2025年06月20日

Apple Intelligence の今後は?

WWDC ではApple のAI開発の遅れが露見し、株価も下がり厳しい目が注がれています。Apple Intelligence という期待を抱かせる名称を冠しながら、ライバルたちと比べ遅れているのは明らかで、失望しているアップルファンも多いのではないかと思います。

そんな中、林 信行氏の反論的な記事が掲載されています。二つの視点を指摘しています。
一つは、元々Apple は後出しジャンケンが得意であること。iPod, iPhone, iPad いずれに市場の先駆者ではなく、そこに完成度の高い製品を投入して市場を席巻してきたという実績があります。それを考えれば、開発が遅れているということを現時点で批判するのは的外れという指摘です。

二つ目は、競合他社とはアプローチが異なるという点です。OpenAIやMicrosoft、GoogleのようなAIは、ユーザーがプロンプトを書き、その答えをAIが提供してくれます。これは画期的な成果ではあるものの、誰もが使いこなせるものではない。アップルのアプローチは、初代Macで謳われた「Computer for the rest of us(すべての人のためのコンピュータ)」の理念がAIにも発揮されているという指摘です。当時のコンピューターは、コマンドで操るものでプログラマーやギークのためのもの。初代Macでは今に通じるGUIで、誰もが簡単に使えるようにしたというもの。確かにApple Intelligence は、AIを利用しようと意識ぜずに使えるものです。

これらの指摘にはある程度理解できる面はありますが、やはり現時点では遅れていると言わざるを得ないし、将来的にも不安になる状況だと思います。
iPod, iPhone, iPad いずれも後発ながら、登場した際には画期的と思わせるものでした。実際には、初代の製品には欠点も多く、これじゃダメという批判も大きかったものです。しかし、間違いなく既存製品とは一線を画する画期的と感じさせるものがあり、アーリーアダプターは熱狂し、そうでない層にもアップデートで欠点が克服されることで熱望されるようになりました。
今のApple Intelligence には、そういった熱狂が全く感じられないですね。むしろOpenn AI 等他社の機能に熱狂を感じます。
誰もが使えるAIという点でも、確かに便利になった面はありますが、OSアップデートの新機能というくらいの感触しかありません。画期的とは感じられない。正直、現状はイマイチ、今後も期待できるのか疑問です。

とは言え、今後も精力的に開発を続けるのでしょうから、アップルの底力を見せて欲しいですね。

vintagecomp at 09:59│Comments(0)Apple Topics 

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