サポート事例

2024年05月18日

SSDを認識しない!?

Mac Pro Late 2013用にSSDを購入いただいたお客様のサポート事例です。

購入後、入れ替えを済ませましたが、ディスクを認識しません。

ご購入いただいたのはNVMe SSDです。このタイプのSSDはmacOS High Sierra 以降(Mojave 以降推奨)でないと認識しません。お客様が利用されているのは、macOS 12 Monterey ということで大丈夫そう、いやここに落とし穴があります。
お客様が実施したのは、Command+R のリカバリモードで立ち上げディスクユーテリティで認識しないということでした。Command+R からのOSインストールは、工場出荷時のOSへの復元となります。また、Command+R で立ち上がった状態も工場出荷時のOS相当となります。となると、macOS High Sierra 以降対応の本SSDは、認識されないということになってしまいます。

ならば、どうするか。外付けドライブでmacOS High Sierra 以降で立ち上げてインストール、OSインストール用のUSBメモリを作成してインストールというのが考えられますが、他のディスクを使わない方法があります。それは、Option-Command-R キーを押しながらの起動です。これにより、対応する最新OSのインストールが可能となります。リンクの説明では、Command+R で直近でインストールされた macOS の最新バージョンとなっていますが、これはそのインストールしたドライブがそのままついている場合。ついていなければインターネットリカバリーとなり、工場出荷時のOSへの復元となります。

この機能、以前はなかったので知らない方も多く盲点ではないでしょうか。リカバリーモードといえば、Command+R と覚えている方も多いかと思います。元のドライブがなければ、工場出荷時のOSとなり、使用したいOSまで上げるのは一苦労で不便ですね。その意味でもOption-Command-R が使い勝手が良い場面も多いでしょう。特にNVMe SSDの場合は、今回のようなトラブルにもつながります。

SN570MMP














WD 2TB NVME PCIe SSD for Mac Pro Late 2013/Mac mini Late 2014 29,800円
WD 1TB NVME PCIe SSD for Mac Pro Late 2013/Mac mini Late 2014 15,800円
WD 500GB NVME PCIe SSD for Mac Pro Late 2013/Mac mini Late 2014 10,800円

vintagecomp at 10:43|PermalinkComments(0)

2024年01月26日

GTX 680 のサポート事例

貴重なMac EFI 対応でMetal対応のGTX 680、トラブルも少ないカードです。特価販売中です!

GTX680












EVGA GeForce GTX 680 Mac Edition 2GB 34,800円 29,800


先日、購入いただいたお客様から、全く写らないので交換か返金を、とのご連絡。発送前にテストも行ったのですが。念のために、以前の記事を参考に挿し直していただくと、、、 無事に動作しました。間違いなく装着したと思っても、落とし穴があるんですよね。そのまま差し直しても解決しないのが厄介です。それでは、以前の記事の再掲です。

ビデオカードが完全に真っ直ぐに装着されているか。画像のように、わずかに斜めになってしまう場合があります。この場合、ブラックアウトしてしまいます。
5870-1
 いやいや、これ以上押し込めないところまで押し込んでいるので、そんなはずはない、 という答えが返ってきそうなのですが、これ以上押し込めないのです。こういう場合は、プレートの下端を少し外側に曲げるとすんなり入ってくれるようになります。

5870-2













それって、プレートが曲がっていたってこと?と思われがちですが、寧ろ全く曲がっていないとしっかり入らないケースが多く、少し外側に曲がった状態の方が入りやすかったりします。この辺りは本体の個体差もありますので、お客様側での微調整も必要になります。

vintagecomp at 10:37|PermalinkComments(0)

2024年01月11日

SSDが認識されない!?

MacBook Pro 13 inch Functions Key 2016/2017モデルは、同時代の他のMacBook ProがSSD交換不可な中、SSD交換可能な貴重なモデルです。

Sabrent 1TB SSD for MacBook Pro 13 inch Function Keys 22,800円
Sabrent 1TB SSD for MacBook Pro 13 inch Function Keys 14,800円

購入いただいたお客様から、認識しないとのサポート依頼がありました。Command+Rでリカバリーモードで起動しても、交換したSSDが認識されないというのです。
実はこれ、仕様通りです。本SSDはNVMe SSDです。NVMe SSDがmacOSでサポートされたのはHigh Sierraの途中からで、それ以前のバージョンでは全く認識されません。Command+Rのリカバリーモードの場合、工場出荷時のOSバージョン環境でのOS再インストールとなります。2016/2017モデルともに出荷時のOSは、macOS 10.12 Sierra。NVMe SSD 非対応です。
OSのインストールは、以下の方法があります。

1. 外付けドライブで、macOS Mojave 以降で起動。そこから内蔵SSDにインストール。
2. macOS Mojave 以降のインストールUSBメモリを作成し、インストール。
3. Command+option+Rのリカバリーモードを使用。最新OSをインストール。


vintagecomp at 10:18|PermalinkComments(0)

2023年08月11日

メモリスロットの異常?

Mac Pro Mid 2010 4 Coreを使用されているお客様からご質問です。このマシンはメモリスロットは4つあります。

1, 2, 3 それぞれに1枚のみメモリを挿した際には正常に起動するが、 4 にメモリ1枚を挿した際には電源ランプが点滅し起動しません。メモリまたはスロットの異常でしょうか。

実際にやってみると、全く同様で現象が再現しました。これは異常ではなく、正常と考えられます。
そもそも1枚のみの場合は、スロット 1に装着すべきですが、2, 3 でも正常に認識されます。なぜ、スロット 4の場合のみ認識されないのでしょうか。理由は分かりませんが、1, 2, 3 に同一メモリを装着した際にはトリプルチャンネルで動作しますが、スロット 4はトリプルチャンネルで動作できません。他のスロットとは、ちょっと違った特性を持っていると考えられ、その辺が関係しているのではないでしょうか。

Dual CPUの8スロットのモデルも同様で、1, 5、2, 6、3, 7 それぞれに2枚のみメモリを挿した際には正常に起動するが、 4, 8 にメモリ2枚を挿した際には電源ランプが点滅し起動しません。
Early 2009、Mid 2012 も同様です。

いずれにしても、これは正常ですのでご心配なく。

vintagecomp at 13:08|PermalinkComments(0)

2023年07月19日

nVIDIAのドライバーソフト

お客様から、nVIDIAのドライバーソフトのダウンロードのサポート依頼をいただきました。
そんなの簡単、 nVIDIA Driver で検索かければすぐにダウンロードが出てくるはず。

ダウンロードページが出てくるので、これで製品、OSを選びダウンロードすれば良いはずです。
ところが、"No certified downloads were found for this configuration." と表示され、ダウンロードできません。そんな、もうMac用のドライバーソフトのダウンロードは終了したのか?
安心してください。こちらからダウンロードできます。 

なお、ダウンロード可能なのはmacOS 10.13.6 までです。また、同じOSバージョンでもビルドまで一致しないとインストールできませんのでご注意ください。
macOS 10.14以降はnVIDIAのドライバーは提供されていませんが、Mac版のMetal対応カードでしたらOS標準のドライバーで動作します。

vintagecomp at 14:15|PermalinkComments(0)

2023年01月05日

旧機種、互換性鉄板のSSD

お客様からサポート依頼がありました。

MacBook Pro Mid 2014を入手しました。SSDが欠品しています。 そこで、サードパーテイーのNVMe SSDを購入しましたが、インターネットリカバリーで認識されません。どうすれば良いでしょうか。

インターネットリカバリーでは、出荷時のOS相当の環境となります。MacBook Pro Mid 2014の出荷時のOSは、OS X 10.9 Merverickです。これでは、NVMe SSDは認識されません。色々方法はありますが、一番確実なのは、純正SSDの利用です。これで、出荷時のOS OS X 10.9 Merverickでも認識され、インストール可能です。

純正SSDを購入いただいて、 OS X 10.9 Merverickをインストールできましたが、この後もうまくいかず再びサポート依頼をいただきました。本機種は、Big Surまで対応していますので、そこまで上げていきたいわけです。過去のOSはこちらで解説しているように入手可能です。 しかし、OSをダウンロードしようとしようとアクセスしようSafariでアクセスすると、「セキュリティが確立できません。」とアラートが出てダウンロード不可です。これはAppleさん、なんとかなりませんかね? FireFoxも同様です。しかし、Chromeなら大丈夫です。SafariでChromeをダウンロードし、ChromeでアクセスするとOKです。
しかし、一足飛びにBig Surにインストールはできません。Firmwareアップデートも必要になるので、段階的なインストールが必要になります。まずは、Sierra 10.12にアップデート。それから、段階的にアップする必要があります。なかなか大変だ!

今回、キーとなったのは、純正SSDでした。旧機種との互換性が旧OS含めて鉄板ですので、お勧めです。 2023年、最初の特価完売です。

PCIeSSD2015-1TB













Apple純正 PCIe 1TB SSD
 39,800円 32,800円
Apple純正 PCIe 1TB SSD 純正放熱板付き 42,800円 34,800円
Apple純正 PCIe 512GB SSD 19,800円 14,800円


vintagecomp at 13:01|PermalinkComments(0)

2022年03月26日

ベンチソフトでスピードが出ない?

Mac Pro Early 2009用に以下のSSDを購入いただいたお客様からのサポート依頼です。

PCie2015-512HS
















Apple純正 Samsung 512GB SSD 純正放熱板付き 19,800円
PCI Express x4 アダプタ+放熱板 3,980円

商品説明では、性能について以下のように謳っております。
最大速度:Read 1.5GB/sec, Write 1.4GB/sec 以上

お客様がベンチソフトで速度を計測したところ、以下のようになったとのことです。

M2オール















Readはスペック値以上の1.5GB/sec出ていますが、Writeは900MB/secと大きく下回っています。
お客様は、Windowsでもお馴染みのAmophouisDiskMarkを使用されていますが、Vintage Computerでは主にMacでお馴染みのBlackmagic Disk Speed Testを使用しています。こちらで測っていただきました。

???? ンショッ ? 2022-0 3-15 23.00.44
こちらではほぼスペック通りの値が出ました。実際は、十分な性能が出ていたわけです。

なぜこのような差が出るかといえば、 これはソフトによって計測条件が異なるためです。シーケンシャルかランダムかでも速度は大きく違いますし、読み込み、書き込み容量の違いでも差が出ます。それらの中で、各ソフトは代表値を表示しますが、Blackmagic Disk Speed Testの方がSSDメーカーが発表している数値に近い値が出ていると思います。

また、同じソフトを使っても、本体のスペック、他の拡張カードの有無、OSバージョン、ソフトのバージョンなどで値は変わってきます。商品のスペックやベンチテスト結果は、あくまで参考値としてください。10%程度の違いはほぼ条件を揃えても出るものと考えていただくのが良いと思います。

vintagecomp at 10:02|PermalinkComments(6)

2022年03月16日

iMac用メモリサポート事例

以前は割とよくありましたが、最近はご無沙汰でした。しかし、2件連続で発生しましたので、改めてご紹介します。

iMac 27" Mid 2011用に以下メモリをご購入いただきました。

お客様から、以下のご連絡をいただきました。
「32GB使えるということだったのに、認識しません。返品しますので、返金してください。」 
アマ◯ ◯なら、返品返金で終了でしょうが、弊社はしっかりとサポートさせていただきます。

以下の原因が考えられます。
1. メモリの差し込み不良
2. メモリの初期不良。ただし、この場合も1枚のみ不良の可能性が高い。
3. 非対応の機種を使用されている。

2件とも結論としては1でした。大容量メモリは、純正メモリよりも強い力で差し込まないと認識しない場合があります。お客様としては、普通に差し込んで認識せず、純正のメモリに戻すとちゃんと認識するので、これは使い物にならないと思われてしまうようです。
しっかりと強い力で差し込んでいただくことで、問題なく認識しました。特にSODIMMを使用するiMacではよく発生します。

アマ◯ ◯のように即返品可能というのも安心ですが、最終的にそれではベストの結果にならないですね。ちょっとしたことで問題なく使えるケースが意外に多いです。また1枚のみ不良だった場合も、交換させていただくことで、解決いたします。
サポートにもお付き合いいただくようお願いいたします。

 


vintagecomp at 10:34|PermalinkComments(2)

2021年06月11日

iMacの処分の仕方

お客様から、iMac 27" Mid 2011の処分方法についてご相談いただきました。

数年前に、電源投入後アップルロゴが出た後にステータスサークルが出たまま起動しない状態になってしまったそうです。Appleのサポートにも相談したそうですが、結局は買い替えに。そのまま数年間放置したていたものの、この度処分することにしたそうです。しかし、HDD内には重要マル秘情報も含まれているため、そのままでは処分できない。分解してHDDを取り出すのも一案だけれども、そのためだけに必要工具を揃えるのもナンセンスな気がする、ということです。

考えてみましょう。要するに、HDDを読み取り不可な状態にする必要があるわけです。そのためには、
・HDDを初期化する
・HDDを破壊する
の2案があります。普通に初期化すると、データーは一応消去できますが、ユーティリティツールを使うと、簡単にデーターを復元できてしまいます。それを防ぐには全領域に0の書き込みを行うことです。これで、 ユーティリティツールでの復元は不可能になりますが、分解してディスクを取り出し、磁気顕微鏡を使うことで、上書きされたデーターを読み取ることも不可能ではありません。そこで、0書き込みを何度も行うことが、重要なデーターには推奨されています。これは、ディスクユーテリティのセキュリティオプションで、重要度に応じて選択できます。
HDDを物理的に破壊してしまえば、読み出しは不可能になります。金槌で強打すればイチコロです。

アップルロゴまでは出るということなので、HDDは完全に逝ってはいないようです。それを踏まえて、以下考えてみます。

1. インターネットリカバリを使って、初期化を行う。
2. インストールディスク、外付けHDDから起動し、初期化を行う。
3. ターゲットモードで起動し、他のMacに接続し、 初期化を行う。
4. 分解しHDDを取り出して、 外付けケースを使って初期化を行う。
5. 分解しHDDを取り出して、 破壊する。
6. 本体を内部HDDが破壊されるほどに破壊する。

ちょっと考えただけで、色んな方法がありますね。6はかなり乱暴で、愛機が破壊されるのは忍びないかも。しかし、簡単ではあります。もし実行される場合は、ガラスの破片が飛び散るので、十分安全には気をつけてください。

vintagecomp at 07:37|PermalinkComments(0)

2021年06月05日

旧環境にも対応?

Mac Pro Mid 2010/2012用 バックプレーンボード Mojave対応をご注文いただいたお客様から、サポート依頼がありました。

組み付けて起動すると、スイッチは入り、ファン等もまわるのですが、起動音はせず、画面も暗いままです。このプレート、Mojave対応とのことですが、ひょっとしてmetal対応のグラフィックカードでないと動かないでしょうか。当方high sierraのOSですので5770のボードのままです。交換するまえのプレートは全く電源はいらず、おしゃかになっていたのであるいはこの辺がいけないでしょうか。

全く電源が入らなかったのが入るようになったとのことですので、不具合部位の判定に間違いはなかったようです。 以前バックプレーンボードは、Mojave対応のFirmwareアップデートを施さずに販売しておりましたが、これではMojave環境で交換した場合起動不能になってしまうので、Firmwareアップデートを適用後に販売するようにしております。
それ故、逆にMojave以前の環境に対応しているか不安になったということですね。しかし、Mac Proはドライブベイが4つあり、起動ディスクを簡単に複数設置できるので、以前のOSに非対応であれば大問題です。もちろんそんなことはなく、High Sierra以前やMetal非対応のビデオカードでも問題なく動作します。商品説明に追記しておきました。
結局、お客様の問題は組み付け時にピンが1本曲がってしまい、コネクタが正常に刺さっていなかった事が原因でした。トラブル発生時こそ、基本に戻った確認が必要ですね。

661-5706












Mac Pro Mid 2010/2012用 バックプレーンボード Mojave対応 15,800円
 

vintagecomp at 23:50|PermalinkComments(0)

2021年01月14日

サポート事例、Appleロゴが大きく表示された後にブラックアウト

Mac Pro用のビデオカードをご購入いただいた方から、サポート依頼です。

起動時、アップルマークが大きくなり、その後ブラックアウトしてしまう現象がずっと続いています。ビデオカードが原因だと思い、今回ビデオカードを購入させていただいたのですが、全く改善されない状況です。 

うーむ、アップルロゴが大きく表示されるということは、解像度情報がちゃんと伝わっていないのでしょうね。 そう言えば、最近ブラックアウトの事例がありました。まずは内蔵電池の確認とNVRAMクリアをお願いしました。
これでは解決しなかったのですが、お客様が自己解決されました。 

ケーブルを疑い、DVIーHDMIにしたところ、直りました。ケーブルが悪さをしていたようです。 おかげで自分のMac Proも快速になり、まだまだ仕事で活躍できそうです。

あー、これは私も経験があります。 ケーブルのトラブルで解像度の情報がセンシングされずに低解像度でアップルロゴが表示された後にブラックアウト。これは、一発で解決したかった。
こんなことが起きた際には、ビデオケーブル、アダプターをまずは疑いましょう。

今回、ご購入いただいたカードはこちらでした。

Q4000Mac-1












PNY nVIDIA Quadro 4000 for Mac 2GB 19,800円


vintagecomp at 09:58|PermalinkComments(0)

2021年01月08日

ビデオカードブラックアウト、慌てずに!

Mac Pro 用ビデオカードは、Vintage Computerの主力商品の一つです。中古カードも多く扱っているので、それらは全て動作確認の上発送しております。
先日、中古のビデオカードをご購入いただいたお客様からのご連絡です。

早速装着したところ、ディスプレイはブラックアウト、全く表示しません。不良品です。早急に、返品、返金の手配をお願いします。

最近は、簡単に返品、返金に応じるショップもありますね。サポートはせずに返品に応じるスタイル。そういうショップは安心感はあるものの、もし不良品でなければ、お客様としては何の解決にもならないわけで、本当に素晴らしいサービスかは疑問です。

テスト後に発送しているので、不良品の可能性は低いと考えられます。 まずはお客様の環境を確認の上、次の確認をしていただきました。

1. ビデオカードが完全に真っ直ぐに装着されているか。画像のように、わずかに斜めになってしまう場合があります。この場合、ブラックアウトしてしまいます。
5870-1
 いやいや、これ以上押し込めないところまで押し込んでいるので、そんなはずはない、 という答えが返ってきそうなのですが、これ以上押し込めないのです。こういう場合は、プレートの下端を少し外側に曲げるとすんなり入ってくれるようになります。

5870-2













それって、プレートが曲がっていたってこと?と思われがちですが、寧ろ全く曲がっていないとしっかり入らないケースが多く、少し外側に曲がった状態の方が入りやすかったりします。この辺りは本体の個体差もありますので、お客様側での微調整も必要になります。

2. 真っ直ぐに入った上で、NVRAMのリセット。ブラックアウトの原因で割とあるのが、NVRAMに記憶している解像度が不適切なために、表示できないケースです。リセットで解決します。

今回は、これらで不具合は解消しました。
不具合の際に、お願いした内容を実機で確認をいただくのはまどろっこしくもありますが、返品返金や交換も時間がかかりますし、急がば回れです。また不良品と確定すれば、その後も迅速な対応が可能です。
何卒、ご協力をお願いいたします。 

vintagecomp at 09:25|PermalinkComments(0)

2020年12月22日

寒いとSSDが認識されない!?

Mac Pro Mid 2010用にNVMe PCIe SSDをご購入いただいたお客様からのサポート依頼です。

起動ディスクにしていますが、最近寒いせいか、SSDから起動しません。
元のHDDで起動したあとしばらくして「起動ディスク」画面にSDDがでてきたら選択し直して立ち上げています。
パソコンを暖めてから起動するようにしないといけないでしょうか。 

むむむ、 暑すぎてトラブルということはありますが、寒さでの認識トラブルというのは初耳です。 これだけでは情報が足りないので、色々と質問させていただきました。すると、以下の情報が。

昨晩、もしやと思い電源を落としたあと(通常は節電のためにMacのつながっているコンセントの元スイッチをoffにしてました)コンセントにはつながった状態で寝ました。
そうしましたら今日は朝からSSDで起動しました。

わかっちゃいました!
これは、NVRAMが毎回リセットされて、システム環境設定の起動ディスクの設定がリセットされていると考えられます。
AC電源が接続されている間は、NVRAMのデーターは保持されます。AC電源がOFFとなっても、NVRAMのデーターが消えては困るので、ビデオカード下あたりにボタン電池のバックアップ電池が付いています。AC電源がOFFとなるのは、普通はそうそうないのでほとんど電池は減らないのですが、このお客様は節電のために毎日OFFにされているということで、毎日バックアップ電池が使用されていることになります。おそらく、電池の残量はもうゼロなのでしょう。そこで、毎日AC電源がOFFとなるたびに、起動ディスクの設定がリセットされてPCIe SSDから起動しないわけです。お客様には、電池の交換と通常はAC電源をオフにしないことをお勧めしました。

ちなみにバックアップ電池は、電気店やおそらくコンビニなどでも買えるCR2032です。電池を右側にスライドさせると、外れます。
最初にサポート依頼をいただいた時には、皆目見当がつかずどうなるかと思いましたが、 やはり状況をよくヒヤリングすることが大切ですね。

PCIeMP

vintagecomp at 13:45|PermalinkComments(2)

2020年08月27日

Mac Pro Late 2013が起動しない!

一昨日、Mac Pro Late 2013のサポート事例、「Mac Pro Late 2013のCPUが取り外せない!」をお届けしました。その続編です。
CPU取り付けネジのヘッドが平に見えるということでしたが、実はいじり防止用のステッカーが貼ってあるだけということで、T10ドライバーを差し込んでいただくことで、無事外れました。
組み付けも終わり、いざ起動したところ問題が。

大きなアップルマークが出てバーが1/4ぐらい伸びたところで停止してしまいます。SMCリセット、PRAMクリア、セーフモード等試してみても変わりません。再度分解してもコネクターの外れ等目視での不具合も見つかりません。

こういう場合コネクタの接触不良、CPUの取り付けネジの締め付け不均一等が原因となっていることが多いです。コネクタは目視で問題なくても、再度脱着すると、正常になる場合があります。
といった辺りをご連絡しようと考えていたところ、お客様から続報が。

モニターディスプレイのHDMIコネクタの抜き差しを行ったところ無事起動しました。

良かったです。 しかし、本当にHDMIのコネクタが原因だったのか、ちょっと疑問ですね。いずれにしろ、こういうことはアップグレード作業にはつきものですから、いろいろ試してみるのが良いと思います。

E5-2697kit2















2.7GHz 12 Core E5-2697 v2 CPUアップグレードキット for Mac Pro Late 2013 54,800円

最速CPUにアップグレードすれば、まだまだ戦闘力は高いです。

vintagecomp at 09:19|PermalinkComments(0)

2020年08月25日

Mac Pro Late 2013のCPUが取り外せない!

最近、よく売れているのがMac Pro Late 2013用のアップグレードキットです。

E5-2697kit2















2.7GHz 12 Core E5-2697 v2 CPUアップグレードキット for Mac Pro Late 2013 54,800円

Mac Pro Late 2013のどのモデルでも使用できます。 12 Coreは発売時にBTOの追加価格だけで36万円とかなりの高額でしたから、今ならかなりお買い得と言っても良いでしょう。

 先日、ご購入いただいたお客様からサポート依頼が。交換作業を初めてCPU取り外しまでもう少しのところで問題発生。

Image2013
























内側のネジ4本を緩めていよいよCPUが取り外せるのですが、ネジの頭がT10のはずがまっ平。これでは緩めることもできず、どうしよう〜〜〜、というわけです。

実はここは落とし穴なので、添付のマニュアルでも説明しているのですが、お客様は読まれていなかったようです。これはT10のネジの頭の上に、いじり防止用のステッカーが貼ってあるのです。確かにステッカーには見えず、平なヘッドに見えますね。
 これ、2015年の途中あたりからいじり防止用のステッカーが追加されているので、発売直後のバラシ記事などには記載されていないんですね。

このように、マニュアルには注意点を記載しているので、ぜひ読んで作業に取りかかってください。

vintagecomp at 11:37|PermalinkComments(0)

2020年08月20日

Bluetoothでキーボード、マウスを認識しない!

Mac Pro Early 2009-Mid 2012用 Wi-Fi 802.11ac Bluetooth 4.0 アップグレードカード」は、弊社のオリジナル商品の中でも、とても人気が高いです。

11acMacPro2009-3













Mac Pro Early 2009-Mid 2012用 11ac BT 4.0 アップグレードカード 12,800円

Wi-Fi 802.11ac とBluetooth 4.0が使えるだけでなく、Handoff機能や、Apple Watchによるロック解除にも対応できるというとても美味しいアップグレードで好評です。

先日購入いただいたお客様から、サポート依頼をいただきました。

Bluetoothがキーボードとマウスを認識しません。どうすれば良いですか?

という内容でした。これ以上の情報はないので、ペアリングしようとしてキーボードとマウスは表示されるもののペアリング失敗となるのか、ペアリングしようとしてもキーボードとマウスが全く表示されないのか、その辺からお尋ねしました。

 Bluetoothのキーボードとマウスが接続されないので、ペアリングしようにも何の操作もできません。キーボードとマウスを使わずにペアリングする方法があるのですか?

いろんなパターンを想定していましたが、これは予想外でした。 Bluetoothのキーボードとマウスを使うには、必ず有線のキーボードとマウスを使ってペアリングを行うことが必要です。お客様としては、すでに標準のBluetoothでペアリング済みのため、そのまま使用できると思ったようです。Bluetoothは新たなものに交換されているので、有線のキーボードとマウスを使ってペアリングする必要があります。有線のキーボードとマウスを持っていなかったら? これは、一時的に借りるなどしてでも用意する必要があります。もう、有線のキーボードとマウスは使わないと決めている方も多いと思いますが、こういう時のためにも取っておく必要がありますね。
お客様には有線のキーボードとマウスを使ってペアリングしていただいた結果、無事使用できるようになりました。HandoffやAirDropが大変快適との感想もいただきました。

最近のiMac等には Bluetoothのキーボードとマウスが標準で付属しています。これは予めペアリング済みですので、最初からそのまま使用可能です。そのような体験をお持ちの方は、ペアリングなどしなくても、使えると思ってしまうかもしれませんね。しかし、標準品が故障等で使えなくなって買い替えたら、やはり有線のキーボードとマウスを使ってペアリングする必要があります。一家に一台必要ですね。

vintagecomp at 10:16|PermalinkComments(0)

2019年09月19日

二重の取り付けに注意!

以下の製品を購入いただいたお客様から、サポート依頼をいただきました。

11acMacPro2009PCIe-2













 Mac Pro Early 2008-Mid 2012用 Wi-Fi 802.11ac Bluetooth 4.0 PCIeカード 12,000円 9,800円

いや、最初はサポート以来というよりは、動作しない報告でした。本カードを装着すると、起動時に親友禁止マークが出て、起動しないということでした。4 coreのマシンですが、CPUを交換している改造機なので、動作しないのは仕方ないので諦めるとのことでした。
いやいや、 Vintage ComputerでもCPUアップグレードを販売していますし、本カードもCPUアップグレードを行った本体で動作確認済みです。何か原因があるはずです。
本カードは、挿し方が問題になることがあるので、まずはそちらから。しかし、サポートしているうちにWi-Fiスロット側にもアダプタを介してBCM94360CDを装着していることがわかりました。 二重にBCM94360CDを挿しているのは、問題がありそうな気がします。外していただくと・・・
解決しました!

Vintage ComputerでもWi-Fiスロット側に挿すアップグレードカードを販売しています。

Mac Pro Early 2009-Mid 2012用 Wi-Fi 802.11ac Bluetooth 4.0 アップグレードカード 14,800円 12,800円

お客様が装着していたのは、弊社の製品ではなく、アンテナは自前で用意した外部アンテナだったそうです。しかし、アンテナの感度がイマイチなせいで十分な性能が出ておらず本品を購入されたとのことでした。解決後は、感度も十分でワイヤレスの速度もバッチリとのことでした。
というわけで、二重の取り付けにはご注意ください。アンテナ感度など弊社の製品は性能的に安心です。値下げも行いましたので、お買い得です。 

vintagecomp at 13:51|PermalinkComments(0)

2019年03月06日

MacBook Pro Retina 13のヒンジトラブルを修理

MacBook Pro Retina 13インチ Mid 2013ですが、昨日から急にリッドが閉じなくなってしまいました。

MBPR-1









少し開いた状態で閉じないのです。リッドを開閉しても、特にガクッとくるようなことはなく、少々重いだけです。とりあえず蓋を開けて、ヒンジの状態を見てみました。

MBPR-2 
うわっ!
埃だらけです。これは汚い。ヒンジは置いておいて、まずはクリーニング。

MBPR-3 
綺麗になりました。
ヒンジの様子を見ると、特に破損はありません。取り付けネジを緩めたり、締めたりしてみましたが、 変化なし。気休めに、ヒンジの修道ぶに潤滑剤を塗ってみました。すると、操作がぐっと軽くなりました。これはもしや・・・

MBPR-4










ちゃんと閉じるようになりました。\(^o^)/
同じトラブルに悩まれている方、簡単に直るかもしれません。 

vintagecomp at 10:27|PermalinkComments(0)

2018年10月13日

macOS Mojave インストールに注意

先日、NVMe SSDをご購入いただいたお客様から、macOS Mojave インストール後、起動できなくなったとのサポート依頼をいただきました。
MacBook Air Mid 2013で、Mojave インストール中に不具合が生じ、その後再起動してもディスクを認識しないとのことでした。 リカバリーモードで起動しても認識しないとのことで、SSDの故障が疑われるとのことでした。

返送していただき、Vintage Computerでテストをいたしました。MacBook Air Mid 2013 に装着し、外部ディスクのmacOS High Sierraから起動したところ、あっけなくSSDが認識されました。ただし、起動ディスクはなく、macOS Mojave Install のボリュームだけが確認されました。インストール中の何らかの不具合で、インストールデーターが入っただけの状態で起動不能になったようです。

初期化してmacOS Mojave をインストールしてみると、問題なくインストール、起動できました。ユーテリティで確認しても、ディスクの問題は検出されず、ハード上の問題はないと判断しました。

ネット上を見ると、 macOS Mojave インストール時に不具合が発生し、復旧に大変苦労したという情報がいくつも見られます。メジャーアップデートにはつきものですので、インストールする場合は慎重に、そして然るべき環境、準備を整えた上で実行されることをお勧めします。私がお勧めするのは、以下2点です。

1. インストール直前の状態で、Time Machineのバックアップを取っておく。
2. 外部ディスクから macOS High Sierraが起動できるようにしておく。

Time Machineのバックアップがあれば、とにかく元の状態には戻れますので、これは必須です。それから、2も重要です。特にSSDのフォーマットがAPFSになったことから、macOS Sierra以前では APFSフォーマットのディスクを認識できませんので、ぜひともmacOS High Sierraが起動できる外部ディスクがあると便利です。
SSDをアップグレードしている場合は、以下のケースを使って純正のドライブを使って起動ディスクを用意するといいですね。

EnvoyPCIe











OWC Envoy Pro PCIe SSD USB 3.0 ケース 14,800円
OWC Envoy USB 3.0 外付けSSDケース for MacBook Air Mid 2012  3,980円
MacBook Pro Retina Mid 2012~Early 2013 SSD用 USB 3.0 外付けケース 5,800円

私の場合は、テストマシンにはmacOS Mojaveをインストールしていますが、仕事のメインマシンには慎重を期してしばらく様子見です。

vintagecomp at 05:04|PermalinkComments(0)

2018年09月20日

Radeon HD 5770/5870 と4K モニタ

macOS Mojave 非対応となってしまったRadeon HD 5770, 5870 ですが、相変わらず人気は高いです。

radeon5770HD















ATI Radeon HD 5870 1GB  29,800円
ATI Radeon HD 5770 1GB  24,800円

先日Radeon HD 5770をご購入いただいたお客様より、サポート依頼がありました。

早速取り付けましたが、モニター画面が信号入力なしで映りませんでした。電源コードを抜き差確認、ビデオボードも3回くらい付け替えましたが認識しませんでした。
元からあるビデオカード(NVIDIA Gforce GT 120)に戻すと起動し正常に映ります。購入したビデオカードに問題があるのでしょうか?
Mac Pro Early 2009, モニター LG 32UD60 UHDmonitor4k, Mini DisplayPort接続

むむ、不良品でしょうか? しかし、Vintage Computerでは中古品は全て動作テストを行って発送しております。

 気になるのは、4Kモニタを使用している点です。以前は4Kモニタ非対応でしたが、新し目のmacOSでは4K 30Hz表示が可能になっています。そこで、モニタ側は4K 60Hzの設定になっておりブラックアウトしているのではないかと推定しました。GT 120は4K表示能力が全くないので、低解像度設定になるのだと思います。
これには、低解像度の別モニタで問題なく表示されるかを確認するのが一番です。幸い、お客様は別モニタをお持ちでしたので、確認いただいたところ問題なく表示されました。
使用されているモニタは、 DisplayPort 接続では4K 60Hz対応ですが、HDMIでは4K 30Hz対応です。そこで、アダプタを使用してHDMIに接続してもらったところ、無事4K 30Hzで表示されたそうです。

 HDMIですと4K 30Hz固定になるのでベストな接続方法だと思いますが、Mini DisplayPort 接続でも以下の方法で表示可能になるのではないかと思います。
DVI側に低解像度のモニタを接続します。これで起動すると、 Mini DisplayPort 側はブラックアウト、DVI側は表示されるはずです。システム環境設定/ディスプレイを開き「ウインドウを集める」ボタンを押すと、Radeon HD 5770側の設定ウィンドウも表示されます。ここで解像度 4K 30Hz選ぶと表示されるようになるはずです。


vintagecomp at 04:56|PermalinkComments(0)

2018年09月11日

赤い光は不具合の印?

Macのロジックボードやプロセッサーボードには、動作状態を示すLEDが設置されていることがあります。大抵は、グリーンなら正常でレッドなら不具合ありです。なので、赤い光はあまりみたく無いものですね。

Mac Pro用のグラッフィックボードを購入いただいたお客様から、以下のご連絡をいただきました。

オーディオのデジタルアウトのコネクト部分が赤く点灯しています。
今まで8年間、2010(5,1)を使用してきていますが、デジタルオーディオを使用していないので、ここを注意して見ておらず、いつから光っているのかわかりません。
正常なのでしょうか? それともこのグラボに変えたからなのでしょうか? 

MacPro2010


















グラッフィックボード交換が原因かどうかなら、元のカードに換えてみれば良いわけですが、すでに手元にないのでしょうか。
 ここは、確か常時光っていたような気がしますが、改めて聞かれると自信がないです。早速、実機を見てみました。光ってます!グラッフィックボードを換えても同じです。

いやしかし、私もお客様も長年使っているのに、確かな記憶がないというのは不思議ですね。案外盲点ですね。

vintagecomp at 10:55|PermalinkComments(4)

2018年08月21日

サポート事例:SSD速度

Mac Pro Mid 2010用に1TB PCIe SSDとPCI Express アダプターをご購入いただいたお客様よりサポートのご依頼がありました。


PCIeSSD2015-1TB
 













Apple 純正Samsung PCIe SSD 1TB 118,000円 99,800円
PCIe SSD to PCI Express x4 アダプタ+放熱板 3,980円

激速の1.5TB/secと謳って販売しておりますが、お馴染みのDiskspeedTestで720MB/sec〜770MB/secの値しか出ていないということです。期待の半分ほどのスピードしか出ていません。スロットには、以下のカードを挿しているということでした。

スロット1        NVIDIA GeForce GTX680
スロット2        Apple純正 Samsung 1TB PCie SSD
スロット3        SUMSUNG 960EVO M.2  1TB
スロット4        USB3.0拡張カード

高性能カードで埋まっていますね。まずは、システムレポートでリンク幅を確認してもらいました。本来、x4のはずですが、何らかの不具合で x2となっていると半分ほどの速度しか出ません。しかし、表示はx4となっていました。
続いて、スロット2からスロット4へのスロットの移動を行ってもらいました。そうしたら、1500MB/secほどの速度となりました。 USB3.0拡張カードをスロット2に移動してもらい、全て正常に動作するようになりました。
スロット2はx16、スロット3, 4はx4 です。大は小を兼ねるはずではありますが、カードと同じx4のスロット3, 4に設置するのが良いようです。

G2 Power Macの頃は、拡張カードが認識されなかったり、うまく性能が出ないことが良くあり、そんな時はスロット位置を変えるのが定番の対処法でした。最近は、そんなこともあまりありませんが、こんな時にはやはり有力な対処法ですね。


vintagecomp at 05:46|PermalinkComments(0)

2018年04月17日

Mac Pro Bluetooth 不具合、続編

3/31のエントリーで、「USBカードでBluetoothの不具合?」を掲載しました。おさらいとして、Bluetoothアンテナ位置の画像です。USBカードの一番右側のポートに特定のドングル型のUSBデバイスを装着すると、ノイズの影響を受けてBluetooth接続が切れる問題が発生する場合があります。

rear














割と反響が高くて、お陰で問題が解消しましたというメールも複数いただきました。今回は、その中でもちょっと盲点となりそうな事例をご紹介します。
その方のMac ProもBluetoothの接続切れが頻繁に起こっていたそうです。そこで、アップルに修理に出されたそうですが、診断結果は問題なし。それでも、Bluetooth関係のパーツ交換をしてくれたそうです。それでも状況は全く改善されず。やむなく症状を抱えたまま使用してきたそうです。

 そこで今回の記事。似ている状況ですが、USBカードなどの拡張カードは使っていません。背面はこんな状態です。

IMG_1023 

















 白ケーブルがApple Cinema Display、黒ケーブルがサードパーティーのディスプレイに接続されています。トラブル時は画像と逆で、黒ケーブルが右、白ケーブルが左だったのですが、これを反対に接続したら、不具合が解消したとのことです。
サードパーティーモニターに使っている黒ケーブルのシールドが不十分だったのかもしれませんね。今回は位置の移動で解消しましたが、 より品質の高いケーブルに交換するのも効果がありそうです。USBカードに限らず、他のデバイスを接続するカードは要注意ですね。

アップルとしても、本体のみの回収では「問題なし」の判断はやむ得なかったとは思いますが、もう一歩踏み込んでもらえていればと思います。

vintagecomp at 04:26|PermalinkComments(0)

2018年02月16日

Mac Proの電源不具合

お客様から、Mac Pro Mid 2010 不具合の相談です。

・急に電源が落ちる
・落ちた直後は、SMCリセットをしても起動時にすぐ落ちる
・数時間電源を抜いて放っておくと、数時間〜2日の幅で動作する

これを見る限り、電源不調が怪しいです。それはお客様も最初に疑っており、専門業者に検査を依頼して問題ないとの結論が出ているとのことでした。そこで、お客様はバックプレーンボードの交換なども試したとのことですが、解決せず。

私の見立てとしては、問題ないとの結論が出ているとのことですが、やはり電源が怪しいと思いました。

そこで、電源を購入いただき交換したところ・・・
不具合解決! 
「あれだけ頻繁にシャットダウンしていたMac Proが全く問題なく動作しております。」
とのことでした。

解決して良かったです。
Mac Proの電源は不具合も多いので、電源が落ちるようでしたら、やはり一番に交換が必要だと思います。しかし、専門業者さんの検査とは、一体何を検査するのでしょうね?


vintagecomp at 23:30|PermalinkComments(0)

2017年12月23日

米国版iPhone Xでドコモメールを使う

iPhone X Verizon版をご購入いただいたお客様から、ドコモメールが使えないとのサポート依頼をいただきました。今回は、iPhone Xに関してですが、iPhone 7以降(場合によってはそれ以前のモデルも)該当します。
これまで個別にご連絡をいただいたり、当ブログのコメント欄で情報をいただいたりしていましたが、まとまった記事にはしていなかったと思いますので、改めて取り上げたいと思います。

ご相談内容
docomoのSIMを入れて通信は可能になったが、ドコモメールのプロファイルがインストールできず、ドコモメールが使用できない。これまで使っていたiPhone 6 Sprintでは問題なくインストールできた。

回答
結論としては、ドコモメールのプロファイルのインストールはできません。インストールが可能なのは、日本版のA1902のみです。手動での設定が必要になります。手動の設定方法は、こちらこちらを参照ください。
iPhone 6 Sprintでは問題なかったとのことですが、それは日本版もSprint版も共にA1586で同モデルあるためです。
iPhone Xでは、日本版はA1902、Verizon版はA1865と別モデルです。なお、iPhone Xでは、日本版と同モデルの海外版は存在しません。

解説
以前、docomoではspモードで使用できる端末を、自社端末と日本版SIMフリーモデルに限定していました。ただし、海外版でも同一モデルの場合は制限できないため、spモードが使用できました。
モデルの異なる端末では、mopera Uが必要で、こちらではドコモメールは使用できませんでした。
こういう状況から、ドコモメールのプロファイルは、日本版とモデルの異なる端末にはインストールできないようになっています。
2015年末ごろから、spモードの制限が外れ、モデルの異なる海外版SIMフリーでもspモードが使用可能となりました。
その時点で、ドコモメールのプロファイルのインストール制限も外してくれて良さそうなものですが、ユーザー数が限られるせいか未だに制限がついたままとなっております。
弊社では、iPhone SEまでは日本版と同じモデルをメインに取り扱っておりましたので、このような現象はありませんでしたが、iPhone 7以降日本版は専用モデルとなったため、この現象が起こります。6s以前でも、日本版と異なるモデルの海外版は同様になります。

日本のアップルにも相談いただいたそうですが、全くわからず、Verizonとの解約がうまく行っていないのではというような、的外れな回答だったようです。キャリア関係なので、アップルに相談いただくより、docomoに相談いただいた方が良かったかもしれません。というより、Vintage Computerにまず尋ねていただくのが良かったですね。



vintagecomp at 06:09|PermalinkComments(19)

2017年12月06日

Continuity Activation Tool (CAT) はHigh Sierraでも有効

Contenuity Activation Tool (CAT) は、MacとiOS間の絶妙な連携が可能なHandoff 機能を、非対応機種でも実現する、大変便利なソフトウェアです。
ハード要件として、Handoffを利用するにはBluetooth 4.0が必要、またApple Watchでのロック解除は802.11acが必要です。ネットワークカードを交換してハードの要件をクリアしても、残念ながらこれらの機能は有効になりません。その状態でCATを適用すると、使用可能になります。

このCAT、以前はマメにアップデートされていましたが、ここ1年以上アップデートされていません。こうなると心配なのが、新OS High Sierraに対応しているのかどうか。
High Sierra リリース当初、お客様から以下のようなご連絡をいただきました。

Mac Pro 2010のお客様より
High SierraへのアップデートでHandoffが使用できなくなりましたが、SIP解除と、Continuity Activation Toolの適用で無事復旧しました。

MacBook Pro 17" 2011のお客様より
MBP 2011モデル用Bluetooth 4.0 アップグレードキットにContinuity-Activation-Toolで今までhandoffが動作していましたが、macOS High Sierraでは動作しなくなりました。
一日がかりで各種試しましたが、もはや解決策すら無いと判断しました。

う〜〜む、Mac ProはOKで、MacBook Proではダメなんでしょうか。使用しているカードはこちらです。

661-6510kit










MacBook Pro 13/15/17 2011 Bluetooth 4.0 キット 6,800円

調べてみると、情報がありました
内容としては、MacBook Pro 2011とHigh Sierraで問題なく使えているというユーザーが2名。どうしても使えないというユーザーが1名。CATはLatest betaを使った上、iCloud からログアウト、再ログインで、使えなかったユーザーも使えるようになったということでした。
別のお客様からもサポート依頼をいただきましたが、この情報をお伝えしたところ、無事使えるようになりました。

結局ポイントは2つ。Download linkからではなく、Download latest beta のリンクからCATをダウンロードしてください。そして、インストール後動作しない場合は、iCloud からログアウト、再ログイン。これで使用できるようになるはずです。


vintagecomp at 11:20|PermalinkComments(3)

2017年11月22日

AKiTiO Thunder2 Quad の分解方法

Thunderbolt 2 接続で、4台のドライブを内蔵できるAKiTiO Thunder2 Quad。超大容量のストレージを追加するのに便利です。
以前ご購入いただいたお客様から、サポートの依頼をいただきました。

Thunder2Quad





















お分かりでしょうか。上部の取っ手を固定するネジが取れてしまっています。各パーツは破損しておらず、ネジも紛失していないので、ネジを再度締めれば復活です。しかし、内側から締めないといけないので、ケースの分解が必要です。
このデバイスは、インナーシャーシにアウターシャーシをかぶせてある構造ですので、アウターシャーシを外してしまえば良いわけです。お客様も分解しようと見渡したところ、どこにもネジがなく、どうすれば良いか分からずでサポート依頼となりました。

勘の良い方なら見当がつくと思いますが、ゴム足の下に固定ネジが隠されています。ゴム足を外して、ネジを外せばアウターシャーシが外れて、取っ手のネジをつけることが可能になります。
分かってしまえば「なんだ、そうだったのか。」ですが、知らないとバラす手がかりがなく、圧入されているのか?などと思ってしまいますね。
このデバイス以外にも応用が利きますので、参考にしてください。


vintagecomp at 07:10|PermalinkComments(0)

2017年08月29日

Macのお掃除に注意

先日、お客様のMac Pro Mid 2010の内部の掃除後に、PCI Expressに装着しているSSDが高熱になり、アラートが出たそうです。調べてみると、PCIeのファンが回っていない。どうやらファン故障らしいということで、購入いただきました。結果は、無事ファンが動作するようになり、復活しました。

しかし、Mac Proの内部ファンは、大きく頑丈な作りでちょっとやそっとのことでは壊れないように思えます。そんな清掃くらいが原因で壊れてしまうことはあるのでしょうか? あるんです。

blower














ファンはモーターで回っています。モーターと発電機の原理が同じなのは、電気に詳しい方ならご承知の通りです。これを外部の力で回せば電気が発生しますし、逆に電圧をかけると回ります。ということは、ファンを外部の力で回してやると、電気が起きて端子には電圧が発生するのです。
Macの内部を開けると、びっくりするほどホコリがたまっている場合があります。ホコリ取りに有効なのがブロア。ファンには特にホコリが溜まりやすいので、ブロアをかけると、ファンが高速回転します。この時、定格以上の回転数になると危ないです。ファン自体に高電圧が発生して故障の原因になりますし、接続されているロジックボードも危ないです。

ファンにブロアをかけるときは、手などでファンの回転を止めた状態でブロアをかけましょう。その方が、ホコリの飛びも良いはずです。ノートのファンは、あまり頑丈ではないので、さらに注意が必要ですね。

うっかり壊してしまったら。その時はVintage Computerでパーツを探して復活させましょう。パーツが見つからない時はお問い合わせください。ほとんどの場合、取り寄せ可能です。


vintagecomp at 06:31|PermalinkComments(2)

2017年08月05日

Mac Pro CPUアップグレードカードのご注意

タワー型Macの大幅な性能アップが可能なMac Pro CPUアップグレード。購入時には諦めていたハイスペックを、いやそれ以上の性能を手に入れることが可能です。
大きな放熱板の下に隠れているCPUソケットからの脱着となるので、難しい感じがしますが、しっかりと手順を押さえれば意外に簡単です。

お客様から、起動しないとのサポート依頼。色々試していただきましたが、やはり起動せず、交換ということになりました。
返送されたCPUを確認すると、裏側の端子面に熱伝導剤がついています。これは見るからにまずい。アルコールで拭き取ってテストをすると、問題なく立ち上がりました。
どうやら組み付け時に裏側に熱伝導剤がついてしまって、それに気がつかず組み付けてしまったようです。取り付け時には、裏面も確認の上組み付けてください。

X5680kit-1












Mac Pro 2009-2012用CPU アップグレード各種 22,800円より

目指せ!最強のMac Pro。


vintagecomp at 08:54|PermalinkComments(0)
プロフィール

Harry

Archives