2020年04月30日

Mac Pro Early 2009をMacPro 5,1にアップデートする際の注意点

Mac Pro Early 2009の機種IDは、MacPro4,1ですが、Mac Pro Mid 2010/2012の機種IDはMacPro5,1です。Mac Pro Early 2009のハードはMac Pro Mid 2010/2012とかなり近いですが、この違いがあるためいくつかの制約があります。

サポートするOS
 Early 2009:OS X 10.11.x El Capitanまで
 Mid 2010:macOS 10.14.x Mojaveまで

 サポートするCPU
  Early 2009:Nehalem
 Mid 2010:Nehalem/Westmere(Westmereの6/12 core CPUが使用可能)

また、Mojaveのインストーラーに含まれるFirmwareアップデートを使ってNVMe SSDの起動に対応できるのもMacPro5,1のみです。改造派にとっては大きな違いですね。
このFirmware、専用ツールを使うことで、MacPro4,1からMacPro5,1にアップデート可能です。改造派なら、やらない手はありません。手順は以前解説しました。

この記事を見ていただいても、うまくいかないとのご相談をよくいただきます。そこで、よくあるうまくいかない原因を挙げてみます。

1.  Early 2009のFirwareが最終になっていない。
Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool で書き換えが可能なのは、Early 2009のFirwareが最終になっている場合のみです。まだの場合は、最終にアップデートしてから実施しましょう。

2. SIPを無効にしていない。
OS X El Capitan以降で実施する場合、SIPを無効にしないと書き換えできません。先の記事でも解説しているのですが、なぜかこれをやらずに実施して、できないという方が意外と多いようです。SIPの無効化の方法は、こちらの記事中の2〜5の手順となります。
なお、YosemiteまではSIPが採用されておらず無効の手順が不要ですので、環境のある方にはお勧めです。

3. SIPを無効にしようとするものの無効にできない。
ターミナルでcsrutil disable のコマンドをタイプしても、 command not found と表示されてしまい無効化できない場合があります。起動時に、Command + R を長押しし、リカバリー領域から起動するわけですが、OSのアップデートの際リカバリー領域がアップデートされていない場合があります。YosemiteまではSIPが採用されていなかったため、SIP用のコマンドは存在しませんでした。そのため、 command not found と表示されてしまうわけです。これは、El Capitanの再インストールからやり直す必要があります。

少々面倒な点もあるMacPro5,1のアップデートですが、恩恵も大きいので是非トライしてください。



vintagecomp at 07:56│Comments(0)Mac改造 

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