2018年01月05日

高速SSDのスリープ問題を回避

超高速で価格も低めのNVMe SSD。人気です。

960EVOadap












Samsung 960 EVO 500GB NVME PCIe SSD for MacBook Air等 42,800円
Samsung 960 EVO 1TB NVME PCIe SSD for MacBook Air等 78,000円
Samsung 960 Pro 2TB NVME PCIe SSD for MacBook Air等 198,000円

Samsung 960 EVO 500GB NVME PCIe SSD for Mac Pro 2013 44,500円
Samsung 960 EVO 1TB NVME PCIe SSD for Mac Pro 2013
 79,500円
Samsung 960 Pro 2TB NVME PCIe SSD for Mac Pro 2013
 199,500円

ただし、純正SSDと比べると弱点もあります。
そんな弱点の一つが、スリープ関係。長時間スリープした際、スリープ復帰できない問題が発生しています。短時間のスリープなら問題ないですが、長時間のスリープだと?が出て復帰できないことも。こうなると、電源を落として再度起動する必要があります。それを避けるには、長時間使わないときにはシステム終了。いや、これは面倒。良い解決策はないものか。

あります!

ハイバーネーションモードを変更しましょう。詳しい方はピンと来たと思いますが、そうでない方は???ですよね。解説しましょう。

Macのスリープには、3つのモードが用意されています。通常スリープ、ディープスリープ、セーフスリープです。
通常スリープは、メモリにデーターを保持したままのスリープです。つまりメモリは通電したままで、消費電力はある程度あります。スリープ復帰もすぐに可能です。
ディープスリープは、メモリのデーターをストレージに退避させます。メモリの通電もカットしますので、消費電力は極小です。ノートマシンですと1ヶ月ほどバッテリも持ちます。ただし、スリープ復帰時は、メモリへのデーターの書き戻しが必要ですので、時間がかかります。
セーフスリープは、上記2つのハイブリッドです。スリープ時間が短い場合は、通常スリープ。長くなるとディープスリープに入ります。

ハイバーネーションモードは、
通常スリープ:0
ディープスリープ:1 25(コメントご指摘より訂正)
セーフスリープ:3
と割り振られており、標準では3となっています。これを0に変えるとスリープ復帰問題が回避できます。また、常にスリープ復帰が早いという効果も得られます。反面、長時間スリープ時のバッテリの減りは早くなります。と言っても、数日は持つはずですので、それ以上の場合はシステム終了しましょう。

変更するにはTerminalを使用します。
pmset -g
と入力し実行すると、現在の状態が表示されます。
hibernatemode   3
と表示されます。
sudo pmset -a hibernatemode 0
と入力し実行すると、ログインパスワードが求めらるので入れると、モードが変わります。再度
pmset -g
を実行し、
hibernatemode  0
と表示されれば完了です。

追記:コメント情報では、25に変更で解消できる場合が多いようです。また、環境によっては解消できない場合があります。

かなり端折って解説しましたが、こちらなども参考にすると良いと思います。

なお、この現象はSSDを交換していない一部のMacでも発生しているようで、High Sierraの不具合と思われます。

「macOS High Sierra」の不具合:一部Macがスリープから正常に復帰できない

SSDの交換により、不具合が発生する条件に合致してしまうのではないかと思います。だとすれば、今後のOSアップデートでの解消を期待したいところですが、それまではこの方法でな回避をお勧めします。



vintagecomp at 13:53│Comments(15)テクニカル | Mac

この記事へのコメント

1. Posted by Tatsuya Sagara   2018年01月21日 12:02
私はこの記事のように、hibernatemodeを0にしても症状が改善されませんでしたので、以下のようにしてhibernatemodeを25にしました。

「sudo pmset -a hibernatemode 25 standby 0 autopoweroff 0」

今のところスリーブ復帰に時間はかかるものの問題は発生してしていません。

http://bendeegan.com/2016/04/19/how-to-make-a-mac-hibernate-properly-and-consistently/
2. Posted by Muto@VC   2018年01月24日 06:41
情報ありがとうございます。
ディープスリープに入ると復帰できなくなると考えていましたので、これで解決するのは意外ですね。環境により、症状が異なるのかもしれません。stanby, autopoweroffも併せて組み合わせを変更すると良いかもしれません。
3. Posted by のの   2018年01月26日 23:20
5 Tatsuya Sagara様
ありがとうございます。
私も今まさに同じ記事を書こうと思っていました。

どうやらhibernatemodeの設定が変わったのではないかと思います。
というのは、
インターネット上の情報では
hibernatemode 1が必ずDeep sleepということで
不安定なら毎回Deep sleepでも良いやという思いで設定しようとしたところ
エラーが出て1に設定出来ませんでした。

そこでエラーに記載されていたマニュアルを参照コマンドを実行してみると
hibernatemode supports values of 0, 3, or 25. Whether or not a hibernation image gets written is also dependent on the values of standby
and autopoweroff

For example, on desktops that support standby a hibernation image will be written after the specified standbydelay time. To disable
hibernation images completely, ensure hibernatemode standby and autopoweroff are all set to 0.

hibernatemode = 0 by default on desktops. The system will not back memory up to persistent storage. The system must wake from the con-
tents of memory; the system will lose context on power loss. This is, historically, plain old sleep.

hibernatemode = 3 by default on portables. The system will store a copy of memory to persistent storage (the disk), and will power mem-
ory during sleep. The system will wake from memory, unless a power loss forces it to restore from hibernate image.

hibernatemode = 25 is only settable via pmset. The system will store a copy of memory to persistent storage (the disk), and will remove
power to memory. The system will restore from disk image. If you want "hibernation" - slower sleeps, slower wakes, and better battery
life, you should use this setting.

Please note that hibernatefile may only point to a file located on the root volume.
とありました。

私も
Tatsuya Sagara様と同じ25に設定したところ、
激速とまではいきませんが、それほどストレスを感じない速さで
もとに戻るようになりました!!
4. Posted by のの   2018年02月17日 01:41
報告
ここ一か月くらい、
sudo pmset -a hibernatemode 25 standby 0 autopoweroff 0
の設定と

sudo pmset -a hibernatemode 25
だけの設定を比べてみました。

結論からすると
sudo pmset -a hibernatemode 25
がお勧めです。
Sleepからの復帰も非常に早く困りません。
つまり25のみの設定で、
今まで通りのMacの使用感に戻りました。

私の環境だけかもしれませんが、?マークなどのエラーは皆無です。
5. Posted by Muto@VC   2018年02月21日 02:58
のの様
ご報告ありがとうございます。0が良い場合もあるのですが、25が良い場合が多いようですね。
ありがとうございました。
6. Posted by tako0084   2018年09月19日 15:38
5 "sudo pmset -a standby 0 hibernatemode 0 autopoweroff 0"

こんにちは、記事とコメントにある設定でどうしてもスリープ問題が解決しなかったMBP 15 inch Late 2013とEVO 970ですが、上記の設定で解決しました。
Macrumorsの掲示板で書き込みがあって、ダメ元で試した所大正解でした。
7. Posted by Muto@VC   2018年09月20日 04:19
情報ありがとうございます。
不思議なことに、環境によって設定が異なりますね。
8. Posted by popy   2018年10月20日 05:08
960 EVO に続き出てきた 970 EVO がありますが、価格比較サイトだと、後者は数千円の高いくらいの様です。
MacBook Pro retina 15’ Late 2013 で、512GBから1TBへの交換を検討しています。性能や問題点の改善、使い勝手やMojaveでの状況等、何か情報ご存知でしょうか?960 EVO とほぼ同じなのでしょうか。ちょっと迷っています。
9. Posted by Muto@VC   2018年10月21日 10:01
960 EVOと970 EVOで、状況は変わりません。
Mojaveになって、まだテスト仕切れていませんが、状況が改善したように思われます。すでに試された方、フォローいただけますと幸いです。
10. Posted by popy   2018年10月21日 18:25
Intel 660 という新しいSSDは低価格です。1TBも速度的には2000弱止まりの様ですが、Late2013には十分です。バッテリー駆動時間がパワーの関係でどうなるかの情報が、SSD機種毎にもう少しまとまってくると助かりますね。海外の個人による情報がバラバラに挙げられている様なので。。。
11. Posted by popy   2018年10月21日 18:40
古いMBPr15 Late2013での1TBの960 EVO, 960 PRO, 970 EVO, 970 PRO, Intel 660 でのバッテリー駆動の実働時間と温度のデータがなかなか集めるのが大変です。
12. Posted by popy   2018年10月22日 01:06
訂正:Intel 660p でした。> Intel 660
このタイプのものも今後出て来るのでしょうね。
13. Posted by popy   2018年10月22日 12:09
もともと入っていたSSDを外付けにするケースで良いものはないでしょうか?
14. Posted by Muto@VC   2018年10月23日 02:34
> もともと入っていたSSDを外付けにするケースで良いものはないでしょうか?

Vintage Computerではこちらを取り扱っています。

https://www.vintagecomp.com/shopexd.asp?id=4675

Apple純正のSamsung製SSDのみ対応です。
15. Posted by popy   2018年10月23日 04:03
ADATA XPG SX8200
インテル SSD 760p
というのも春と夏出たもので、良さそうです。
970evoだとバッテリー持ち時間が3時間くらいになってしまうようです。また相当発熱するようです。
660pや上記のものは、その辺の問題が起きない様です。

OWC Envoy Pro というケース(特にLate2013以降用)は、Apple純正のSamsung製専用という縛りと価格の高さが残念ですね。

Apple純正のSamsung SSDにアダプタで、通常規格の端子に変換して、SSDエンクロージャに入れられるものがあるといいですね。

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