2020年01月30日

macOS Catalina Patcherの注意点

macOS Catalina の非対応機種にもCatalinaをインストール可能にしてしまうのが、macOS Catalina Patcher。この種のパッチソフトは、機種制限の部分を書き換えて無理やりインストールしてしまうだけのものが多いのですが、本ソフトではCatalina非対応ハードのドライバーもインストールしてくれるという優れものです。
ただ、この種のソフトは実験としては面白いものの、やはり非対応機種に最新OSには荷が重く、快適には使えないことが多いのも事実です。しかし、Mac Pro Early 2009~Mid 2010なら、対応機種の多くと比べ性能は引けを取りませんから、非常に有効です。特に、しっかりアップグレードしていればなおさらです。

さて、お客様からmacOS Catalina Patcherの情報をいただきました。お使いのマシンは、Mac Pro Mid 2010, Quadro 4000, Mojave です。この環境に、macOS Catalina Patcherを利用してインストールしようとしたところ、最後の再起動(optionキー押してパッチ当てた後のリブート)で林檎マーク下のバーが途中で止まり、インストールが完了しないとのことでした。
ちょっと気になるのがビデオカードのQuadro 4000です。Quadro 4000はMetal 対応と認識されるため、パッチソフトを用いずにMojaveのインストールも可能でしたが、Mojave上ではMetal機能は十分活用できないと言う中途半端な仕様。この辺が、鍵な気がします。

そこで、最後のパッチを当てる所でのチェックボックスの内、赤枠で囲んだ”Legacy Video Card Patch”をオンにして(デフォルトでMacPro5.1を選択した場合はオフ)続けた所、インストールは成功、とのことでした。

patch
















デフォルトがオフとのことなので、ここは要注意ですね。

無事、インストールが完了し動作しているとのことですが、やはりビデオカード性能がネックになっているようです。ここはやはり、Metal完全対応カードを利用したいところです。Mac EditionのMetal完全対応カードは、一昨日売り切れとなりましたが、また近く入荷の予定ですので、注目ください。Mac EFI 非対応ならが高性能なこちらも使えます。

RX580P8GB-1















SAPPHIRE Radeon PULSE RX 580 8GB GDDR5 OC + Mac Pro用電源ケーブル 38,000円


vintagecomp at 09:03│Comments(2)Mac改造 

この記事へのコメント

1. Posted by TOMO@広島   2020年02月08日 20:15
今更ながら、MacPro 2009(5.1化済)をCatarinaにしようとしています。SAPPHIRE Radeon RX 580 8GB GDDR5を入手し、動作確認もできました。Catalina Patcherを使ってUSBの起動ディスクも用意しました。しかしMac EFI 非対応なので、再起動時の起動ディスクが選べず困っています。システム環境設定→起動ディスクを選んでも、USB起動ディスクが表示されません。何か方法はないものでしょうか。ご教授頂けますと幸いです。
ちなみに現在は、High Sierraを使っています。いちどMojaveをインストールした方がいいのでしょうか…
2. Posted by Muto@VC   2020年02月09日 00:46
標準のビデオカードに戻してみてはいかがでしょう。

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