2019年08月15日

20周年 昔話10

超特急でE2ビザ(投資家ビザ)に申請しなおしたのが1999年5月上旬。本当に、アメリカ法人を辞める6月いっぱいにビザは取れるのか? せめて7月中にと思っていましたが、6月末に面接日が決まりました。ここまでくれば、面接でヘマをしない限りビザは下りるとのことでした。しかし、逆にいうとヘマをすれば下りないという可能性も。実際に、何気なく答えた内容が問題となり、下りなかった事例もあるそうで油断できません。

弁護士からは、想定質問と模範回答事例をもらったので、面接までに特訓です。20年以上前なので正確に覚えていませんが、一例として以下のような想定質問がありました。

・グリーンカード(永住権)の取得を希望していますか?
模範回答:No
危険な回答:もちろん、希望します。
あくまでビジネスのためにビザを申請しているか、米国に住むことが目的でないかの確認。

ビジネスをする上でも、ほとんどの制約がなくなるグリーンカード(永住権)。長く米国に住んでビジネスをやろうという人で、希望しない人はいません。これがYesで致命傷になることもあるそうです。
こんなひっかけ問題も多々あるので、油断できません。また、質問内容のみに端的に答え、余計なことは一切言わないようにとのことでした。つまり、上の例ではNo 以外は言わないということです。

場所は、テキサスの南端の街El Pasoの国境の向こう側、メキシコのCiudad Juarezのアメリカ領事館。前日にEl Paso入りして、翌日の面接に備えます。弁護士もEl Pasoで合流して同行してくるれので、かなり心強いです。El Pasoのホテルで弁護士と最終特訓。翌朝、陸路で国境を越えCiudad Juarezのアメリカ領事館に向かいました。いよいよ面接です。

面接地のCiudad Juarezですが、元々治安はよくありませんでしたが、それでもそこまで不安ではありませんでした。2008年頃から麻薬組織の抗争で、白昼に銃撃戦が起きるほどに治安が悪化し、世界で一番危険な都市と言われるまでになりました。ビザの面接も不可能になってしまったそうです。 

vintagecomp at 11:43│Comments(4)起業 

この記事へのコメント

1. Posted by それいけウィークエンド   2019年08月15日 17:57
5 続きに期待してます!
2. Posted by Hey   2019年08月16日 02:41
5 // 上の例ではNo 以外は言わないということです。

武藤 様、こんばんわ。米国の法廷ドラマは好きで
よく見るのですが(最近のお気に入り:
The Good Wife)、弁護士からのアドバイスという
のは本当に必要なのですねえ、日常的に。
「20周年 昔話」のつづき、楽しみにしています!
3. Posted by Muto@VC   2019年08月17日 07:07
Hey様
日常的に弁護士のアドバイスを受けているのは、一部の経営者、資産家に限られると思います。
とは言え、ビザ申請などではほぼ必須だと思います。自力でやる方もいますが、つまらない理由で却下になるケースも少なくないようです。
4. Posted by Hey   2019年08月18日 06:47
5 武藤 様、おはようございます。

// 一部の経営者、資産家

なるほど・・ニコニコ 商品をいただいた時にも
メール又は「お問い合わせ」で書いたのですが、
Vintage Computerさんの歴史と私のMac歴は
ほぼ一致(とくに奥様と?)しているので、
20周年と聞くと「Macと付き合いだして
もう20年になるのかぁ・・」と感慨ぶかげにつぶ
やいてる自分がいる? お店とのお付き合いも
18年か17年ぐらいでしょうか。お店が上手くいって
ほんとうに良かったです。それにしても時が経つ
のは早いですね。

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