2019年02月02日

iPhone XS, XR が大コケした理由

先日のApple 2019 Q1 決算発表でも、iPhoneの減速ぶりは明白になりました。これまで好調な年、やや停滞気味な年がありましたが、ここまで明白に減速したのはiPhone発売以来初めてだと思います。
新鮮味がなくなったとか色々言われますが、そういう面もあるとは思いますが、一番の原因ではないように思います。これまでも、そんなに代わり映えがしないモデルチェンジなのに、蓋を開ければ大ヒットということは度々ありました。

一番の原因は、やはり価格が高いということだと思います。XS, XS Maxは$999スタートで最高価格モデルでTaxまで入れると$1500越えとなるので、Appleファンでもついてこれないユーザーは多いと思います。
それはAppleも重々承知していたはずで、そのためiPhone XRを用意したわけです。XSと機能的にはそれほど変わりなく、大幅に安いわけですから、コストパフォーマンスはなかなか良いと思います。しかし、このiPhone XRが売れなかったのがAppleの大きな誤算だったと思います。
高価格モデルとコスパモデルの二本立てで、コスパモデルが大コケしてしまったのが今回の不調の実態だと思います。

ではなぜ、iPhone XRが大コケしてしまったのか。「XSと機能的にはそれほど変わりない」、ここに落とし穴があったように思います。
例えば、前年だってiPhone Xはかなり高く、従来モデルと同価格帯のiPhone 8との二本立てでした。今年と同じく、 高価格モデルとコスパモデルの二本立てだったわけです。iPhone 8が高価格モデル回避のお客さんをうまくすくい上げていたと思います。なぜこれがうまく行ったかというと、機能的にもデザイン的にも異なる別モデルだったからです。iPhone Xが高いから妥協したのではなく、ホームボタンがありデザインも異なるiPhone 8が好きだからという気分で買うことができました。iPhone SEを購入した人も、安いからではなくこの小ささが必要だから、ということだと思います。
その点、 iPhone XRはiPhone XSの廉価版という位置付けがあまりに明白すぎて失敗したのではないかと思います。

iPhoneはプレミアム感による所有する喜びがあるので、 単なるコスパモデルとは相性が悪いですね。iPhone 5c の失敗例もありますし。
2019年の新モデルは、どう挽回してくるでしょうか。 

vintagecomp at 06:26│Comments(0)iPhone 

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