往年の名機/パーツ

2026年03月20日

最強のG5は?

このシリーズ、久々です。前回まで最強のG4を解説しました。最強の定義は、アップグレード、改造の観点からの名機と言えるモデルです。
その意味でどのモデルも名機と言えたのがPower Mac G4。それに続くPower Mac G5は大いに期待されました。初代のPower Mac G5は、メモリスロット8基で最大8GB、AGP スロットと3基のPCI-X スロットを備えて拡張性は十分と思えました。また、発表会ではジョブズがCPU アップグレードの提供も予定していると宣言したので、後々のCPU アップグレードが期待されました。
しかし、純正のCPU アップグレードが提供されることはなく、サードパーティーのCPU アップグレードも実現しませんでした。また、後のモデルや上級モデルのCPUを使ってアップグレードも制約が多く、できたとしても特殊なソフトを使ってのキャリブレーションが必要とハードルが高かったです。
PCI-X カードも盛り上がらず、PCIやPCI Express と違って対応製品は限られました。
Power Mac G5は改造という観点では、全く期待外れだったと思います。

そんな中で、敢えて最強のG5を選んでみたいと思います。それは2003年発売の初代Power Mac G5。当時の最強のモニタといえば、Apple Cinema Display 30-Inch。解像度は2560x1600。表示領域で言えば、Retinaの5Kよりも広いという、当時としては圧倒的なスペックでした。しかし、この30インチモニタ、初代G5〜Mid 2004 まで標準のカードでは対応していませんでした。Early 2005になって遂に上位モデルのRadeon 9650 256MBが対応しますが、下位モデルは対応せず。
そこでこの純正 Radeon 9650 256MBか、ATI より発売されたRadeon 9600 256MB を使うことで初代G5でもCinema Display 30-Inch を使うことが可能になりました。CPUとしては初代でもまだまだトップクラスの性能、それに最新のグラボと最強モニタが使えるのは痛快でしたね。

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2026年02月06日

もう一つのG4 最強 Power Mac G4 Cube

シリーズ最強のMac、アップグレード、改造の観点からの名機という意味で各時代の最強Macを解説していきます。今回は、G4 MacのPower Mac G4 Cubeです。前回、G4 最強 Power Mac G4 AGP Graphics としていたので、もう一つの違った観点からの最強G4です。
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未来感のある美しい筐体で大きな話題となったものの、同時代のタワー型Power Mac G4 と同等の性能ながら、価格が高く、拡張性が低い、更にはケースのヒビ割れ問題が響いてそれほど売れませんでした。結局G4 Cubeは2000年夏から1年間で姿を消しました。
当初は拡張性はほとんどないと言われていました。メモリスロットは3つで、1.5GBまでのアップグレードは容易だったものの、それ以外に可能なのはHDDの交換くらい。それもタワー型と比べると交換は大変でした。
ところが、Cube 販売終了後、様々なアップグレードが可能となり中古品の人気が出ました。私も、中古品を手に入れました。
CPUはG4 450MHz または500MHz でしたが、1.8GHz 512KB L2 Dual またはG4 1.4GHz L3 2MB Dual まで性能アップ可能でした。Cube はファンレスで静音が売りでしたが、さすがにここまで性能アップするとファンは必須。ところがなんと、Cube の下部にはファンを装着するためのブラケットがついていました。Apple も後々ファン付きの高性能版を出す予定だったのが、売れ行き不振で断念となってしまったようです。
また、通常のカードとは異なる取り付けで、ビデオカードのアップグレードは純正品以外無理と思われていましたが、これもブラケットを製作することで、多様なカードが装着可能でした。
Geforce 2, Geforce 3, Radeon 7500 が無理なく装着可能。またちょっと無茶をしてRadeon 9000 も装着可能でした。これらは標準のRage 128 と違いQuartz Extreme 対応で高性能化しました。
そして、専用品でアップグレードは無理と思われたDVD-ROM ドライブ、これもブラケットを製作してSlime Line のDVD-R ドライブを装着可能に。
ここまでアップグレードすると不安になるのが電源。GigaDesigns 社から、強化電源ボードが発売されました。これは、Vintage Computer でも売れましたね。
ほとんど拡張性がないと思われていたのに、販売終了後に大化け、これがCube 改造の醍醐味でした。
G4 Cube は今も稼働状態で保管しており、テストマシンで使っております。メモリ販売中です。

512MB SDRAM PC100/133 168 pin Large DIMM 3,980円



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2026年01月28日

Mac 42周年

ちょっと取り上げるのが遅くなりましたが、1月24日はMac 42周年でした。1984年の1月24日に、初代Macintosh が発売されました。ジョブズが発表する様子は、Youtubeで閲覧可能です。



Macintosh 128K と呼ばれていますが、発売時の名称は単にMacintosh。後にメモリを512KBに拡張したMacintosh 512Kがリリースされ、区別するためにMacintosh 128K と命名されました。512K発売後128Kもしばらく併売されましたが、併売時はエンブレムも変更されています。

当初
128Kearly








併売時
128Klate








128K付きの個体の方が、珍しいです。私は両方所有しておりますが、先日電源を入れてみたら、どちらも起動しない(涙)。ビンテージMac あるあるです。折を見て、復活を試みます。


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2026年01月24日

Mac Plus の復活!

昨日のビンテージなFDDのご案内、800KBのドライブはMacintosh Plus で動作テストを行いました。このPlusは最近ちょくちょく使っており、ちょっと内蔵FDD のイジェクトが渋いというのはありましたが、快調でした。ところが、急に画面が全く表示しなくなってしまいました。叩くと一瞬表示されますが、一時凌ぎにもなりません。せっかく重い腰を上げたというのに! というわけで、分解です。

plus














アナログボードのハンダ割れによる接触不良と診断しました。まずはよくあるCRTへのコネクタ、フライバックトランスの半田を溶かして必要に応じて半田増し。これで電源オンしてみると・・・
ダメ、症状変わらずです。
困った。そこでアナログボードの半田をメクラめっぽうやり直しました。すると、見事復活! ついでに、イジェクトが渋かったので、イジェクトメカニズムのギヤを交換。これでイジェクトもスムースに。
800KBDrive02
















無事、外付けFDDのテストを完了。こちらも、イジェクトメカニズムのギヤを交換して問題なく動作するようになりました。ビンテージ Macは不具合が起きがちですが、粘りが大切ですね。

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2026年01月23日

久々にビンテージ品のご案内

ビンテージなフロッピードライブ 2点のご案内です。

35Drive01












Apple 3.5 Drive 800KB 外付けフロッピードライブ 9,800円

Macintosh Plus 以降、Apple IIgs, IIc plus で使用可能。外観程度は非常に良好、動作も良好です。このドライブは、イジェクトメカニズムのギアが固着または破損してイジェクト不良となることが多いのですが、このギアは交換済みですので安心してご利用いただけます。

HDI20_01












Apple HDI-20 外付けフロッピードライブ1.4MB PowerBook用 7,980円

こちらも程度は大変良好です。外観良好、動作確認済みです。

こんな古いドライブがこの価格? と思われるかもしれませんし、オークションでジャンク品なら安く手に入るかもしれません。しかし、これだけ外観程度良好で完動整備済み品は今やなかなか手に入らないと思います。
本体のフロッピーが故障してしまって、動かせないビンテージ Macも多いと思います。Old Mac ファンの方はぜひ!

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2026年01月16日

G4 最強 Power Mac G4 AGP Graphics

シリーズ最強のMac、アップグレード、改造の観点からの名機という意味で各時代の最強Macを解説していきます。今回は、G4 MacのPower Mac G4 AGP Graphics です。

G4AGP






















元はG4 350MHz-500MHz ながら、CPUアップグレードでG4 1.8GHz 512KB L2 Dual またはG4 1.4GHz L3 2MB Dual まで性能アップ可能でした。後のPower Mac G4も同等のCPUスペックまでしかアップグレードできず、その性能向上ぶりは特筆すべきものがありました。
また、Digital AudioやQuicksilver はメモリスロットが3つで最大1.5GB、本機は4つで最大2GBとこの点も有利。
ビデオカードも他のG4と同じAGPで、後に出た高性能AGPカードが使用可能でした。PCI スロット3つ、HDD ベイ4つ、光学ドライブの下にはZipドライブやMO ドライブを増設可能。後のG5やMac Proと比べると小さい筐体に、盛り沢山の増設が可能でした。OS 9も起動できて、長らく第一線で使用可能な名機でした。

G4 AGP, Gigabit Ethernet, Cube, Digital Audio, Quicksilver で利用可能なメモリを販売中です。

512MB SDRAM PC100/133 168 pin Large DIMM 3,980円

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2026年01月10日

G3 最強 PowerBook G3 Pismo

年を跨いでの連載となりました。シリーズ最強のMac、アップグレード、改造の観点からの名機という意味で各時代の最強Macを解説しています。今回は、PowerBook G3 Pismo です。
G3 と言えば、拡張性ではPower Mac G3となるわけですが、正直アップグレードパーツはあまり盛り上がらなかったですね。そこでノートブックのPowerBook G3 Pismo です。

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メモリは2スロットで最大1GB。Power Mac G3はベージュが最大768MB、Blue & White で1GBですから、デスクトップと同等以上です。CPUもカード方式になっており、G4 500MHz のアップグレードが可能でした。また光学ドライブはモジュール式。標準はDVD-ROM ドライブでしたが、一般的なIDE slimline (12.7mm厚)のドライブを装着可能でした。MacBook などに装着されたスロットローデイングのSuperDrive へ交換が可能でした。これによりCD-RやDVD-Rなどの書き込みが可能となり、使い勝手が大きく向上しました。
これらアップグレードにより、Intel Mac 時代になっても、長く実用的に使用できた名機でした。

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2025年12月18日

PowerBook 140 復活!

手持ちのPowerBook 140 を引っ張り出してパワーオンしてみたところ、画面は明るくなりますが何も表示されません。起動音はなり、HDDも読み取り音がして起動していそうです。それなら外部モニタで表示させてみるかと思いましたが、この機種には外部モニタ出力端子がなかった!
ここまで動いているものをそのまま眠らせるのはもったいない。モニタさえ修理できれば、復活しそうです。調べてみると古くなった場合の典型的な症状のようで、LCD基盤のコンデンサを交換すると復活できそうです。コンデンサは2種類。 3.3uF 35V 9個と22uF 35V2個です。コンデンサを購入していざ!

LCD












画像はすでに交換済みです。ちょっと歪んでますが、交換できました。組み付けてパワーオン!

PB140



















無事復活です。せっかくのオールドMacが不動になっているケースは多いと思いますが、コンデンサ交換で復活できる場合が少なくありません。ハンダゴテ作業に覚えがあれば、さほど難しくはありませんので、トライしてみるのも良いと思います。もちろん、自己責任で。


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2025年12月10日

G2 Power Mac 最強 Power Macintosh 7500

シリーズ最強のMac、アップグレード、改造の観点からの名機という意味で各時代の最強Macを解説しています。今回は、G2 Power Mac 別名PCI Power Macの最強Mac, Power Macintosh 7500です。

7500












G2 Power Mac と言いつつ、CPUはPowerPC 601 100MHz でCPUの世代としてはG1です。Power Macintosh 7300 ~ 7600 はCPU カードスロットがあり共通のアーキテクチャを持っていました。 Power Macintosh 7500 以外はG2のPowerPC 604 を搭載しており一括りでG2 Power Mac となります。
CPU スロット、VRAM スロット4基、メモリスロット8基、PCI スロット3基を備えて、元々拡張が容易な構造でした。また、筐体を簡単に開けることができ、作業が簡単なのも特筆すべき点でした。
メモリは1GBまで拡張可能、当時1GBのメモリは圧倒的でした。
ビデオ関連は高性能目指すなら高速なPCI ビデオカード。IXMicro TwinTurbo 8MB やRadeon 7000等が高速ビデオの代名詞でした。
ストレージの高速化にはSCSIカードも有効でしたが、ATA カードも圧巻でした。何よりコスパが最高で、高速大容量が安価に実現できるATAカードは最強のアイテムでした。
そして何より、多種多様なCPUカードで高性能化が可能でした。最終的にG3 1GHz, G4 800MHz までアップグレード可能でした。これらによって、G3, G4 時代になっても十分に実用的に仕事に使えるマシンとして長年利用できました。ソフトウェアの関係からOS Xに移行できないような場合、十分プロの実用的なマシンになりました。

PCI Power Mac 用 112pin 1MB VRAM 2枚セット 1,980円

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2025年12月05日

LC/Performa の最強Mac, LC 630

シリーズ最強のMac、アップグレード、改造の観点からの名機という意味で各時代の最強Macを解説しています。今回は、ジャンルを設定していなかったLC/Performa 最強Mac, LC 630 です。

630










68LC040 33MHz, 公式最大メモリが36MB(32MB+オンボード4MB)でした。
CPUはソケット式で、このソケットにFPU内蔵の68040を搭載したりDaystar PowerCard 601 でPPC 601 100MHz カードを装着することが可能でした。
CS スロットにEthernet カード、LC PDSにビデオカードを装着。更にはTV Tuner カードも装着可能で、コンパクトな筐体に似合わず、多様な拡張が可能でした。
そしてメモリは128MBを認識可能で132MBまで拡張可能。更にLC 580 のロジックボードに換装すると196MBまで拡張可能となりました。

そして、本機の醍醐味は多様なロジックボードを装着可能だったこと。先のLC 580ボードの他、PPCのAlchemy やGazzelle ロジックボードへの換装が可能でした。Alchemy は3.3Vが必要で、古めの個体では対応できない場合がありましたが、さらに高性能なGazzelleには不要。PPC 603e 300MHzまでアップグレード可能でした。しかし、PPC 603e の高クロックにこだわる必要はあまりありませんでした。G3カードで元のクロックに関わらず性能を大幅にアップできたためです。G3 400MHz L2 1MB までアップグレード可能で、元の性能を考えれば痛快でした。

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2025年12月04日

Fanny Mac Fan

Macintosh 128K, 512K, Plus 用の後付けファンです。

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これらの機種はファンレスなので、暑い部屋では熱ダレが起きることがあり、これを付けて強制空冷するわけです。同様の製品に「ちょんまげ」の愛称のKensington System Saverがありました。Fanny Mac Fan の方が本体との一体感が高く、外付けファンとしては優秀だったかもしれません。
この製品名、私は長らく「Funny Mac Fan」だと思っていました。機能や外観がFunny な(奇妙な、面白い)ことからのネーミングと思っていました。久しぶりに実機を引っ張り出してみたところ、実際は「Fanny Mac Fan」。Fanny の意味を調べてみると、何やら怪しげな意味合いです。何かしら卑猥な形をしているかと汚れた目で見てみましたが、どうにも思い当たりません。筐体の後方に付けると言うことで、お尻ファンでしょうか? 名前の由来、ご存知の方がいらしたらぜひコメント欄に。

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2025年12月03日

G1 Power Mac 最強 Power Macintosh 6100

シリーズ最強のMac、アップグレード、改造の観点からの名機という意味で各時代の最強Macを解説しています。今回は、G1 Power Mac 別名Nubus Power Macの最強Mac, Power Macintosh 6100です。

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この選定に疑問を持つ方も多いでしょう。メモリスロットは2基のみ、拡張スロットはPDS基のみでNubus スロットすらありません。拡張性は非常に限られています。7100はPDS, メモリスロット4基、Nubus スロット3基、8100はPDS, メモリスロット8基、Nubus スロット3基と比べて大幅に見劣ります。また、筐体が非序に薄く物理的に拡張が困難な機種でもありました。

CPUはPower PC 601 60MHzまたは66MHz。G3カード発売時にいち早くG1 Power Mac 用がNewer Tech, Sonnetから発売されました。G3 500MHz またはG4 360MHzまでアップグレード可能でした。これは7100/8100も同じ。G1が3世代上のG4までアップグレードできるのは驚きです。実際はG3 500MHzの方が評判は良かったと思います。
またこのG3/G4カードにはPDSパススルースロットが設けられており、AVカードやHPV カードが装着可能で、ビデオ性能もアップグレード可能でした。

メモリスロットはわずか2基。公式スペックでは1スロット最大32MBで、最大72MB(オンボード8MB)でした。ところが、128MBのSIMMを認識可能で最大264MBまでアップグレードできました。Vintage Computerでも人気のメモリでした。7100/8100は公式スペック通り1スロット最大32MBしか認識できませんでした。
G3/500MHz, HPV 2MB, 264MBメモリ、8倍速CDで最強のPower Macintosh 6100が完成しました。



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2025年11月25日

デスクトップ68Kの最強Mac IIci

シリーズ最強のMac、アップグレード、改造の観点からの名機という意味で各時代の最強Macを解説していきます。今回は、一体型コンパクトMacの最強Mac, IIciです。
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CPUは68030 25MHzと当時でも強力とは言えませんが、IIci用のアクセラレーターが多数販売されました。この時代の多くのアクセラレーターはIIciのキャッシュスロット用で、他機種にはそれをアダプタを使って使用可能にする場合が多かったです。
代表的なのは、Daystar PowerCache(68030 50MHz), Turbo040(68040 40MHz) , MicroMac Speedster040(68040 50MHz), Daystar Turbo 601(PPC 601 100MHz) など。
特にDaystar Turbo 601は、二世代後、しかも系統の異なるCPUへのアップグレードが可能になるという夢のようなカードでした。
CPU ばかり速くなっても廻りがついて行かないと真価を発揮できませんが、メモリは8スロットで128MBまで増設可能、Nubus スロットも二基備え、高性能ビデオカード、SCSIカードを装着することでG1 Power Macintosh を凌ぐスペックにすることも可能でした。
Daystar Turbo 601, Radius Thunder IV GX 1600, JackHammer SCSI カード, Fast Ethernet カード、128MBメモリで究極のIIciを作ることも可能でした。
歴代Mac でトップクラスのアップグレードが可能だった機種と言えると思います。

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2025年11月20日

一体型コンパクトの最強Mac SE/30

シリーズ最強のMac、アップグレード、改造の観点からの名機という意味で各時代の最強Macを解説していきます。今回は、一体型コンパクトMacの最強Mac, SE/30です
Se30




















CPUは68030 16MHz。一体型コンパクトMacのColor Classic II の68030 33MHz と比べると貧弱です。ディスプレイもモノクロ2値。発売時はスペック的にも最強一体型コンパクトMacでしたが、後のMacや同時代のデスクトップと比べると見劣りがりました。
まず、メモリですがメモリスロットは8基とコンパクトMacとは思えない数。しかし、発売時の最大メモリは"32-bit dirty"のROMのため8MBにすぎませんでした。しかし、32-bit アドレッシングを可能にするMODE32 機能拡張がリリースされ、最大128MBに。今だとたったの128MB?と言われそうですが、初代iMacの標準メモリが32MB、公式最大メモリが128MBだったことを考えると、いかに時代を先取りしていたかが伺えます。
またPDSスロットを有し、CPUのアップグレードが可能だったことも見逃せません。アダプターを介して、Daystar PowerCache(68030 50MHz), Turbo040(68040 40MHz) のアクセラレーターを装着可能でした。アダプタは入手困難でしたが、MicroMac Diimo 030(68030 50MHz) をPDSに直接刺すことも可能でした。また米国製のロジックボードは、CPUがソケット式になっており、このソケットにDaystar PowerCache SE/30 を刺すこともできました。
また、PDSスロットにはEthernet カードやビデオカードを挿してアップグレードも可能。特にMicron Xceed for Mac SE/30 は、グレースケールアダプタを用いて、モノクロ2値から美しいグレースケール256色にアップグレードが可能で人気がありました。
このように、スペースに制限があるコンパクトMacながら、メモリ、CPU、ビデオ性能を飛躍的にアップグレード可能で、一体型コンパクトMacの最強Macであることは揺るがない存在でした。

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2025年11月18日

各時代の最強Mac

ここでいう最強とは、必ずしも販売時点の性能が最強であるというわけではありません。アップグレード、改造によって大幅な性能アップが可能で最強となりうるMacのことです。単に生産性の高いコンピューターというだけでなく、改造の楽しさがありました。そんな各時代の最強Macをシリーズで振り返ってみたいと思います

1. 一体型コンパクトMac
一体型Macは、元々拡張性が大変限られています。そんな中、メモリスロットが8基、PDSスロット、物によってはCPUソケットを有するSE/30はまさに最強改造Macでした。
2. デスクトップ68K Mac
この種のマシンは、Nubus スロットを複数有し、拡張性の高いMacが目白押しでした。そんな中、最強認定したいのがMacintosh IIciです。Nubus スロットだけでなくCache スロットを有し、多種のCPUアクセラレーターが販売されまいた。

3. G1 Power Mac
G1 Power Macは3種類しか販売されませんでしたが、その中で最強認定したいのがPower Macintosh 6100です。3機種の中で最も拡張性は低いのですが、意外なほど多様なアップグレードが可能でした。

4. G2 Power Macintosh
Power Macintosh 7200以外はCPUカード式になっており、多種多様なCPUカードが販売されました。PDSスロットやドライブベイも多数有しており、Power Macintosh 7300-7600, 8500, 8600, 9500, 9600 全て最強認定です。その中でも、最もベーシックなPower Macintosh 7500を推したいと思います。

5. G3 Mac
G3 Mac は普通ならPower Macintosh G3 が来るところですが、あまりアップグレードパーツは盛り上がらなかった機種です。そこで、ノートブックながら色んなアップグレードが可能だったPower Book G3 Pismo を推したいと思います。

6. G4 Mac
Power Mac G4 は全機種拡張性が高くパーツも豊富でした。その中ではベーシックなPower Mac G4 AGPをあげたいと思います。また、拡張性に制限がありながら、創意工夫でアップグレードが可能だったPower Mac G4 Cubeもあげたいと思います。

7. Intel Mac
G5 Mac は該当無しです。Intel Macでは迷うことなく、Mac Pro Mid 2010 ですね。今でも、関連パートを多数販売しています。

以上、アップグレード、改造の観点からの名機という意味で各時代の最強Mac をあげてみました。シリーズで各機種について解説してみたいと思います。


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2025年08月19日

Vintage Computer チャンネル第284回〜Kensington System Saver〜

Vintage Computer チャンネル今回は第284回です。ぜひチャンネル登録をお願いします。

先日のブログでも取り上げましたが、Kensington System Saver をご紹介します。Kensington System Saver Mac は、ちょんまげの愛称でも親しまれた大変人気な製品でした。今回は、おそらくOld Mac ファンでも知っている人は少ないKensington System Saver SE もご紹介します。



Kensington は今でもトラックボールでお馴染みのメーカーですね。当時から、こんな個性的な製品を出していました。

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2025年08月16日

System Saver SE の謎

Kensington System Saver Mac と言えば、ちょんまげの愛称でも親しまれた大変人気な製品でした。

SystemSaver01

















初期のMac, 128K, 512K, Plus はジョブズの美学のファンレス構造でした。特に熱に弱かったわけではありませんが、長時間運用や夏の暑い部屋では熱ダレによるフリーズが発生することもありました。System Saver Mac は、外付けの冷却ファンでこれを付けることにより排熱されて安定動作が可能になりました。また電源スイッチがMacの背面にありましたが、System Save上のスイッチでオン、オフを可能にし、更には外付け機器のオン、オフも可能になるという便利さも備えていました。
Macintosh Plus は製品寿命も長くかなりの数が販売されたので、System Saver Mac も大ヒット商品となりました。
その後、Plusが終了となりKensington としては後継製品が望まれましたが、後継のMacintosh SEはファン付きで外付けファンは不要でした。そこで、ちょんまげの形と電源操作のみを引き継いだのがSystem Saver SE です。

SaverSE01
















System Saver ですから、単なる電源のオン、オフだけでなく、サージプロテクタも兼ねておりモデムラインもサージプロテクトできるようになっています。
System Saver Mac はOld Mac ファンにはとても有名な製品ですが、System Saver SE はネット上にもほとんど情報はなく大変レアな製品です。要はあまり売れなかったわけですね。System Saver Mac と同じ位置にスリットラインが入っており、外付けファンと間違えて買った人もいるんじゃないかと思います。

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2025年08月14日

Apple III の謎

Apple III と言えば、迷機として有名です。

AppleIII02















大ヒットしたApple II シリーズ。但しハード、ソフト両面から性能の限界も見えていました。そこで、Apple が開発したのがApple III。ジョブズの美学のファンレスとするため、リアボディはアルミダイキャストの放熱板を兼ねる構造となっていました。
Apple IIの性能を凌駕し、新OSのSOSを採用したApple III。ところが、1980年の発売直後から不具合が多発します。ファンレスのため、熱が内部にこもってしまい内部パーツが膨張。ICソケットからチップが浮いてしまい、動作不良に。大問題となりました。
1981年末にはロジックボードを改良し不具合対策を行なったリビジョン Bに切り替え。リビジョン AはBに交換されました。その後1983年に、不評を一掃するためかApple III Plus に切り替え。新機能の付加と値下げを行いましたが、名誉挽回とはいかず不人気のまま1984年に後継機もなくディスコンとなりました。
やっと本題。ChatGPTにAppple IIIのモデルナンバーを尋ねたところ、「A3S1、ちなみにApple III PlusはA3S2」と回答されました。ほぼ合っていますが、正確ではありません。
正解は
Apple III Rev. A    A3S1
Apple III Rev. B    A3S2
Apple III Plus        A3S2

Rev. AとRev. B は同一モデルにも関わらず、モデルナンバーが変わっています。それだけ、ロジックボードの改良が大きかったということですね。Apple III Plus は内部クロックの追加、ビデオインターレース対応、ポートの変更、電源容量アップと違いがあるのですが、基本的にはRev. B から変わっていないということだと思います。とは言え、これは分かりにくい。Apple III Plus はA3S3 とすべきだったと思います。

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2025年06月06日

Disk II Drive の背面

以前はあまり気にならなかったちょっとした事も、Vintage なApple 製品については記録として残しておこうと思っています。初期のApple のデスクドライブといえばDisk II Drive です。初期のApple 製品の傑作と言って良い製品です。5.25インチのフロッピードライブで、Apple II, II Plus, IIe で使用されました。

DiskII2









背面を見て気がついたのがこれ。

DiskII













ラベルが2種類、インターフェースケーブルがグレーとカラーの2種類です。しかも、組み合わせとしては3種類あるようです。
1. カラーケーブルと赤ラベル
2. グレーケーブルとカラーベル
3. グレーケーブルとベージュラベル

シリアルナンバーから判断するに、1,2,3 の順に古いようです。3は最末期のようです。段々と色味が少なくなっていますね。
赤ラベルには大きく
CONNECT THIS CABLE ONLY TO THE APPLE DISK II INTERFAE CARD(このケーブルはAPPLE DISK II カードのみに接続してください)
と書いてあります。この表示が最終型ではアイコン表示になっていますが、これはちょっとわかりにくいかもです。
こんな所にこだわってみるのも面白いです。

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2025年05月24日

Apple II Integer Basic ROM Card

以前取り上げていた気がしたのですが、調べたら取り上げていなかったので、今回取り上げます。
Appleの最初のヒット商品といえば、Apple II。諸説ありますが、最初のパーソナルコンピューターとも言われています。当時はOSが立ち上がって、アプリケーションを起動する、といった仕組みではありませんでした。電源を入れてリセットするとInteger Basic 環境が立ち上がりました。ここからプログラムを入力して実行する必要がありました。プログラムは自作したり、パソコン雑誌に掲載されているのを打ち込んだり。毎回それでは面倒なので、カセットテープにプログラムを保存し、次回はカセットテープからプログラムを読み込んでいました。正直、かなり面倒な作業が必要で、プログラマー向けといっても良かったと思います。
Apple II plus になり、大きくこの仕組みが変わりました。Apple IIとApple II plus、実はハード的にはほとんど同じです。大きな違いはROM。電源を入れると、接続されたフロッピドライブがフロッピを読み込み、(多くの場合)Apple ProDOS というOSが立ち上がり、同時にアプリケーションが立ち上がりました。(多くの場合)1枚のフロッピーにOSとアプリケーションが収録されており、ユーザーはOSについてはほとんど意識せずに利用していましたが、現在に通じる利用方法がこの時確立されたといえます。

初期のApple IIに比べ大変便利で、多くのユーザーがこの環境に移行していきました。Apple IIもROMを交換し、メモリ増強することでApple II plus 相当にすることが可能でした。

とは言え、元からのApple II ユーザーはこれまでのInteger Basic 環境のプログラムが使えなくなってしまいます。ROMを入れ替えればApple II 環境に戻せますが、ROM スロットは6個、ICチップのソケットで、交換が面倒なのはもちろん、何度も交換していると破損の怖れがありました。そんなユーザーのために提供されたのが、Apple II Integer Basic ROM Card。

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この拡張カードをスロット 0 に挿すことで、Integer Basic とApple II plus 環境をスイッチ一つで切り替え可能になりました。あまり知られていない気がしますが、Apple IIe でも利用可能です。
今やレアカードとして、貴重になっています。

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2025年05月22日

Lisa 10MB 純正内蔵HDD

昨日はSun Remarketing 社のLisa用内蔵20MB HDDをご紹介しました。考えてみると、純正HDDもレアな存在ですよね。順番が逆な気もしますが、今回はLisaの純正内蔵 HDDをご紹介します。

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右が純正、左がSun 20 です。純正内蔵HDDは5.25” 10MB。当初の外付け5MBからは倍増ですが、Mac OSが使えるようになり、ストレージ容量不足になったようです。
コントロールボードも含めた全体の大きさはあまり変わらないように見えますが、ドライブ本体は5.25インチでかなり大きく重いです。重量はSun 20が1.2kgに対して純正は2.4kg と倍増。ずっしりと重さを感じます。
何から何まで大きく重く堅牢な感じのLisaですが、次のMacは対照的に小さく軽いマシンになりました。

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2025年05月21日

Sun 20 Lisa Hard Drive System

Sun Remarketing 社と言えば、Apple Lisa用の各種アップグレード製品を販売していた会社です。MacWorksというLisaでMac OS を使用するためのキットも販売していましたが、これはApple 純正品として販売されました。また、Macintosh XLはLisaで最初からMac OSを使えるようにした機種ですが、これもMacWorksが使用され、起動時にはSun Remarketing 社のロゴが表示されていました。それほど、Appleとのつながりは深い会社でした。
そんなSun Remarketing 社のHDD アップグレード製品がSun 20です。

SUN20_01
















Lisa 2/10のドライブケージに簡単に装着でき、ケーブル2本を接続するだけで簡単にインストールできました。搭載されているHDDは、 KALOK KL 320。3.5インチ 20MB。SCSIではなくMFM HDDというのも時代ですね。

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2025年04月25日

Macintosh Portable のメモリ

初期のMacで異彩を放つのがMacintosh Portable。Mac初のモバイルマシンです。1989年に登場したラップトップマシンです。ラップトップとはいえ、重さは7.2kg。あまりの重さにニークラッシャーの異名を持ちました。

Portable3
















標準的なメモリは、オンボード1MB+メモリスロットに1MBの合計2MB。社外品のメモリを使って最大8MBまで拡張可能でした。各社から拡張メモリが販売されていました。そんなメモリの一例。

Port3MB01













APPLIED Engineering のMACRAM Portable 3MBです。合計4MB。Macintosh Plus の最大メモリが4MBですので、それでもなかなかのメモリ容量だと思います。
特徴的なのが、メモリスロットが8基あって、これには3基埋まっていて3MB。ということは、メモリボードを後から入手できれば、最大8MBのメモリが作れたということになります。と言っても、このメモリは一般的な規格品ではなく、単体で販売されたこともなかったので、現実的に増設は困難ですがなかなか面白い構成でした。30 pin SIMMで作ってもらえたら、実用的でしたね。
とても珍しいメモリなので、記録として残してみました。

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2025年04月23日

Bell & Howell Apple II Plus

Apple II Plus は初期のApple を支えた大ヒットモデルですが、Bell & Howell が販売したモデルが存在します。

B&H01












ブラックボディでオリジナルのApple II Plus よりも格好良いですね。ダークベーダーというニックネームがついています。一般市販はされず、米国教育機感向けに販売されました。Bell & Howell 社は元々はカメラ関係の会社ですが、後に多くのコンシューマー向けエレクトロニクス製品を販売しています。
ハード的には、Apple II Plus と全く同じ。単に黒いだけですが、レアさと格好良さから注目を集めるモデルです。ハード的に全く同じというものの、オプションでA/V バックパックシステムが提供されていました。これは背面にAV 入出力端子を備えたもので、Bell & Howell オリジナルのハードでした。
ちなみにこのブラック、ベージュの筐体の上から塗装されているだけで、塗装が剥げると下からベージュが顔を出すという状況でした。
そんな不思議なモデルですが、独特の外観の魅力がありました。

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2025年03月19日

Vintage Computer チャンネル第277回〜オリジナル Lisa 2/5 が起動〜

Vintage Computer チャンネル今回は第277回です。ぜひチャンネル登録をお願いします。

オリジナル Lisa 2/5 が起動する様子をご紹介します。これまで、Lisaが起動する様子は2回ご紹介しています。しかし、これはHDDの代わりにCFカードを用いたX/Profileを用いてのことでした。つまり、オリジナルではない状態です。今回は、オリジナルのApple 純正 Profile HDD からMac OSが起動する様子をお届けます。



今世界で何台、この状態で起動可能でしょうか。


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2024年12月21日

懐かしの Daystar RAM PowerCard

往年の名パーツの紹介です。あまり有名ではないですが、とても特徴的なカードでした。


rampowercard















Daystar RAM PowerCard です。いわゆるシリコンディスク。メモリをストレージとして、RAM Diskのように使うNubus card です。30 pin SIMM スロットが16基もあります。16MBのメモリを16枚使用すれば256MBの超高速ストレージを利用できました。電源を切ったらデーターは消失してしまいますので、電源をオンにしている間の命。外部電源入力もなし。ただし、再起動ではデーターは維持されました。なので、システムフォルダを丸ッとコピーして、起動ディスクをこのRAM Diskに指定し起動することも可能でした。本当に爆速で秒で起動しました。動画を撮っておけばよかったなぁ。当時は動画を残すのも大変でした。
2000年代前半、もうNubus Macは完全にOld Mac。そんな折に取引先がこのカードをデッドストックとしてまとまった数を保有していました。全部仕入れて販売したらあっという間に完売しました。

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2024年11月16日

初代 Macintosh Performa

Macintosh Performa シリーズをご存知でしょうか。最近のAppleファンは知らないかもしれませんが、1990年代中盤のApple をご存知の方なら知っていますね。
コンシューマ機に各種ソフトとキーボード、マウスをバンドルしたMacです。当時のMacは、キーボード、マウスは別売り。ワープロソフトさえ付属せず、ソフトウェアは最低限しか付属していませんでした。購入したそのままでは、テキストエディターを使えるくらいで、ほとんど何もできませんでした。入門者にはそれでは厳しいということで、クラリスワークス他いろいろなソフトをバンドルして、すぐに使えるようにしたのがMacintosh Macintosh Performa シリーズ シリーズです。私も、最初に買ったMacはPerforma 6210でした。Power Macintosh 6200にソフトをバンドルしたモデルでした。
では、初代 Macintosh Performa は何でしょう? Performa 475, 575 辺りを連想される方が多い気がします。実はこれよりもずっと番数の若いPerforma が存在しました。

Performa200_01


















Macintosh Performa 200です。元はClassic II。発売は1992年でした。日本では発売されていないはずです。Performa シリーズはMacのシェアアップには貢献したものの、安売りが横行しAppleの大赤字の一因となりました。ジョブズの復帰とともに、終了しました。

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2024年07月18日

やれば良かったのか?

今だから言える昔話 シリーズで、PowerBook 2400c 96MB とMacintosh IIfx 16MB のVintage Computer オリジナルメモリについてご紹介しました。IIfx用メモリは成功したプロジェクトとも言えなかったので、オリジナルメモリの開発は、これで打ち止めとなりました。
今思うと、もう少し行けたのではないかとも思います。例えばPowerBook 100用、PowerBook 140/170用 6MBメモリとか、PowerBook 180c用10MBメモリ、PowerBook 1400用48MBメモリ等が思い浮かびます。これらはいずれも最大容量メモリで、現役当時には大変高価で販売数も少なかったのです。それ故、販売終了後も入手困難で、中古を見つけられても結構高価でした。とは言え、最低生産量の300をクリアできるかと言えば、それはなかなか難しかったかもしれません。
ちなみに、PowerBook Duo用ハイスペックメモリのデッドストック品を大量入手したことがありました。これも2005年のことでした。これも良い調子で売れましたが、最後は売れ残ってしまい、最終的に米国内で一括販売しました。そういうこともあるので、踏み切れませんでした。

などと思ったのが、最近古いPowerBook の最大メモリを新規制作して販売しているのを見かけたからです。流石に今更売れるのか? おそらく、最低生産量はグッと少なくて良い方法をとっているのでしょうね。



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2024年07月11日

今だから言える昔話 6

PowerBook 2400c の96MB メモリプロジェクトが無事成功し、次に目をつけたのが、IIfx用のメモリでした。2005年のことです。同時代のMacが30pin SIMM だったのに、IIfx だけは64pin SIMM。16MB 8枚で128MBまで増設することが可能でした。しかし、この16MBメモリは超レア物。
ちなみにこの頃、30pin 16MB SIMM はVintage Computer の人気商品でもありました。SE/30は、16MB 8枚で128MBまで増設することが可能。日本ではレア物でしたが、こちらでは比較的入手しやすく、人気でした。
それなら、IIfxの16MB SIMMを作れば行けるのでは? しかし、30 pin SIMMは、SE/30, IIci, Quadra 700 など、人気のオールドMacで採用されていました。しかし、64pin は人気マシンとも言えないIIfxのみ。ただ、一度に8枚購入してもらえる可能性が高いのが強みです。制作するには最低300枚! やってみよう!
できたのがこのメモリでした。

64pin16MB




最初の150枚ほどは順調に販売、しかしその後パタリと止まりました。最終的には原価での販売で、何とか売り切りました。IIfx プロジェクトは、一応利益は出たので失敗ではありませんでしたが、成功とも言えない結果に終わりました。

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2024年05月14日

PowerBook 550c そのお宝度は?

5/3のYouTubeで、PowerBook 500シリーズを取り上げました。その中で、「PowerBook 550c は日本限定発売なので、米国ではお宝です」と指摘しました。すると、私も持ってましたと言ったコメントを複数いただきました。メールで、「久しぶりにPowerBook 550cを引っ張り出したら、無事動きました!」との報告もいただきました。日本では、今でもPowerBook 550cをお持ちの方は結構いらっしゃるようです。

となると、PowerBook 550c お宝と言ってもどのくらいの価値があるのだろう?と思いますよね。eBayで調べてみました。今年2件売れています。一件は日本からの出品ですね。
一件目はこれ。$1,025で売れています。現在のレートで約16万円。PowerPC Upgrade, PCMCIA Expansion も備えた究極のPowerBook 550c とも言えそうです。
もう一台はこちら。$725.56 約11万3千円です。こちらもメモリマックスに64GB BlueSCSI となかなかのアップグレードですね。
2台ともかなりのアップグレードがされていますが、そうでなくても動作品なら2番目に近い額で売れるのではないかと思います。不動品でも、それなりに高額で売れるんじゃないかと思います。

家のどこかにPowerBook 550c が眠っている方は、発掘してはいかがでしょう。

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