2022年05月24日

米国で開始されたSelf Service Repairの使い勝手

Gigazineに掲載されていました。
記事は、iPhone SE バッテリ交換の体験記になっています。
リペアキットがレンタルできるようになっており、マニュアルはその専用キットの使用を前提とした内容になっているとのことです。そのリペアキットは、なんと重量が79パウンド(約36kg)もある巨大でヘビーな内容。レンタル代は$49ですが、1週間以内に返却する必要があり、返却されない場合$1200(約155,000円)チャージされます。
また、オーダーするには本体のシリアル番号またはIMEIが必要。交換した古いパーツをAppleに返却することで、一部返金されます。バッテリー価格$69、元パーツ返送で$24.15返金となります。

記事では、修理がうまくいかずに苦労したことも記載されていましたが、それは置いておいても、とても現実的なプログラムではないとしています。修理に出した方が、リスクがないのはもちろん、リペアキットもレンタルすると修理代を上回ってしまいます。
また、 リペアキットをレンタルする場合は、おそらくAppleは大幅な赤字となっているはずです。36kgもの送料は相当な額になるはずで、レンタル代$49ではとても賄えないはずだからです。

というわけで、このプログラムは「修理する権利を尊重する」 ためのポーズで、実際の利用は想定していなのではないかと結論づけています。

とは言え、修理の技術に自信があり、 リペアキットをレンタルする必要がなく、古いパーツを返却すれば修理よりもお得にはなります。
本サービスの開始で、日本の皆様にリペアパーツの購入代行ができないかと考えましたが、 上記内容を考えると、やはり現実的ではないですね。残念。

vintagecomp at 10:59│Comments(7)Apple Topics 

この記事へのコメント

1. Posted by MDDに銀Proのファンを入れてみました   2022年06月04日 19:30
日本では携帯電話は無線機になるので分解すると技適が無効になります、摘発される事はまず無いのですが個人で交換するには電波法の関係上手続き無しで修理し電源を入れて電波を発射することは違法行為になるのでまず日本ではこのサービスは出来ないでしょう。
2. Posted by Muto@VC   2022年06月08日 00:34
そうですね。それだけに、日本の方には羨望のサービスとなるかと思ったのですが、そうはなりませんでした。
3. Posted by MDDに.以下略   2022年06月12日 20:50
以前は正規の修理は画面割れでも本体交換でデータは諦めるしか無かったのですが今はディスプレイの交換で1時間位で修理してくれます。去年香港版SE2を落として画面が割れてしまい日本版に本体交換覚悟でジーニアスバーに予約して持っていきましたがApple care+で税込3700円でディスプレイ交換してもらいました。自分で交換するメリットは無いです。
4. Posted by Muto@VC   2022年06月13日 06:10
MDDに.以下略様
そうですね。以前は本体交換になることが多く、海外版端末の際にはせっかくの海外版が日本版になってしまうケースが多かったです。今では、多くの場合パーツ交換となり、日本で修理できるケースが多くなったのは助かりますね。
5. Posted by MDDに.以下略   2022年06月14日 12:39
iPhoneよりもMacこそ修理する権利が必要です。T1チップの乗ったMac がビンテージになる時にセキュリティチップの無効化をAppleがしてくれる為の第一歩になることを望んでいます。Mac studioのSSDがサポート終了後に自分で交換できる道筋に光が見えた気がします。
6. Posted by MDDに.以下略   2022年06月16日 08:44
サポートを受ける為には対価を払う必要がありそれを拒めば製品購入時に上乗せするしかなくなります。apple歴20年の身もしては昔の価格の高いappleに戻ってきたなと実感しています。
忙しい中何度もコメントを返して頂きありがとういます、失礼しました。
7. Posted by Muto@VC   2022年06月22日 01:38
確かに、Macこそ必要ですね。セキュリティチップによる修理不能もさることながら、義的による分解不可も日本ならではですね。以前は、ネットワークカードに技適がついていたので、本体分解は関係なかったです。しかし、今ではネットワークチップがロジックボード直付けになり、iPhoneのように端末に技適が表示される形になってしまいました。なので、日本では法的には最近のMacも分解不可です。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

Harry

Archives