2019年08月01日

20周年 昔話8

久々の20周年昔話です。

ビザの申請も終わり、基本的には待ちになりました。1999年4月になって、弁護士事務所から連絡が。
申請は移民局に無事受理され、秋くらいに面接があり、ビザが下りる見込みです。

やった! さらに前進です。あと半年後には退職して、Vintage Computerを始められそうです。 そうなると、そろそろ会社に報告しないといけないのではと考え始めました。ビザが下りてしまえば、一刻も早く Vintage Computerを始めたいと思いました。激務の駐在員、新しい駐在員が来て引き継ぎとなると、早くても半年はかかるはず。ならば、今がそのタイミングか?

ちょうどじGeneral Manager級の上司と人事面接のタイミングでしたので、そこで報告する決心をしました。私はLAオフィス、上司はアリゾナのオフィス勤務。 アリゾナに出張して、面接となりました。

いよいよ面接。単刀直入に会社を辞めてアメリカで起業することを伝えました。新しい駐在員を派遣してもらい引き継ぎを行う半年をめどに退職させてほしいと伝えました。上司は驚いてはいましたが、すぐにLAの副社長に連絡していました。
アリゾナからLAに戻り翌朝、当然ながらすぐに副社長から呼び出しを受けました。
「気が狂ったか。そんな仕事をここで始めるなんて、うまく行くとは到底思えん!」
と言われましたが、改めて本気であることを伝えました。

この件は人事へと委ねられ、今後について決まりました。6月いっぱいでアメリカ法人を辞め、7月に日本本社を退職と決まりました。
あれ!? 秋に引き継ぎまで済ませて辞めるつもりだったのに! 人事にはその旨再度伝えましたが、決定事項ということで、取り合ってもらえませんでした。

うーむ、退職して即 Vintage Computerを始めるつもりだったのに大誤算です。アメリカ法人を辞めた時点で、ビザは失効し面接までの数ヶ月は日本で待たねばいけません。これを読んでいる方は、日本で少し骨休めをするのも良いのでは?と思ったかもしれませんし、今私が考えても、それもありかなと思います。しかし、当時の私には絶望的に思えました。空白期間無しに、少しでも早く始めたかったのです。
そこで、例の敏腕弁護士に連絡しました。開口一番
「あんた、バカじゃないの?」
と言われました。日本では辞意を伝えても、ちゃんと引き継ぎするまで辞めさせてもらえないケースが多いと思います。私も、そのつもりでの行動でした。しかし、アメリカでは辞意を伝えた途端に退職になるケースが多いのです。2ヶ月少々在籍するというのは、日系法人ならではだと思います。
ともかくも、なんとかVintage Computerを7月に始める方法はないかと弁護士に訴えました。すると、なんとかならんこともない、というのです。

vintagecomp at 12:52│Comments(2)起業 

この記事へのコメント

1. Posted by それいけウィークエンド   2019年08月02日 06:19
5 「あんた、バカじゃないの?」 と、英語で言われちゃったんですよね?笑わせていただきました。続きを楽しみにしています。
2. Posted by Muto@VC   2019年08月03日 02:27
もちろん英語です。正確には覚えていませんが
You are crazy. You are so stupid. あたりだったと思います。
当時は笑うどころではなかったですが、笑えますね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

Harry

Archives