テクニカル

2024年08月14日

option 起動でグラボ差し替え

お客様から、ご質問をいただきました。

RX 580 では、option 起動が不可能とのことですが、Geforce GT 120 等を購入して差し替えれば、option 起動は可能ですか?

その通り可能です。Geforce GT 120 は電源ケーブルも不要ですので、差し替えもしやすく旧OS切り替え時のメンテ用には最適だと思います。ちなみにGeforce GT 120 等のカードは10.13 High Sierra までの対応となっていますが、Mojave でも表示は可能です。Mojave をインストールするには、Metal対応カードが必要なのですが、一旦インストールしてしまえば表示はできます。ただし、Mojave 以降のグラフィックエンジンであるMetalに対応していないため、高性能は発揮できませんし一部描画が乱れます。それでもFinder操作等でしたら、問題なく行えます。

差し替えの面倒から逃れるには、Mac EFI, Metal 両対応のカードにすることですね。

EVGA GeForce GTX 680 Mac Edition 2GB 29,800円


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2024年07月27日

Mac Pro Early 2009 のFirmware アップデート問題解決法

Mac Pro Early 2009 のアップグレードに欠かせないのが、Firmwareを5,1にアップデートすることです。macOS Mojaveまで対応可能になるし、高性能なWestmere CPUの利用が可能になります。
それを実現するのがMac Pro 2009-2010 Firmware Tool です。ところが、今年のある時期からこのツールが機能しなくなってしまいました
他のアップデート方法も見つけて、YouTubeでもご紹介しましたが、2009と2010の両方が必要で、実行のハードルが高かった。
そんなおり、コメント欄解決法が寄せられました。

Mac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.4Mac Pro EFI ファームウェア・アップデート 1.5の両方が必要。1.4は今でも手に入るのか?と思いましたが、幸い両方が本家から入手可能です。必要な方は早めにダウンロードしておきましょう。
ターミナルの操作が必要だったり、少々面倒ではあるものの、さほど難しい操作は必要ありません。これは素晴らしい。

おそらく、本家のファームウェアが保管されているアドレスに変更があった、もしくはセキュリティの期限切れなどの理由でダウンロードに失敗してエラーとなっているように思います。

と推察されていますが、おそらく後者の理由ではないかと思います。
Toolの方は、少々の手直しで正常動作させることが可能ではないかと思いますので開発元で対応してくれると良いのですが、長年アップデートされていませんからね。

Moecha様、ありがとうございました。



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2024年06月29日

Mac Pro Early 2009 のFirmwareが5,1にアップデートできない!? -3

Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool で2009のFirmwareを2010/2012にアップデートできなくなってしましました。そこで、新たなアップデート方法をご紹介しましたが、これには2010/2012のマシンが必要。誰にでもできる方法ではありません。できない方はどうすれば良いのか?
特にCPUのアップグレードが目的の場合、バックプレーンボード(ロジックボード)を2010/2012用に交換することをご提案したいと思います。これを交換すると、Firmwareはもちろん、機種自体2010/2012になります。となると元のCPUボードは使えず2010/2012用のCPUボードば必要になります。それは大変そうに思えますが、2010/2012でもシングルCPUをデュアルCPUに交換する場合、CPUトレイの交換がお勧めになります。また、Dual CPUトレイは2009用の方が割高ですので、金額的にはあまり変わらないことになります。交換の手間はやや大変にはなりますが、完全に2010/2012化となりますので、お勧めです。



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2024年06月26日

Mac Pro Early 2009 のFirmwareが5,1にアップデートできない!? -2

Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool がどうやら利用できないことで、解決策を探していると、別のツールに行き当たりました。Macschrauber-s-Rom-Dump です。解説のYouTubeもあります。
Mac Pro 4,1 / 5,1 のFirmwae を5,1 最終の144.0.0.0.0 にあげる例が解説されています。これは目的にぴったりですね。
ただ、Macschrauber-s-Rom-Dump のページも、解説のYouTubeも懇切丁寧に解説されているとは言えず、最初はよくわかりませんでした。
結論としては、このツール、Mac Proに限らず2006-2017辺りのMacのFirmwareをファイルとして保存(バックアップ)したり、保存したファイルを使って別のMacのFirmwareの書き換えを行うツールでした。
つまり、まずはMac Pro 2010/2012でFirmwae を5,1 最終の144.0.0.0.0 にアップデート済みのマシンから、吸い出す必要があります。そのファイルを使って、2009のFirmwareを144.0.0.0.0 に書き換えることが可能です。
幸い、手元には両方ありますので、試してみたところうまくいきました。Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool と比べて、以下の違いがあります。

1.  Firmwareファイルの吸い出しが必要
2. 一発で最終の144.0.0.0.0 にアップデート可能。Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool では5,1にアップデート後、Sierra、High Sierra、Mojave のインストーラーでのアップデートが必要でした。
3. 「このMacについて」の表示がMid 2010または2012となる(吸い出し元と同じ)。また、シリアルナンバーも吸い出し元と同じとなる。

なるほど、Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool は2010用のFirmwareアップデーターを2009で使うためのツールだったので、個体の個別情報は書き換えられませんでしたが、こちらはFirmwareを丸っと入れ替えてしまうため個別情報も書き変わってしまうわけですね。

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2024年06月25日

Mac Pro Early 2009 のFirmwareが5,1にアップデートできない!? -1

Mac Pro Early 2009 は、Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool を使用することで、Mac Pro Mid 2010/2012相当にアップデート可能です。実施方法は当ブログにも以前掲載しています。
このアップデートのメリットは大変大きいです。

1. OS X 10.11 El Capitanまでだったのが、macOS 10.14 Mojave まで利用可能になる。OCLPを使って、より新しいOSを使う際も重要。
2. 2009モデルでは対応していないWestmere CPUが利用可能になる。最高3.46GHz 12 Core。
3. 最終Firmwareまでアップデートすることで、NVMe PCIe SSDが利用できる。

というわけで、大幅に性能アップが可能になります。反響も大きく、多くの方がアップデートされたようです。先月、「どうしてもアップデートできず、LED点滅後通常起動してしまう。」との問い合わせをいただきました。実は過去にも同様の問い合わせは多数いただいていました。そのほとんどは、正しい手順を踏んでいないのが原因でした。特にSILが解除されていない場合が多かったと思います。
ただ、過去にもMac Pro 2009-2010 Firmware Tool がうまく使えなくなった事はあり、その都度解決してきましたが、少し気になっていました。
今月になり、Early 2009 のFirmware アップデートの機会があり、上記検証も兼ねてやってみました。すると、上記お問い合わせと同じく、「LED点滅後通常起動してしまう」状態でした。

過去、何度か使えなくなったものの、Tool側のアップデートや使用方法の工夫でなんとか最近まで使用できていました。そこで、色々と試してみましたがどうにもうまくいきません。開発元のページでは、2017年の更新が最後となっています。今後のアップデートは望み薄かもしれません。使用方法の工夫も、私が試した限りではうまくいきません。うまくいかない原因も、よくわからず。
もし、今年4月以降、Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool を利用してうまくいった、という方がいらっしゃいましたら、ぜひ実施時期を含む情報をコメント欄にお知らせください。

結局、本ツールを利用してのアップデートは現在できておりませんが、他の方法を見つけてうまくいきました。ただし、あまり一般的な方法ではありません。これについては、また解説します。

なお、Firmwareの書き換えではなく、アップデート済みのバックプレンボードに交換する手もあります。

661-5706












Mac Pro Early 2009用 バックプレーンボード Mojave対応 12,800円
Mac Pro Mid 2010用 バックプレーンボード Mojave対応 12,800円





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2024年05月18日

SSDを認識しない!?

Mac Pro Late 2013用にSSDを購入いただいたお客様のサポート事例です。

購入後、入れ替えを済ませましたが、ディスクを認識しません。

ご購入いただいたのはNVMe SSDです。このタイプのSSDはmacOS High Sierra 以降(Mojave 以降推奨)でないと認識しません。お客様が利用されているのは、macOS 12 Monterey ということで大丈夫そう、いやここに落とし穴があります。
お客様が実施したのは、Command+R のリカバリモードで立ち上げディスクユーテリティで認識しないということでした。Command+R からのOSインストールは、工場出荷時のOSへの復元となります。また、Command+R で立ち上がった状態も工場出荷時のOS相当となります。となると、macOS High Sierra 以降対応の本SSDは、認識されないということになってしまいます。

ならば、どうするか。外付けドライブでmacOS High Sierra 以降で立ち上げてインストール、OSインストール用のUSBメモリを作成してインストールというのが考えられますが、他のディスクを使わない方法があります。それは、Option-Command-R キーを押しながらの起動です。これにより、対応する最新OSのインストールが可能となります。リンクの説明では、Command+R で直近でインストールされた macOS の最新バージョンとなっていますが、これはそのインストールしたドライブがそのままついている場合。ついていなければインターネットリカバリーとなり、工場出荷時のOSへの復元となります。

この機能、以前はなかったので知らない方も多く盲点ではないでしょうか。リカバリーモードといえば、Command+R と覚えている方も多いかと思います。元のドライブがなければ、工場出荷時のOSとなり、使用したいOSまで上げるのは一苦労で不便ですね。その意味でもOption-Command-R が使い勝手が良い場面も多いでしょう。特にNVMe SSDの場合は、今回のようなトラブルにもつながります。

SN570MMP














WD 2TB NVME PCIe SSD for Mac Pro Late 2013/Mac mini Late 2014 29,800円
WD 1TB NVME PCIe SSD for Mac Pro Late 2013/Mac mini Late 2014 15,800円
WD 500GB NVME PCIe SSD for Mac Pro Late 2013/Mac mini Late 2014 10,800円

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2024年03月19日

USB-C to HDMI で映像が映らない!

最近のApple製品は、MacもiPhoneもiPdaもUSB-C端子付きです。付きというか、機器との接続はデスクトップMac以外は、USB-C端子のみとなっています。モニタ側はHDMIが最も幅広く利用されており、これを使う場合はアダプタを使うことになります。もちろん純正品も用意されていますが、純正なら動作は鉄板と思いきや、そうでもないそうです。このような記事がありました。

HDMIケーブルが長い場合、イコライザーが入っているが、イコライザーを動かすだけの電力がアダプターから出力されていないとのことです。この記事では解決策として、アダプターとケーブル間に電源アダプターを挟むことで解消できるとのこと。電源追加ですね。他の回避策として、非純正のアダプタで解消できる場合があるそうです。安物のアダプタでOKなのに、純正では駄目な場合もあるそうで。

プロジェクターを使う場合など、ケーブルが長くなりがちなので、出先にトラブルでプレゼンが台無しなんてこともありそうです。これは要注意ですね。

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2024年01月26日

GTX 680 のサポート事例

貴重なMac EFI 対応でMetal対応のGTX 680、トラブルも少ないカードです。特価販売中です!

GTX680












EVGA GeForce GTX 680 Mac Edition 2GB 34,800円 29,800


先日、購入いただいたお客様から、全く写らないので交換か返金を、とのご連絡。発送前にテストも行ったのですが。念のために、以前の記事を参考に挿し直していただくと、、、 無事に動作しました。間違いなく装着したと思っても、落とし穴があるんですよね。そのまま差し直しても解決しないのが厄介です。それでは、以前の記事の再掲です。

ビデオカードが完全に真っ直ぐに装着されているか。画像のように、わずかに斜めになってしまう場合があります。この場合、ブラックアウトしてしまいます。
5870-1
 いやいや、これ以上押し込めないところまで押し込んでいるので、そんなはずはない、 という答えが返ってきそうなのですが、これ以上押し込めないのです。こういう場合は、プレートの下端を少し外側に曲げるとすんなり入ってくれるようになります。

5870-2













それって、プレートが曲がっていたってこと?と思われがちですが、寧ろ全く曲がっていないとしっかり入らないケースが多く、少し外側に曲がった状態の方が入りやすかったりします。この辺りは本体の個体差もありますので、お客様側での微調整も必要になります。

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2024年01月23日

遅ればせながらSonomaにアップデート

取り上げるのが遅くなりましたが、年末年始のお休みに、macOS Sonomaにアップデートしました。お仕事で使うマシンなので、どうしてもOSのメジャーアップデートは慎重になります。何かあっても対処できるように、お休み中にやりました。
具体的に心配なのが、Filemaker Pro 18とMS Office 2019。古いサードパーティーソフトがちゃんと動くかというところですね。昔はこの種の情報がWEB上に結構ありましたが、最近はなかなか見当たりません。「Filemaker Pro 18やMS Office 2019はmacOS Sonomaで動作しますか?」というような質問は見かけます。しかし、その回答は多くの場合、「メーカーサイトによると、macOS Sonomaはサポートされていません。従って、使えません。」というもの。いや、サポートされていないのは百も承知。それで実際のところ動作するかが知りたいのです。

昨年もVenturaのアップデートを年末年始のお休み中にやりました。この時は、Filemaker Pro 18が立ち上がらなくなりました。しかし、インストールし直すことで無事に動作。今回はどうか?

結果としては、Filemaker Pro 18もMS Office 2019何もせずに正常に動作しています。サポート外ですから、不具合の可能性はありますが、1ヶ月近く私の利用法では特に問題なく動いています。
あとは、Affinity PhotoとiMovieの無償アップデートを促されたくらいですね。平和なメジャーアップデートで、ほっとしております。

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2024年01月11日

SSDが認識されない!?

MacBook Pro 13 inch Functions Key 2016/2017モデルは、同時代の他のMacBook ProがSSD交換不可な中、SSD交換可能な貴重なモデルです。

Sabrent 1TB SSD for MacBook Pro 13 inch Function Keys 22,800円
Sabrent 1TB SSD for MacBook Pro 13 inch Function Keys 14,800円

購入いただいたお客様から、認識しないとのサポート依頼がありました。Command+Rでリカバリーモードで起動しても、交換したSSDが認識されないというのです。
実はこれ、仕様通りです。本SSDはNVMe SSDです。NVMe SSDがmacOSでサポートされたのはHigh Sierraの途中からで、それ以前のバージョンでは全く認識されません。Command+Rのリカバリーモードの場合、工場出荷時のOSバージョン環境でのOS再インストールとなります。2016/2017モデルともに出荷時のOSは、macOS 10.12 Sierra。NVMe SSD 非対応です。
OSのインストールは、以下の方法があります。

1. 外付けドライブで、macOS Mojave 以降で起動。そこから内蔵SSDにインストール。
2. macOS Mojave 以降のインストールUSBメモリを作成し、インストール。
3. Command+option+Rのリカバリーモードを使用。最新OSをインストール。


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2023年10月18日

旧MacのSSDは、PCIe 4.0 or PCIe 3.0?

Mac Pro 2009-2012、Mac mini 2014, MacBook Air 2013-2017等用に、サードパーティSSDを販売しております。現在は、WD SN570を採用しています。PCIe 3.0 x4のスペックですが、上記Mac採用のPCIe 2.0にも下位互換なので、その範囲で性能をしっかり発揮してくれます。そして、PCIe 4.0 x4のWD SN580 が登場しています。もちろん、より高速になっています。もちろん旧Macでは性能が上がるわけではありませんが、下位互換で使えるはずです。
そこで、SN580をMac Pro Mid 2010でテストしてみました。結果は、ちゃんと認識されマウントされます。早速スピードテストしてみましたが、800MB/sec以下の性能しか出ていません。 SN570なら、Read 1.5GB/secくらい出ます。システム情報で確認してみると、リンク幅はx4で正常ですが、リンク速度が2.5GT/s しか出ていません。本来、5.0GT/s のはず。これでは性能が出ないはずです。SN570に片k、おうすると、やはり5.0GT/s 出てスピードも出ます。うーむ、これは使えませんね。
これは、 WD SN580 特有の問題なのか、PCIe 4.0 x4 SSDをPCIe 2.0で使用した場合の共通の問題なのか? どうも、後者ではないかと睨んでおります。

今後の入手性など心配ではありますが、当面は PCIe 3.0 x4のWD SN570でいきます。

PCIeMP 



WD SN570 2TB NVME PCIe SSD for Mac Pro 2009-2012 29,800円
WD SN570 1TB NVME PCIe SSD for Mac Pro 2009-2012 5,800円
WD SN570 500GB NVME PCIe SSD for Mac Pro 2009-2012 10,800円




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2023年07月19日

nVIDIAのドライバーソフト

お客様から、nVIDIAのドライバーソフトのダウンロードのサポート依頼をいただきました。
そんなの簡単、 nVIDIA Driver で検索かければすぐにダウンロードが出てくるはず。

ダウンロードページが出てくるので、これで製品、OSを選びダウンロードすれば良いはずです。
ところが、"No certified downloads were found for this configuration." と表示され、ダウンロードできません。そんな、もうMac用のドライバーソフトのダウンロードは終了したのか?
安心してください。こちらからダウンロードできます。 

なお、ダウンロード可能なのはmacOS 10.13.6 までです。また、同じOSバージョンでもビルドまで一致しないとインストールできませんのでご注意ください。
macOS 10.14以降はnVIDIAのドライバーは提供されていませんが、Mac版のMetal対応カードでしたらOS標準のドライバーで動作します。

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2023年05月24日

macOSの再インストール

システムに障害が発生し、起動できなくなった時など、Macには単独でOSを再インストールが可能になるmacOS Recovery が用意されています。方法をおさらいしておきましょう。

Apple シリコン搭載モデルの場合
電源ボタンを長押し、起動オプションが読み込まれます。 起動オプションが表示されたら、「オプション」をクリックし、その下に表示される「続ける」ボタンをクリックします。ユーザの選択画面が表示されます。

Intel Macの場合
電源を入れ、その直後に「command (⌘)」キーと「R」キーを両方とも長押しし、Apple ロゴと回転する地球儀が表示されるまで押し続けます。ユーザの選択画面が表示されます。

ユーザの選択画面が表示されたら、目的のユーザを選択して「次へ」をクリックし、そのアカウントの管理者パスワードを入力します。 
以下のような画面が表示されます。

Screenshot 2023-05-23 at 9.59.25 PM

















「macOS XXX」 を再インストールを選び、 OSを再インストールします。これまで利用していたOSが再インストールされます。個人データーは消去されません。

HDDやSSD交換等でOSが入っていない場合、インターネットリカバリが利用できます。二つの方法があります。

Option + Command + R からインターネットリカバリを行えば、互換性のある最新バージョンのOSがインストールされます。

Shift + Option + Command + R からインターネットリカバリを行えば、工場出荷状態のOSがインストールされます。


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2023年03月31日

High Sierraがインストールできない!?

お客様から、質問をいただきました。

Mac Pro 2009を手にいれました。無事5.1にアップデートできたのですが、highSierraをinstallしようとするとファームウェアをアップデートするようにとアラートが出ます。2016/7/29のVC社長日記ではinstallは可能と読み取れるのですが、なぜinstallできないのでしょうか?

新たに中古のMac Proを入手してセットアップしようとすると、起きがちな現象です。 Early 2009に限らず、Mid 2010, Mid 2012でも発生します。
Mac Pro Early 2009の対応OSは10.11 El Capitanまで。Mid 2010相当のFirmwareにアップデートすることで、Sierra 10.12以降もインストール可能になります。そして、10.12以降はインストーラーに含まれるFirmwareのアップデートが必要です。High Sierra 10.13のインストールには、10.12のFirmware アップデートが必要なのです。
なので、まずSierraのインストーラーをダウンロードしFirmwareのアップデートを実施。その後、High Sierra のFirmwareアップデートを行なって、やっとHigh Sierraのインストールが可能になります。Mojaveなら更にもう一回ですね。
El Capitanまでは一足飛びにインストール可能でしたが、 Sierra以降はバージョンごとのFirmware アップデートを順に行わないといけないわけです。
面倒ですが、 頑張りましょう!

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2023年03月07日

Mac Pro Early 2009のFirmwareアップデートはEl Capitanで

Mac Pro Early 2009は、「Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool」というソフトを使って、Mac Pro Mid 2010/2012 相当のFirmwareにアップデート可能です。
これにより対応OSがOS X 10.11 El Capitanまでなのが、macOS 10.14 Mojaveまで利用可能になります。Mojave対応のFirmwareを適用することで、高速NVMe SSDの利用も可能に。更に、Mac Pro Mid 2010/2012 で使用されているWestmere CPUへの換装も可能になり、アップグレードの幅が広がります。

こんな風に、 Mac Pro Early 2009ユーザーなら、アップデートしない手はないと思います。方法はこちらで紹介しています。El Capitanからアップデートする場合は、System Integrity Protection(SIP) の無効化という手順が必要です。難しくはないのですが、少々面倒なので、Yosemite以下からアップデートすればSIPの無効化は不要でした。FirmwareアップデートしていないMac Pro Early 2009ならEl Capitanで利用されているケースが多いとは思いますが、Yosemiteが使える環境なら簡単にアップデートできました。
しかし、最近になってYosemite環境ではエラーが発生し、アップデートできなくなっています。「Mac Pro 2009-2010 Firmware Tool」するにはネット接続していることが必須ですが、どうもこれが関係しているように思えます。現在 Yosemite環境ではSafariでAppleのサイトからソフトをダウンロードすることはできません。そんな訳でFirmwareにアップデートには、OS X 10.11 El Capitanから実行する必要があります。

Vintage Computerでは、Firmwareアップデート済みのバックプレーンボードを販売中です。2009用はしばらく売り切れていましたが、入荷しました。




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2023年01月07日

やっとVenturaにアップデート-2

昨日の続編です。Venturaにアップデートして、快調!かと思いきや、一つ問題発生。

スクリーンショット 2023-01-06 午前6.31.07
 







FileMaker Pro 18が開けなくなってしまいました。ネット上でも、同様の不具合が散見されます。Venturaには対応していないのでしょうか。長年、仕事上の管理に使っていたので、使えないのは痛い。とは言え、最近は利用頻度が減っているので、FileMaker Pro 19のサブスクに移行するのも気がすすみません。
更にネット上には、 Ventura上でFileMaker Pro 18を再インストールして解消したとの情報がありました。これはやるしかない。
ライセンスキーがなかなか見つからず焦りましたが、なんとか見つけてトライ。無事に使えました。よ良かった。
これで、 Venturaへの移行は万全です。

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2023年01月05日

旧機種、互換性鉄板のSSD

お客様からサポート依頼がありました。

MacBook Pro Mid 2014を入手しました。SSDが欠品しています。 そこで、サードパーテイーのNVMe SSDを購入しましたが、インターネットリカバリーで認識されません。どうすれば良いでしょうか。

インターネットリカバリーでは、出荷時のOS相当の環境となります。MacBook Pro Mid 2014の出荷時のOSは、OS X 10.9 Merverickです。これでは、NVMe SSDは認識されません。色々方法はありますが、一番確実なのは、純正SSDの利用です。これで、出荷時のOS OS X 10.9 Merverickでも認識され、インストール可能です。

純正SSDを購入いただいて、 OS X 10.9 Merverickをインストールできましたが、この後もうまくいかず再びサポート依頼をいただきました。本機種は、Big Surまで対応していますので、そこまで上げていきたいわけです。過去のOSはこちらで解説しているように入手可能です。 しかし、OSをダウンロードしようとしようとアクセスしようSafariでアクセスすると、「セキュリティが確立できません。」とアラートが出てダウンロード不可です。これはAppleさん、なんとかなりませんかね? FireFoxも同様です。しかし、Chromeなら大丈夫です。SafariでChromeをダウンロードし、ChromeでアクセスするとOKです。
しかし、一足飛びにBig Surにインストールはできません。Firmwareアップデートも必要になるので、段階的なインストールが必要になります。まずは、Sierra 10.12にアップデート。それから、段階的にアップする必要があります。なかなか大変だ!

今回、キーとなったのは、純正SSDでした。旧機種との互換性が旧OS含めて鉄板ですので、お勧めです。 2023年、最初の特価完売です。

PCIeSSD2015-1TB













Apple純正 PCIe 1TB SSD
 39,800円 32,800円
Apple純正 PCIe 1TB SSD 純正放熱板付き 42,800円 34,800円
Apple純正 PCIe 512GB SSD 19,800円 14,800円


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2022年12月03日

macOS フルインストーラー入手法

Old Macを扱っていると、古いOSの入手は必須になります。幸いなことに、OS X 10.7まではアップルよりダウンロード可能です。
以前「macOS フルインストーラー入手法」の記事をアップし、拍手も106と大変好評でした。当時は、アップルから、ダウンロードが提供されているにも関わらず、この種の情報が提供されていませんでした。
この記事で紹介していたのは、macOS Mojave 10.14まで。Catalina以降も旧OSになっているので、アップデートが必要です。と思って調べたら、一発で出てきました。

macOS をダウンロードする方法

Appleが、OS X 10.7〜最新前のVenturaまで紹介してくれていました。これ、なぜか以前はなかったんですよね。
10.6以前は、ダウンロードはなく、ディスクの入手が必要になります。 

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2022年11月29日

Mac Pro 2012 MontereyでHandoff

先日、「ベストセラー商品のレビュー」としてMac Pro 2009-2012用のWi-Fi 802.11ac Bluetooth 4.0 アップグレードカードのお客様からのレビュー情報を掲載しました。もっと詳細を知りたいと思っていましたが、お客様から追加の詳細情報をいただきました。

環境は、Open Core Legacy Patchを使ってMonterey 12.6.1です。

不明











 1.上記環境にWi-Fi 802.11ac Bluetooth 4.0 アップグレードカードをインストール
  (オンラインマニュアルを参照しながら実施)
 2.マシンを起動したところ、以下の事象が発生
  ・Bluetooth自体は認識し、以前認識されなかったBluetoothデバイス登録が可能となったが、
   既知の通り、Handoffは利用できず(Apple Watchでのロック解除も不可)
  ・Wi-Fi自体は認識して、ONにすることもできたがAPが見つけられず
 3.「MojaveでHandoff」に記載されていた手順を実施しようとしたが、エラーとなって実行不可
  (.plistが格納されているフォルダを参照するとファイルが存在していない)
スクリーンショット 2022-11-29 午前7.16.44







 4.OCLP側のナレッジを参照したが、解決策が見当たらなかったため、Montereyを再インストール
 5.Montereyを起動したところ、事象が解消していることを確認
  Bluetoothの状態
スクリーンショット 2022-11-29 午前7.18.21













  Wi-Fiの状態
スクリーンショット 2022-11-29 午前7.19.51










設定(一般)の状態(Handoffが許可)
スクリーンショット 2022-11-29 午前7.22.46

設定(セキュリティとプライバシー)の状態(Apple Watchでのロック解除が許可) スクリーンショット 2022-11-29 午前7.23.05
 
Handoff(iPadで開いたChromeがHandoffされている)
スクリーンショット 2022-11-29 午前7.25.22










AirDropでのファイル送受信も可能となっていることも確認しています。

以上、お客様からの詳細情報でした。ありがとうございました。
MontereyでHandoffを利用している初めての情報でした。これは、Mac Pro 2009-2012ユーザーにとっては貴重な情報ですね。 


vintagecomp at 23:45|PermalinkComments(0)

2022年08月02日

起動不能の原因は?

パーツの検証で、Mac Pro Mid 2010を起動することが多々あります。グラフィックボードをQuadro K5000に交換して起動!アップルロゴが表示され、ステータスバーが進行・・・ の途中でブラックアウトしてしまいました。再起動すると、今度は侵入禁止マークが。うーむ、これはどこかに深刻な不具合が?

よくよく再確認したら、なんとグラフィックボードの電源ケーブルをさし忘れていました。起動時はPCIeスロットの電力だけで足りていたのが、ドライバーが読み込まれてGPUが動き出した途端にフリーズしてしまったわけですね。なんともドジな一件でした。

でも考えてみると、グラフィックボードの電源ケーブル不良やコネクタの接触不良などでも同様のことが起きうるわけです。トラブルの際、頭の隅に置いておくと、解決に役立つかもしれませんね。
ATI Radeon HD 5870 1GB 19,800円 
ATI Radeon HD 5770 1GB 12,800円 
nVIDIA Geforce GT 120 512MB Mac Pro 2008-2012 5,800円


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2022年06月28日

UnbufferedとRegisteredの見分け方

6/30まで創業23周年記念セールを開催中!あと3日間!
商品合計1万円以上で、全品10%引き! この機会に是非ご利用ください。

Mac Pro Early 2009をご利用のお客様から、メモリのご相談です。デュアルCPUで現在、メモリは4GB 4枚の16GB。既存の16GBを活かして増設したいとのことです。
ここで問題となるのがメモリの種類、 UnbufferedかRegisteredです。メモリ交換可能なMacのほとんどはUnbufferedメモリです。しかし、Mac Pro Early 2009からLate 2013では、UnbufferedもRegisteredも使用できます。注意点は、UnbufferedとRegisteredは混在できない点です。混在させると起動すらしません。
従って、ご利用のメモリが UnbufferedかRegisteredか確認する必要があります。4GBまではUnbuffered、8GB以上はRegisteredが多いのですが、そうでない場合もあります。

お客様もわからないとのことで、メモリの画像を送ってもらいました。

registered






真ん中の他より大きいチップがRegistered チップです。従って、これは多分Registeredなのですが、実は100%確定ではありません。EPROMでソフトウェア的にRegistered チップの働きを無効にすることもできるのです。Registered チップをつけると製造コストも上がるので普通はそんなことはしません。しかし、先に説明した通り8GB以上はほとんどRegisteredメモリ。ほぼ生産されていない8GBのUnbufferedを作るより、8GB Registeredメモリをソフト的にUnbufferedにしてしまった方が手っ取り早いわけです。
そこで、手がかりになるのがラベル表示です。

registered2








10600Rと記されていますが、このRはもちろんRegisteredのR。Unbufferedの場合は、10600Eまたは10600Uと記されています。
4GBはUnbufferedが多いのですが、これはRegistered。ちゃんと確認して良かったです。

UnbufferedとRegisteredの見分け方は落とし穴がある上、間違うとまるで動作しませんので、注意が必要です。

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2022年06月22日

M2 Macは買いか?

6/30まで創業23周年記念セールを開催中! 商品合計1万円以上で、全品10%引き! この機会に是非ご利用ください。

さて、満を持して登場したM2 MacBook AirとMacBook Pro 13 inch。 これらの機種は買いでしょうか?
まず、M1 Pro MacBook Pro 14 inchを使っている私としては、M1とM2の性能さに興味大でした。もしM2無印がM1 Proに匹敵する、あるいは凌駕する性能を誇っていたら、M1 Proユーザーとしてはかなりがっかりです。M1とM1 Pro、M1 ProとM1 Max、M1 MaxとM1 Ultraはかなり性能差があり、数字が変わらなくても新しい上位SoCはかなり高性能なので、数字がアップした新SoCはM1の上位チップをも凌ぐのでは?という期待というか心配がありました。しかし、これは杞憂でした。
M1とM2の性能差は CPUマルチスレッド性能で18%差、GPUは同じ電力レベルでは処理性能が最大25%、最大電力レベルでは最大35%増加しているということです。GPUは最大コア数が8コアが10コアになっているので、より性能アップしています。とは言え、これはよくあるマイナーチェンジの性能差レベル。M1とM2の性能差は正常進化レベルで、画期的な性能アップではなかったことになります。もちろん、M2よりもM1 Proの方が性能は十分に上、個人的には良かった。
もちろん性能アップしているので、Intel Macからの買い換えを狙っている方には魅力的なモデルになりますが、M1 Macからの買い換えは無しでしょう。価格差からM1 Macを今から買うのもありだと思います。

M2 MacBook Airは新筐体で、なかなか魅力的なモデルだと思います。しかし、M2 MacBook Pro 13 inchは筐体は同じで、従ってMagSafeも無し。これで、エントリーモデルはM2 MacBook Pro 13 inchの方が高い(同じスペックでは同価格)。
 M2 MacBook Pro 13 inchの方が優れている点は、筐体の熱容量が高いため、高負荷高発熱時に有利という点に尽きると思います。それ以外は、M2 MacBook Airの方が多くの点で有利。正直、 M2 MacBook Pro 13 inchはお勧めできないと思います。なぜ、こんなスペックにしたのか疑問です。




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2022年06月04日

iMac 2017のワイヤレスカードがLate 2015のアップグレードに!

iMac 21.5"/27" のLate 2015と2017モデルでは、ワイヤレスの仕様が少々異なっています。Wi-Fiは同じ802.11acですが、Bluetoothは4.0と4.2の違いがあります。
4.2は省電力化が進み、転送速度もアップしています。ただし、macOS上でできることに差があるわけではありません。地味な性能アップと言っても良いでしょう。ただ、カードの差し替えのみで性能アップするので、分解の機会があればついでにアップグレードしてはいかがでしょう。

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ワイヤレスカード 802.11ac/Bluetooth 4.2, iMac 2017 9,800円

ちょっとややこしいのがBroadcom品番は、どちらもBCM943602CDPで同じです。それなのに、スペックが異なります。Broadcom品番は、他にも同様のケースがありますね。
なお、iMac Late 2012~Mid 2014モデルと端子形状は同じです。それなら、これらのモデルにも装着できそうですが、残念ながらサイドが放熱板に干渉して取り付けできません。これは残念!
 

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2022年05月14日

FileVaultをパスワードなしに初期化!

入手した中古 SSD、APFSで初期化されFileVaultで暗号化されていました。これを使用するにはパスワードを入れてアンロックしないといけません。別に内容を読む必要はなく初期化したいだけですが、それにもパスワードが必要です。
以前、Terminalを使って FileVault をパスワードなしでアンロックしたことがありました。方法はこちら。同じ手が使えるかと思ったのですが、これは「Mac OS 拡張(ジャーナリング、暗号化)」で有効で、APFSでは使えないようです。APFSでも似たような手段があるに違いないと思ったのですが、調べた限り見つかりませんでした。これは諦めるしかないのか。

APFSが存在する前のOSで初期化はできないものか?と思いつきました。APFSの存在する前なら、暗号化されていると認識もできずに、単に読めないドライブとして普通に初期化できるのでは?しかし、そんなにうまくいくのか?

OS X 10.10 Yosemiteで試したところ、あっさりと初期化できました。めでたし、めでたし。

これは仕様上はどうなんでしょうかね?データーの盗難を防ぐという意味では、初期化されてもデーターの漏洩は防げます。もし、本体やSSDが盗難されても、初期化すら不可能であれば、戻って来れば元通りに使えます。しかし、初期化されればデーターはパーですね。
FileVaultは、データーの盗難を防ぐ機能しかないのか。それとも、データー保全の意味合いもあるもののそれは完璧ではないのか。
まあ、個人的には初期化できる手段が残されているのはありがたいです。
 

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2022年05月12日

デフラグでもっさりが解消!(Windows)

私のメインマシンはMac、サブマシンもMacなのですが、Windowsも使っています。どうにも苦手なのですが、日通のシステム利用や会計処理には避けられません。
さて、そのWindowsマシン、以前はそれなりに軽快に動いていたのに最近やたらと遅いです。書類を開いたり閉じたりにやたらと時間がかかります。そのマシンはノートブックで2.5インチのHDDを内蔵しています。動作状況から、 HDDがネックになっているのは間違いありません。
手持ちの2.5インチ SSDがあるので、それに載せ替えようと画策しました。ハード的な交換は簡単。問題は環境移行。Macならああしてこうしてといくつもの方法を思いつきますが、 Windowsはどうすれば良いの? クローンが作れると良いのですが。
ググってみると、クローンを作って環境移行する方法ありました。 EaseUS Todo Backupというアプリを使えば良いとのこと。フリーで使えるとのことです。
早速ダウンロードして、使ってみようとしましたが、どうも解説サイトとはインターフェースが違う。そして、クローンの機能が見当たりません。 調べてみると、なんと昨年から無料版ではクローン機能は使えなくなったとのこと。他に手軽に使えるフリーのクローンソフトもないようです。
有料版と言っても、それほど高くはないので買っちゃえば良いのですが、その前に一つ試してみることに。

以前は、HDDでもそれなりに軽快に動いていました。それが耐えられないほど遅くなりました。こんな時は、昔はMacでもデフラグを試したものでした。それって大昔な気がします。
Drive Tools/Optimize Drives を開いてみると、フラグメンテーション率が表示されましたが、なんと1%。ごく軽度のようで、 これでは解消は無理か? とにかく、デフラグをやってみます。 デフラグはやたら時間がかかった覚えがありますが、1%のせいか短時間で終了。
結果は、おや?結構軽快です。もちろんSSDのようには行きませんが、これなら許容範囲。というわけで、SSD化は当面お預けです。

MacではHDDでもデフラグなんてやらなくなっていたし、SSD化されて必要なくなりました。WindowsではHDDなら有効のようですね。 

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2022年05月07日

Mac Pro プロセッサーボード入れ替えでファン全速となる理由

「Mac Pro Early 2009 プロセッサーボード入れ替えでファン全速となりますが、なぜでしょう?」という質問をいただきました。これは、FAQでこのブログでも何度も取り上げたはず。そこでブログ記事で詳しく解説した記事のリンクと共に回答しようと思ったら、見当たりません。
簡単に解説したり、YouTubeで取り上げたことはありますが、当ブログで詳しく解説したことはなかったようです。今更ながらですが、ちゃんと解説しておこうと思います。

まず、Early 2009モデルとMid 2010/2012のプロセッサーボードには互換性はなく、これらのモデル間で入れ替えてしまうとファンが全速で動作してしまいます。ファン制御ソフトも効きません。動作自体はしますが、爆音で普通の神経なら使い物になりません。2009には2009用の、2010/2012には2010/2012用のプロセッサーボードが必要です。

では、これらモデル間で何が違うのか。実は互換性の問題となるハード上の違いはありません。厳密には、デュアルCPUのCPUとヒートシンクが異なりますが、これが互換性の問題となっているわけではありません。
原因は、Firmwareの一部、 プロセッサーボード上のSMCバージョンが異なるためです。
2010モデルのシステム情報の表示です。

スクリーンショット 2022-05-06 午後3.46.14 

システム側とプロセッサトレイのSMCバージョンが表示されています。このバージョンが合っていないと、制御不能となってしまうのです。システム側はバックプレーンボード(ロジックボード)上に保存されています。
2009モデルは1.39f5, 2010/2012モデルは1.39f11 です。だったら2009モデルのFirmwareを2010モデルのFirmwareに書き換えるツールはあるので、それをかければOKでは? と思われるかもしれません。残念ながら、それではブートROMが書き換えられるのみなのです。私の知る限り、SMCバージョンを書き換えるツールはないようです。

そんなわけで、正しいプロセッサーボードを用意しましょう。なお、シングルプロセッサのトレイとデュアルプロセッサのトレイは互換性があるので、サクッと入れ替え可能です。これは大きなアップグレードになります。ただいま、特価販売中!


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Mac Pro Mid 2010, Mid 2012用 プロセッサーボード 2.4GHz 8 Core 39,800円 29,800円
Mac Pro Early 2009用 プロセッサーボード 2.26GHz 8 Core 32,800円 24,800円

Mac Pro Mid 2010, Mid 2012用 プロセッサーボード 3.46GHz 6 Core 8GB 24,800円
Mac Pro Mid 2010, Mid 2012用 プロセッサーボード 3.33GHz 6 Core 8GB 19,800円
Mac Pro Mid 2010, Mid 2012用 プロセッサーボード 3.2GHz 4 Core 8GB  9,800円
Mac Pro Early 2009用 プロセッサーボード 3.33GHz 6 Core 8GB 19,800円
Mac Pro Early 2009用 プロセッサーボード 2.66GHz 4 Core 8GB 9,800円
 

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2022年03月24日

Mac Studio SSDのアップグレードは可能!?

最近のMacの作りからして、Mac Studio の内部アップグレードは不可能だろうと考えていました。Mac Studioを3台購入し、うち2台をバラして様々な実験をしている猛者がいます。彼によると、内部にはSSDスロットがあるとこと。しかも2つ! これはアップグレード可能なんでしょうか。
ちなみに便宜上SSDと呼んでいますが、コントローラーはロジックボード上にあり、言ってみればフラッシュメモリカードです。

Mac Studio Upgrade?
 

Part 2


1TBモデルの場合、SSDは1枚のみ装着されておりもう一つのスロットは空きです。アップ具の画像では、2つのスロットにカードが装着されており、おそらく大容量モデルは2枚のSSDが装着されているようです。これは、アップグレード可能ではと期待が高まります。
2枚入れてみると、インジケーターが点滅して立ち上がりません。そこで、装着されている方のスロットのSSDを入れ替えてみます。それでも、同じように立ち上がらない。
ジーニアスバースタッフからもコメントがもらえたとのことで、ロジックボードとSSDはペアリングされており、そのままでは使えないそうです。ジーニアスバーでも専用のソフトウェアを使ってペアリングして修理を行うそうで、修理依頼があった場合のみしかそのソフトウェアは使えないとのこと。現実的にはアップルが行う修理以外では、SSDの交換は不可能なようです。
うーん、アップルの意地悪。でも考えてみると、指紋認証が搭載されてから、セキュリティの観点から同様な仕組みになっていますね。あと、今年から展開されるとしている「Self Service Repair」ですが、修理に必要なソフトウェアも使用できるとの情報もありました。それができるのならもしかして、、、とも思いますが、アップルのセキュリティの考え方からそれはできないように思います。
うーーーん、アップルの意地悪! 

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2022年03月12日

メモリの電圧に注意

DDR3メモリは、容量とメモリクロックが主なスペックとなります。Unbuffered/Registerdもありますが、もう一つ気にすべきスペックがあります。それは、電圧。DDR3登場当初は1.5Vでしたが、その後低電圧版の1.35Vが登場しています。
MacがDDR3を使い出したのは、MacBook, MacBook Pro Late 2008から。当初は当然ながら1.5V仕様のメモリが使われてきました。 その後も多くの機種が1.5V仕様でしたが、iMac Late 2013で1.35V仕様となっています。iMac Late 2012は同じ1600MHzながら、1.5V仕様。そのため当初は混乱が起きました。今でも、電圧の違うメモリを装着してしまって動作せずに頭を悩ませてしまっていることは時々起きてしまっているようです。
そこで、Vintage Computerでは1.35V/1.5V両対応のメモリを取り扱うことでトラブルを防いでいます。

それ以前の1066MHz, 1333MHz仕様については全てのMacは1.5V仕様なので、これまでずっと1.5Vメモリを取り扱ってきました。しかし、最近1333MHzの1.5Vメモリは入手困難となってきました。そこで、1600MHzと同じく1.35V/1.5V両対応のメモリに切り替えていくこととしました。
1600MHzメモリの経験より何ら問題ないだろうとは思われますが、そこはやはり検証が必要です。MacBook Proで検証したところ、当然問題なし。あと気になるのが1.5Vメモリと1.35V/1.5V両対応のメモリを混在させても問題ないかという点。これも試しました。

Screen Shot 2022-03-08 at 09.24.40


混在させても、やはり問題なしです。今後在庫終了次第、1.35V/1.5V両対応のメモリに切り替えていきます。

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2022年02月24日

Mac miniのアンテナ感度

対オミクロン支援セール」は3/6までに延長。1万円以上お買い上げで全品10%引き

Mac miniのアルミ筐体モデルは、Intel, M1ともにワイヤレスのアンテナ感度はあまりよくないようで、Wi-Fiのゲージがフルにならなかったり、マウスやヘッドホンの接続が切れがちになったりするようです。アンテナ位置を確認すると、

macmini

















底面の蓋の黒い樹脂部分がWi-Fiアンテナです。Bluetooth アンテナは背面側にあります。金属ケース部分は電波を遮りますので、これはいかにも配置が悪そうです。もしもスチールの机の上にMac miniを置いたら、それこそ最悪なのでは。
これを改善するために、外部アンテナをなんてことも思い描きますが、もっと簡単な解決法があります。それは筐体を立てること。立てることで画像に写っているアンテナは、解放される形になり改善が期待できます。また、立てるのも3つの方向がありますが、これは実際に試してみるのが良いと思います。背面を自分側に向けると、マウスやヘッドホンの感度は良くなるのが期待できますが、背面端子がこちら側を向いてしまい美しくないので、感度との兼ね合いで決めると良いと思います。
 

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2022年01月26日

類似品にご注意ください

Vintage Computer オリジナル商品で、ロングセラーで人気商品がこちらです。


11acMacPro2009-3













Mac Pro Early 2009-Mid 2012用 11ac BT 4.0 アップグレードカード 12,800円 11,520円

購入いただいたお客様からも、大変好評です。Bluetoothの延長ケーブルにより、1枚のカードでBluetooth もアップグレードできるのが特徴です。最近、こんなアダプターも出回っています。

s-l1600



















Vintage Computer オリジナル商品は、ケーブルをコネクタで接続する形ですが、こちらはケーブルがアダプタに直付けされています。これなら、ワイヤレスカードとアンテナ延長ケーブルを用意すれば、同等の機能を実現できるはずです。果たしてそうなのか?
このアダプター、取り寄せてテストしてみました。結果は・・・

確かに、Bluetooth も認識されます。しかし、見て分かる通り、ケーブルは剥き出しで何の保護もされていません。Vintage Computer オリジナル商品は、このケーブルはシールド線になっており、ノイズに強くなっています。バックプレーンボード上を這うように配置するので、このケーブルはノイズの影響を受けやすいのです。USB信号は、シールド線でないとノイズにより速度の大幅に低下することが知られています。テスト結果でも、速度の顕著な低下が見られました。お気をつけください。




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