple IDで使用できる「Instant Hotspot」機能でした。

他のエントリーでも書いたように、日本滞在中はApple SIM入りのiPad mini 4 を利用して、auのデーター通信を利用していました。テザリングを利用して、iPhoneやMacもネットに接続できるので、大変便利でした。さて、このテザリングの利用、ちょっと不便を感じている方もいらっしゃると思います。

テザリングを利用するには、まず設定のインターネット共有をONにします。

internet























テザリングをワイヤレスで利用するには、Wi-Fi経由とBluetooth経由のふた通りがありますがWi-Fiを利用する場合が多いと思います。この場合、ちょっと困ったことが起きます。簡単に言うと、接続がちょくちょく切れてしまうのです。まず、テザリング元がスリープすると切れてしまいます。また、スリープしなくても上記設定画面以外だと、5分ほど接続がなければ切れてしまいます。そこで、再接続しようとしてもWi-Fiの一覧にテザリングのデバイスが出てきません。再び表示させるには、上の設定画面を表示させる必要があります。これ、かなり面倒です。
これを避けるには、自動ロックを「しない」設定にして、インターネット共有の設定画面を表示しておく必要があります。これだと、テザリング元をカバンに入れたままでも使えますが、カバンの中では画面が点灯していることになります。バッテリはどんどん減りますし、ちょっと不安ですね。

これを避けるには、Bluetooth接続にすれば良いのです。そうすると、テザリング元がスリープしても、ちゃんと接続可能です。これは、新し目のiPhoneやiPadがBluetooth Low Energy(低エネルギー) に対応しているためです。便利なBluetooth接続ですが、最大の欠点が遅いこと。1Mbps以下です。これじゃ使えないと思う人も多いはず。
Wi-Fi Low Energy があれば、いいのにね〜と思ってしまいます。実は、次期新規格802.11ahではこれに相当する技術が盛り込まれるそうです。これは期待ですね。

と、思っていたら・・・
インターネット共有の設定画面から出なくても、接続先が表示されるし。iPadがスリープしちゃっても、接続できるし。これは、いつでも必要な時に接続可能です。

実際にこれで助かりました。タクシーに乗った際、運転手さんも場所がはっきりわからない。
「多分、こっちの方でしょう?」
なんて、頼りないことを言います。私もうろ覚え。一緒に乗った叔父も、「確かこっちじゃなかったかな?」と皆と違う意見。
こういう場合は、マップで確認すれば一発。ところが、iPadはカバンに入れてトランクの中。手元にあるのは、iPhone 6s Plusだけれど日本でデーター通信が使えるSIMは入っていない。iPadはトランクでお休み中のはずですが、テザリングの接続ができ車室内から無事マップを確認できて目的地に誘導できました。

まさに、Wi-Fi Low Energy 状態?
色々調べてみると、これが可能になるのはiPad mini 4とiPhone 6s Plus 間だけ。iPhone 6 PlusやiPad mini 2 からだと従来と同じ。MacBook Pro 2013 モデルも同じです。

iPhone 6も6sも共にWi-Fiの規格は802.11acですが、もしかして6sやiPad mini 4は一部802.11ahの規格を先取りしているのでしょうか。
これは、ニューモデルの新機能と謳っても良さそうですが、調べた限りこの種の新機能は見つかりませんでした。

この辺りの事情、ご存知の方はいらっしゃいませんか?


vintagecomp at 13:17│Comments(8)TrackBack(0)iPhone | テクニカル

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この記事へのコメント

1. Posted by Takuya Hirose   2016年02月25日 09:23
すみません。
ここに書かれている内容からすると、
例えばiPhone6をテザリング元として
使って、MacBook ProやMacBookから
ネットを使いたい場合などは、

・iPhone6をスリープしない状態に
 して、インターネット共有の画面を
 出しっぱなしにしておく必要が
 ある(スリープという言葉の意味が
 曖昧なので迷うのですが、要するに
 画面が消えてロックされている状態
 ということでしょうか?)
・一度接続が切れた後に再接続する
 ためには、再度インターネット
 共有の画面を開く必要がある
・このようなことから、iPad mini4と
 iPhone6s Plus以外の組み合わせでは
 テザリング元を鞄等に入れっぱなし
 の状態で使うのは事実上不可能。

ということでしょうか?

実際にはそのようなことは無いと
認識しているため、???状態です。
書かれている内容を読み間違って
いるのでしょうか?
2. Posted by t   2016年02月25日 14:06
iCloudのアカウントが異なるのでは.
3. Posted by yk   2016年02月25日 17:11
802.11ahは単なる省電力技術とは異なり,IoT向けの別技術なようです。
http://www.wi-fi.org/news-events/newsroom/wi-fi-alliance-introduces-low-power-long-range-wi-fi-halow

4. Posted by Muto@VC   2016年02月26日 04:23
Takuya Hirose様の環境では旧機種でも可能ですか。私が勘違いしているだけなのでしょうか?
以下に書かれている記事と同様の不便を感じていました。

http://www.teradas.net/archives/13717/
http://smhn.info/201310-iphone-wifi-tethering-how-to-use

ところが、iPhone 6s PlusとiPad mini 4の組み合わせ(2015秋のモデル)のみ、画面ロックでも設定画面以外からでも接続可能だったんで、これは新機種特有の新機能か?と思ったのです。
5. Posted by Muto@VC   2016年02月26日 04:26
t様
iCloudのアカウントが同じなのと異なるので、テザリングの接続が違うのでしょうか。
確かに、妻のデバイスは当然iCloudのアカウントが異なり、少々古いデバイスです。
ただ私のMac(iCloudのアカウントは同じ)からも、iPadの設定画面を離れると接続できないなど、妻のデバイスと同じ挙動でした。
6. Posted by Muto@VC   2016年02月26日 04:30
yk様
802.11ahと結びつけるのは飛躍しすぎかもしれませんね。
Bluetooth Low Energy と似たような動作をしたので、最新モデルは省エネ動作が可能になったのか?と疑問を持ちました。
7. Posted by t   2016年02月26日 16:16
iOSだと
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1411/27/news165.html
とか

OSXだと
http://www.macotakara.jp/blog/mac_os_x/entry-24814.html
とか
8. Posted by Muto@VC   2016年02月27日 01:47
t様
ありがとうございます。なるほど、これですね。同じApple IDでログインしていて、かつデバイスがBluetooth Low Energyに対応していることが条件ですね。
同じApple IDでログインしているMacは、Bluetooth Low Energy非対応だったので、対応していなかったんですね。

Wi-FiなのにBluetooth Low Energyみたいと思ってしまいましたが、Bluetooth Low Energyとの連携でした。

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