2026年01月15日
次世代Siri の成否は?歴史に学ぶ
昨日は、「Apple 2026年後半 次世代SiriにGoogle Gemini を採用と正式発表」の記事をアップしました。これが成功するか否か、色々な見方があると思います。過去、Apple が自社開発技術から他社を頼った結果どうなったかを見ていきたいと思います。
1. 1997年 Microsoftからの支援を受ける
当時Appleは財政的に行き詰っており、倒産は時間の問題と言われることもありました。そこにジョブズが復帰して、立て直しを図ります。その支援先がまさかのMicrosoft。ビジネス分野でのキラーソフトといえばMicrosoft Office。一応Mac版のMicrosoft Officeはあったものの、長らくアップデートされておらずWindows版に大きく見劣りしました。Apple 陣営としてはクラリスワークスがありましたが、内容と互換性の面で圧倒的に不利。ジョブズはビル・ゲイツと交渉の末、推定1億5000万ドル以上の投資を引き出し、Microsoft Office をMacに最適化させる確約を得ました。これによりMicrosoft Office Mac 1998 が発売され、以後もアップデートが継続されています。ビジネス分野でのキラーソフトが継続して提供されている影響は大きく、成功と言えると思います。
2. Copland からOS Xへ
Appleは基礎技術が時代遅れとなってしまったMac OSをモダン OSに移行させるプロジェクト、Coplandの開発を行っていました。イベントでのデモを実施するところまでは行きましたが、開発は迷走。遂にCopland を諦め他社OSを採用する決断をします。候補にはなんとWindows NT まであったのは驚きです。最終的にはジョブズ率いるNext社のNeXTSTEPの採用を決定。Next社自体を買収し、ジョブズもAppleに復帰します。2001年にMac OS Xとしてリリースされます。2016年にmacOSに改称されるものの、現在もOSの根幹部分はNeXTSTEPの流れを汲むものです。他社技術を買収によって自社技術にしてしまったという点で、Google Gemini の採用とは異なる面がありますが、この移行は大成功と言えるでしょう。
3. PowerPC からIntel アーキテクチャへの移行
PowerPCはMotorola またはIBMの製造ですから、この移行は単に調達先の変更と思えるかもしれません。しかし、PowerPCはApple, IBM , Motorola のAIM 連合によって開発された経緯があります。したがって、自社技術から他者技術への移行とも言えるわけです。G5まで進化したPowerPCでしたが、晩年には省電力のIntelには対抗できず、特にノートブックでは大きく性能に水をあけられてしまいました。2006年にIntel アーキテクチャに移行、MacBook, MacBook Pro で大きな性能アップを実現しました。こちらの移行も大きな成功を収めたと言えると思います。
以上のように、Apple は過去自社技術を諦め他社技術を採用とするという大転換を実施しており、そのいずれも大きな成果を挙げていると言えると思います。Siriは長年進化が停滞しており、自社技術に見切りをつけるには良いタイミングだったかもしれません。今回も、成功に導けるのか注目です。
1. 1997年 Microsoftからの支援を受ける
当時Appleは財政的に行き詰っており、倒産は時間の問題と言われることもありました。そこにジョブズが復帰して、立て直しを図ります。その支援先がまさかのMicrosoft。ビジネス分野でのキラーソフトといえばMicrosoft Office。一応Mac版のMicrosoft Officeはあったものの、長らくアップデートされておらずWindows版に大きく見劣りしました。Apple 陣営としてはクラリスワークスがありましたが、内容と互換性の面で圧倒的に不利。ジョブズはビル・ゲイツと交渉の末、推定1億5000万ドル以上の投資を引き出し、Microsoft Office をMacに最適化させる確約を得ました。これによりMicrosoft Office Mac 1998 が発売され、以後もアップデートが継続されています。ビジネス分野でのキラーソフトが継続して提供されている影響は大きく、成功と言えると思います。
2. Copland からOS Xへ
Appleは基礎技術が時代遅れとなってしまったMac OSをモダン OSに移行させるプロジェクト、Coplandの開発を行っていました。イベントでのデモを実施するところまでは行きましたが、開発は迷走。遂にCopland を諦め他社OSを採用する決断をします。候補にはなんとWindows NT まであったのは驚きです。最終的にはジョブズ率いるNext社のNeXTSTEPの採用を決定。Next社自体を買収し、ジョブズもAppleに復帰します。2001年にMac OS Xとしてリリースされます。2016年にmacOSに改称されるものの、現在もOSの根幹部分はNeXTSTEPの流れを汲むものです。他社技術を買収によって自社技術にしてしまったという点で、Google Gemini の採用とは異なる面がありますが、この移行は大成功と言えるでしょう。
3. PowerPC からIntel アーキテクチャへの移行
PowerPCはMotorola またはIBMの製造ですから、この移行は単に調達先の変更と思えるかもしれません。しかし、PowerPCはApple, IBM , Motorola のAIM 連合によって開発された経緯があります。したがって、自社技術から他者技術への移行とも言えるわけです。G5まで進化したPowerPCでしたが、晩年には省電力のIntelには対抗できず、特にノートブックでは大きく性能に水をあけられてしまいました。2006年にIntel アーキテクチャに移行、MacBook, MacBook Pro で大きな性能アップを実現しました。こちらの移行も大きな成功を収めたと言えると思います。
以上のように、Apple は過去自社技術を諦め他社技術を採用とするという大転換を実施しており、そのいずれも大きな成果を挙げていると言えると思います。Siriは長年進化が停滞しており、自社技術に見切りをつけるには良いタイミングだったかもしれません。今回も、成功に導けるのか注目です。
vintagecomp at 10:40│Comments(0)│Apple Topics
