2021年07月02日

iPhone 12 mini カメラトラブルの意外な原因

米国版iPhoneの購入代行をご利用いただいたお客様から、不具合のご相談をいただきました。たまに動画撮影中に、カメラレンズが振動し、異音とともに撮影した動画もブレてしまうというものでした。調べてみると、同種の不具合は報告されており、カメラユニットの交換で解消するとのことです。
カメラユニットの交換であれば、修理を行っても米国版が日本版になることはありません。そこで、日本のアップルストアに持ち込み修理してもらうことをご提案しました。アメリカまで送り返してもらうよりも、期間や送料がかからないためです。
お客様は日本のアップルストアに持ち込み、保証対応でカメラユニットを交換してもらいました。交換後ストアでのテストでは問題なし、ところが、持ち帰ると不具合が再発。再度持ち込みされて、再度カメラユニットの交換となりました。今度は、アップルストアを出たところで不具合再発。すぐにストアに戻り現象を確認してもらったそうです。アップルストアの判断としては、内部ユニット全交換、または本体交換しないと解決しない。ただし、そうすると日本版になってしまう、ということでした。米国版のまま修理したければ、米国に持ち込むしかないという判断でした。

そこで、弊社に返送してもらい、アメリカで改めて保証対応してもらうことにしました。
到着後、早速現象確認。しかし、何度やってもそのような症状は出ません。お客様に改めて出る条件を確認してしつこくテストしましたが、やはり症状は出ません。
不具合が出た時の動画は残してもらっていたので、それを持って米アップルストアに持ち込み修理依頼をしました。日本側の記録もあったためでしょうか、結局本体交換となりました。これで一安心です。テストしても当然現象は出ません。

お客様に返送し、使ってもらうとなんと再発。実はこれ、ある程度予想していました。かなり再現テストをしたのに再現せず、返送したらすぐに再発。しかも、この種の不具合ではまず解決しているカメラユニット交換を2回、完全に解決するはずの本体交換でも再発です。これは、本体の不具合ではなく、お客様特有の使用環境条件で発生する現象ではないかと思いました。
お客様に確認していただくと、なんと使用していたサードパーティーのケースを装着した時のみ発生するとのこと。 MagSafe対応ケースとのことですが、磁力が超強力だそうです。純正のケースに変えたところ問題なし。更に、知人のiPhone 12 miniを借りて問題のケースを装着すると、やはり現象が発生したとのことでした。意外なところに原因がありました。

やはり再現テストと原因究明が大切ですね。アップルも、特に再発時にしっかりテストしてくれれば、ここまで手間取ることはなかったのにと思います。

vintagecomp at 12:04│Comments(0)iPhone 

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